ちょい不良ゴーシュの豪酒録

何年やってもビギナーチェリストの日記

魔法のレッスン

2013年06月09日 23時13分58秒 | のむOK
サマコンまであと1週間.
本番の曲順で,仕上げの練習をする.

プログラムの前半は,リム・コルの「ムラダ」より「貴族たちの行進」で始まる.
次に,アンダーソンの楽しい音楽を三曲.
そして,毎年恒例の団員によるコンチェルト.

今回はクラリネット協奏曲.
Mozartの名曲デス.

この日の練習では,クラリネットの先生がやってきて,ソリストやオケにアドバイス.
通し練習をやりながら,指揮者とソリストの間に立って,いろいろと指示を出す.

Mozartの曲は,微妙なニュアンスを読んで演奏しなくてはならない.
楽譜には直接書いていないけれど,呼吸と言うか,うねりと言うか,息つかいのような表情を感じとる必要がある.
そこがMozartの難しいところであり,恐ろしいところである.

クラリネットの先生は,大きな身振りで曲の表情を指示.
ときおり「しーっ!」と警告を発しながら,ソリストやオケを導いていく.
柔らかさ,深さ,透明さ,明るさ,暗さなど刻々と変わる曲の表情を分かりやすく教えてくれた.
とても自然で流れるようなレッスン.

クラリネットの先生は,ソリストとオケに魔法をかけたに違いない.
あっと言う間にコンチェルトの音が変わった.

Mozartはこの曲を書いて,その2ケ月後にこの世を去った.
最後のピアノ協奏曲と並んで,このクラリネット協奏曲は辞世の句のように美しい.
特に第二楽章の深さは圧巻.
(でも,残念ながらサマコンでは第一楽章のみの演奏デス.)



クラリネットの先生の魔法が解けないうちに本番を迎えたいものデス.


♪小松シティーフィルハーモニック第8回サマーコンサート♪

日時:2013年6月16日(日)午後2時開演
場所:小松市・第一地区コミュニティーセンター
曲目:
リムスキー・コルサコフ:「ムラダより貴族達の行進」
宮川 泰:組曲「宇宙戦艦ヤマト」
宮川彬良:シンフォニック・マンボNo.5
ヴェルディー「運命の力」
その他いろいろ

入場無料

詳細はこまフィルHPをご覧下さい.