2月3日(日)に小松シティー・フィルの第14回定期演奏会が行なわれました.
本番当日の朝は,演奏会運営に協力して下さる金工大の学生バイト員さんを金沢から小松まで送る任務.
バイトさんらは,他のメンバーが集まる前に駐車場を開き門番などをする.
ホールが開く朝9時前に,会場に到着していなければならない.
ちょいと早起きを強いられた.
おかげで,当日の朝はホールに一番乗り.
まだ誰も来ていない.
広々としたホールを独り占め.
思いっきりチェロを鳴らす.
楽器の音が静かなホールに響き渡る.
音が響くので,上手くなったような気がする.
ちょっとしたソリスト気分.
とても気持ちがいい.
日ごろは自宅で近所に遠慮しながらゴソゴソ練習.
残響豊かなホールで,たった一人で音を出すことはまずない.
かなり贅沢な経験.
早起きして良かったかも?
午前中にゲネプロを終え,いよいよ本番.
演奏会の前半はシューマンの交響曲第一番「春」.
練習を重ねる度に好きになっていった曲.
最初はとてもとっつき難かった.
オーケストレーションも地味.
オクターブで音が飛んだり,小節をまたぐスラーやシンコペーションが多かったり・・・.
弦楽器の曲なのにピアノ的な書き方.
でも,弾き込むうちにこの曲に込められた生命力や躍動感が少しづつ感じることができるような気がした.
第一楽章の力強さはベートーベンにも負けないゼ!とでも言うようなシューマンの得意顔が浮かんでくる.
シューマンが最初の交響曲に込めた勢いがある.
春は躍動の始まりナノダ.
第二楽章は暖かな愛情に満ち溢れている.
新婚のロベルトがクララを想いながら作曲したんだろうな?
派手さはないけれど,とてもロマンチックで甘いメロディー.
スコアを見ただけで,涙があふれそうになるくらい美しい.
春は愛の始まりナノダ.
第三楽章は狂気の世界.
深刻で重々しい雰囲気ではじまったかと思うと,いきなり狂気乱舞のスケルッオに突入.
暗い冬を乗り越えて,踊り出したくなるような季節.
それとも,精神分裂症の兆候が出ている?
春は踊り出したくなる季節ナノダ.
そして第四楽章.
この楽章のコーダに入る前に,チェロ・バスいじめみたいな分散和音のフレーズがある.
かなりグダグダ.
シューマンさん,勘弁してよ!と言いたくなる.
そして,最後のコーダは一気に加速.
アクセル全開で終わりよければ全てよし.
終わってしまえば,グダグダになったことも忘れるっぅーもんよ.
春は勢いがつく季節ナノダ.
休憩をはさんで,後半のステージ.
ヴェルディーの「ナブッコ」序曲.
ワーグナーとヴェルディーの2人は1813年生まれ.
今年,200歳の誕生日を迎える.
この曲はいかにもイタリア.
有名な第二のイタリア国歌と言われる旋律もこの曲から生まれた.
ピアニッシモからフォルテッシモの起伏,テンポの緩急,どれも激しい.
こういう大袈裟なところもイタリアを感じる.
ところで,いつまでたっても初心者チェリストにとって,ピアニッシモのbowingで泣かされた.
弦に軽く触れるタッチでダウン・ダウン・アップ.
弾こうとするが,くそーっ,弓が弦の上で何回もバウンドする.
弓のコントロールがなかなか難しいのデス.
出来ないところはいろいろあったけど,この曲も終わり良ければベリッシモ.
最後のフォルテッシモは全弓でダウンばかり.
ピアニッシモで悩んだストレスをやけくそ気味で発散しました.
最後にレスピーギの「ローマの松」.
第一楽章は問題の親指ポジション.
最初のフレーズで音をはずすことなく無難に通過.
それでちょっと安心したのか,次にピチカートで飛び出す,隣の弦に触るなど災難が続く.
出てしまった音は回収できないし・・・.
のむ先生,こちらを見てにらむし・・・.
第一楽章でかなりしくったので,カタコンベの楽章で深~く懺悔しました.
ラストの「アッピア街道」では,バンダの高校生が凄かった.
コンクール用のユニフォームでびしっと決め,ホール2Fのテラスに並ぶ.
ホール全体が音の大洪水.
あっぱれデス!
最高の音楽で演奏を盛り上げて頂きました.
本当に感謝デス!
チェロ席の右からはドラやシンバル,バスドラムの轟音.
客席と違ってステージ上では至近距離からガンガン鳴る音に耐えなければならない.
相当しんどかった.
チェロの音が轟音でかき消される中,ローマ軍の行進のリズムを必死で刻んでいました.
アマチュアならではの必死さが音になって伝わったと思います.
かなり難しい曲だったけれど達成感は200%.
満足度は300%くらい.
迫力満点のローマの松のあとのアンコールは心臓が飛び出るくらい緊張した.
リストの「ワーグナーの墓前にて」という弦楽合奏曲.
曲を壊さないように,ただただ美しい音を出すことに全神経を集中.
ビビリりまくっていました.
アンコールはもう一曲.
レスピーギの「鳥」から前奏曲.
さすがにくたびれて,さえずれずに終わった不発の鳥もいたような・・・.
では,また来年,うららでお会いしましょう.
本番当日の朝は,演奏会運営に協力して下さる金工大の学生バイト員さんを金沢から小松まで送る任務.
バイトさんらは,他のメンバーが集まる前に駐車場を開き門番などをする.
ホールが開く朝9時前に,会場に到着していなければならない.
ちょいと早起きを強いられた.
おかげで,当日の朝はホールに一番乗り.
まだ誰も来ていない.
広々としたホールを独り占め.
思いっきりチェロを鳴らす.
楽器の音が静かなホールに響き渡る.
音が響くので,上手くなったような気がする.
ちょっとしたソリスト気分.
とても気持ちがいい.
日ごろは自宅で近所に遠慮しながらゴソゴソ練習.
残響豊かなホールで,たった一人で音を出すことはまずない.
かなり贅沢な経験.
早起きして良かったかも?
午前中にゲネプロを終え,いよいよ本番.
演奏会の前半はシューマンの交響曲第一番「春」.
練習を重ねる度に好きになっていった曲.
最初はとてもとっつき難かった.
オーケストレーションも地味.
オクターブで音が飛んだり,小節をまたぐスラーやシンコペーションが多かったり・・・.
弦楽器の曲なのにピアノ的な書き方.
でも,弾き込むうちにこの曲に込められた生命力や躍動感が少しづつ感じることができるような気がした.
第一楽章の力強さはベートーベンにも負けないゼ!とでも言うようなシューマンの得意顔が浮かんでくる.
シューマンが最初の交響曲に込めた勢いがある.
春は躍動の始まりナノダ.
第二楽章は暖かな愛情に満ち溢れている.
新婚のロベルトがクララを想いながら作曲したんだろうな?
派手さはないけれど,とてもロマンチックで甘いメロディー.
スコアを見ただけで,涙があふれそうになるくらい美しい.
春は愛の始まりナノダ.
第三楽章は狂気の世界.
深刻で重々しい雰囲気ではじまったかと思うと,いきなり狂気乱舞のスケルッオに突入.
暗い冬を乗り越えて,踊り出したくなるような季節.
それとも,精神分裂症の兆候が出ている?
春は踊り出したくなる季節ナノダ.
そして第四楽章.
この楽章のコーダに入る前に,チェロ・バスいじめみたいな分散和音のフレーズがある.
かなりグダグダ.
シューマンさん,勘弁してよ!と言いたくなる.
そして,最後のコーダは一気に加速.
アクセル全開で終わりよければ全てよし.
終わってしまえば,グダグダになったことも忘れるっぅーもんよ.
春は勢いがつく季節ナノダ.
休憩をはさんで,後半のステージ.
ヴェルディーの「ナブッコ」序曲.
ワーグナーとヴェルディーの2人は1813年生まれ.
今年,200歳の誕生日を迎える.
この曲はいかにもイタリア.
有名な第二のイタリア国歌と言われる旋律もこの曲から生まれた.
ピアニッシモからフォルテッシモの起伏,テンポの緩急,どれも激しい.
こういう大袈裟なところもイタリアを感じる.
ところで,いつまでたっても初心者チェリストにとって,ピアニッシモのbowingで泣かされた.
弦に軽く触れるタッチでダウン・ダウン・アップ.
弾こうとするが,くそーっ,弓が弦の上で何回もバウンドする.
弓のコントロールがなかなか難しいのデス.
出来ないところはいろいろあったけど,この曲も終わり良ければベリッシモ.
最後のフォルテッシモは全弓でダウンばかり.
ピアニッシモで悩んだストレスをやけくそ気味で発散しました.
最後にレスピーギの「ローマの松」.
第一楽章は問題の親指ポジション.
最初のフレーズで音をはずすことなく無難に通過.
それでちょっと安心したのか,次にピチカートで飛び出す,隣の弦に触るなど災難が続く.
出てしまった音は回収できないし・・・.
のむ先生,こちらを見てにらむし・・・.
第一楽章でかなりしくったので,カタコンベの楽章で深~く懺悔しました.
ラストの「アッピア街道」では,バンダの高校生が凄かった.
コンクール用のユニフォームでびしっと決め,ホール2Fのテラスに並ぶ.
ホール全体が音の大洪水.
あっぱれデス!
最高の音楽で演奏を盛り上げて頂きました.
本当に感謝デス!
チェロ席の右からはドラやシンバル,バスドラムの轟音.
客席と違ってステージ上では至近距離からガンガン鳴る音に耐えなければならない.
相当しんどかった.
チェロの音が轟音でかき消される中,ローマ軍の行進のリズムを必死で刻んでいました.
アマチュアならではの必死さが音になって伝わったと思います.
かなり難しい曲だったけれど達成感は200%.
満足度は300%くらい.
迫力満点のローマの松のあとのアンコールは心臓が飛び出るくらい緊張した.
リストの「ワーグナーの墓前にて」という弦楽合奏曲.
曲を壊さないように,ただただ美しい音を出すことに全神経を集中.
ビビリりまくっていました.
アンコールはもう一曲.
レスピーギの「鳥」から前奏曲.
さすがにくたびれて,さえずれずに終わった不発の鳥もいたような・・・.
では,また来年,うららでお会いしましょう.