The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2013 レ・ボッテ ルージュ ラ・ペペ アルボワ

2015-12-18 23:04:14 | ワイン
この辺の自然派のワインになると、エティケットを見ても、どこのだれべえだか、サッパリ分からずなのだが、その中でも、さすがにアルボワは分かって、ルージュというのも分かる。



そうなるとピノ・ノワールかプルサールあたりなのだろう、というのもトーゼン容易に想像できるのだ!

で、分からないついでに、ものの本なぞ開いてみると、2013年のこのワインに限っては、収穫量が恵まれずに、ピノ単品で仕込んだとのことだ。
それでも色合いは結構イケテテ、イイ感じに熟してはいる。

ナチュールによくある硫黄温泉のようなトップがあって、果実に野趣があって、ダイナミズムの押しがあって、妙にナットク♪
で、思うのは、そんな定型のナチュレ魂満載だけれど、このワインは美味しく飲めるんだな・・・

どこかに感じる品と控えめさをオレは見逃さず、心でアリガトーという感じ!
このワイン、待ってもいけそうで、意識的に少し残しているので、明日あたりにまた飲みたいと思うのだ。

そんな遊びの出来るワイン大事だと思う。


『レッテラ 秋の手紙』アズッカ・エ・アズッコの新酒です。

2015-12-17 22:44:50 | ワイン
アズアズ畑の全ての品種を使って微発泡の新種を造ったそうな・・・
メルロ中心に全12品種、ロゼっぽい色合いに、あの香気を連想させられる。
そう♪花の香りだ、しかも堂々たる赤い薔薇の花の香り!





さすがに12品種、アッサンブラージュも相当な絞込みがあっただろうと推察されるけれども、実に爽快に仕上げてあるのだ!

『秋の手紙』と名づけられた、この贈りもの♪
あることさえ知らなかったけれど、知ってすぐさまドキドキする!
アズッカさんの別な一面を見た思いがする、美味しかった!

アリガトー!

2014 ソーヴィニヨン コッリ・ピアチェンティーニ イル・ヴェイ

2015-12-14 21:49:23 | ワイン
ここの造り手のソーヴィニヨンは初めてだった!
このワインも『ドゥエ・マーニ』さんでご相伴に預かったわけだけれど、品種がどうよ?というよりは、ワインは正しく『イル・ヴェイ』なのだ。



エミリア・ロマーニャ地方で、有機農法で、自然発酵、もちろんSO2はプレス時に僅かだけ、何も足さない、何も引かない、いわゆるナチュールの範疇と言ってもイイのだろう。

色合いは見ての通りだけれど、ここのピノ・グリージョなどよりは薄めのイエロー。
香りは僅かにランシオを感じ、風のような、草原のようなソーヴィニヨンのそれではなく、岩石を思わせるミネラルと、ある種の香料を思い起こさせる。
それはまるで品種特性よりも、ここのアジェンダの造りが優越するかのようだ・・・

まあそれはそれで面白い!
でもその日の『ドゥエ・マーニ』さんでの料理あってのことで、これだけでは飲みも止まる、そうゆうワインと言ってもイイのだろう。


1993 オルトレポ・パヴェーゼ バルバカルロ

2015-12-13 23:34:13 | ワイン
リーノ・マーガ家のロンヴァルディアの銘酒を、またしても『ドゥエ・マーニ』さんでいただいた。
自然農法による自然発酵のナチュラルなワインの個性を、ここまで相性良くいただけることは、ワイン飲みにとってのヨロコビの極めつけだと思う。



その日も、『ブリ大根、ドゥエ・マーニ風』『山葡萄を練りこんだパッパルデッレ、マッシュルーム・ド・パリ、タルティーヴォ』などと究極のアッビナメント!





93年物のバルバカルロは、それはそれは精妙で、穏やかな凪を思わせる優しさで包み込んでくれるのだ!
いつもの微発泡は軽微に抑えられ、果実はエレガントにまとまって、香りはシュールに立ち上がる。

唯一無二の個性は、食べた後も独壇場で、このワインを一杯で満足することは、ホボ無理(笑)
初めて飲んだ頃を思い出すと、隔世の感があるけれど、あの時の感覚と、今の感覚とを並び評することの出来ない歯痒さがあるのも確かだ。

いずれこれからも、時あるごとに飲み込んでゆきたいワインであるということだ!

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ここからどうぞ↓

2013 ウルティマ・チュム・クリマ ジュリアン・ギュイヨ

2015-12-09 22:16:00 | ワイン
これはヴァン・ナチュレのブルゴーニュの造り手『ジュリアン・ギュイヨ』の『シエナス』とのことで、さすればガメイ100%のワインということだろうか?
確かに飲み口には、ガメイっぽい香りが確認できるが、何と言っても酒躯においては、いわゆるエレガンスが漂っている。
ともかくパンクロックのアルバムジャケットのようなエティケットで、それだけでも今風だけれど、逆にワインは実直で正統派♪







本当はもう少し寝かせて、暫し落ち着いたところで飲んでみたかったが、我慢出来ずに急遽あけてしまったので、おそらく今の時点ではその実力の全てを出してはいないのだろう・・・
で、こうなれば少し待って、ブルピノに手を伸ばすのも必定だけど、さてさてどの時期まで待てるのか?
何も足さない、何も引かないヴァン・ナチュールは緩く、ヤワな物だけではないということだ!
だからワインは面白いのだ・・・