The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2003 プロミス コトー・ドュ・ラングドック ドメーヌ・フォントディクト

2015-12-06 09:57:11 | ワイン
ラングドックのこの造り手の2003年ものを飲んでみた。
極めてナチュラルな造りのワインが12年の熟成期間を経て、さてどのように変貌するのか?ということだった。





その日はパスタを食べて、そこに登場したのだけれど、ナチュレの食中酒としての存在感をいやおうにも知ることとなったのだ!
それは見事な相性を見せてくれ、実に楽しい食事となったのだ。



このワインは以前2013年のピルーエットを飲んでいる。
比べてみれば、確かに凝縮性とダイナミズムは影を潜めたけれど、薫り高さと味わいの調和には一日の長がある。
ではボルドーやブルゴーニュに見られる、あの色気のある熟成香はどうか?と聞かれれば、それは無いと答えるだろう。
香りの方向性は、妖艶なフェロモンのようなことではなく、むしろ香水のような甘い香りににじり寄る・・・
このことは南仏のグルナッシュ、シラー、ムールヴェードルなど熟成香によく見られることで、ナチュレとはなんら関係はないのだろう!

いずれにしても、ある種の落ち着きと、果実のバランスの美しさはワイン飲みにとって、何よりのもので、この感じで飲むのも嬉しいのだ。
しかしながら、あの2013年のピルーエットの荒削りの瑞々しい果実をかぶりつく醍醐味も忘れられない!

なにしろゼイタクな私なのだ・・・