ちょい不良ゴーシュの豪酒録

何年やってもビギナーチェリストの日記

滋賀医科大学管弦楽団第58回定期演奏会@栗東芸術文化会館さきら

2013年06月22日 23時26分04秒 | 演奏会
6月22日(土)に行なわれた滋賀医科大学管弦楽団の第58回定期演奏会を聴きに行きました.
お目当てはドボルザークの交響曲第9番「新世界より」.



こまフィルの次の演奏会で「新世界より」を取り上げる.
CDを何度も聴くより,生演奏を1回聴くほうがいろいろ得るものが多い.
と言うわけで,金沢から栗東まで片道250 Kmを赤い稲妻でひとっ走り.

この日の一曲目はベートーベンの「エグモント」序曲.
曲の前半の弦楽器の分厚い響きが迫力満点.
弦楽器の人数が多いのは,とてもうらやましい.
中間部でチェロが歌うところがある.
これがとてもきれい.
医療系大学の学生オケは,やはりレベルが高いデス.

二曲目はチャイコフスキーの「スラブ行進曲」.
この曲でも,弦のずっしりした響きがとても効果的.
指揮者の解釈が個性的.
極端なテンポのゆれが多く,ちょいとお茶目なスタイルの演奏.
でも,アンサンブルが乱れることなく,全員の息がぴったり合い,バシッと決めていたところはお見事.
なかなか,やるなぁ~.

三曲目はお目当てのドボルザークの交響曲第9番「新世界より」.
冒頭のチェロは何気なくサラリと弾いていたけれど,美し過ぎる.
第二楽章の最後のベースだけの和音も完璧だったし,弦のソロもよかった.
サッカーの本田圭祐の言葉じゃないけれど「個の力」がしっかりしている.
とても感心しました.

アンコールはケテルビーの「ペルシャの市場にて」.
学生らしい元気一杯の演奏.
チェロのソロもハイレベル.
奴隷の合唱の声が,ちょっと恥ずかしそうで声が小さかったかも?
弦楽器を弾いている人が,こういう場面で歌うのは苦手なのはよく分かりマス.
(こちらもたまに経験しているから.)

プログラム冊子を読むと,団員の数も充実しているようだし,とても楽しいそうな雰囲気.
そして,会場がほぼ満席.
これだけ沢山の人が聴きにきてくれるとは,とてもうらやましい限り.
滋賀医科大学や地域の方々に深く愛されているオーケストラだな~と思いました.
今後の益々の発展を期待していマス.