The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

ランゲのカリスマ!

2008-09-23 07:55:15 | ワイン
まさか残っているとは思ってもいないものが、
いきなりドッサリ出てきたらどうします?

どうって・・・愚問ですよね!

感謝感激雨あられ♪に決まっているじゃあありませんか!

そんな奇跡的な出来事が最近ありました・・・

その中に、2000年のヴィンテージのバルトロ・マスカレッロの幾つかの種類のワインが含まれておりました。

バルトロ・マスカレッロはランゲ、すなわちピエモンテ州のネッビオーロやバルベラの中心的な生産地域、ではカリスマ的な存在なんですね・・・

しかしながら、残念な事に2004年に夭逝してしまいました。

現在は娘のマリア・テレーザがそのアジェンダが継承しております。

以前この造り手のバルベラ・ダルバを飲んだところ、
その果実のダイナミズムとそこに流れるエレガントな風情に心を動かされておりました。

それ以降、すっかり忘れて7年間が過ぎ・・・
ここに再び日の目を見たわけです!

さてそのワイン!

2000 バルベラ・ダルバ バルトロ・マスカレッロ

は幾分ガーネットの色合いを帯びております。
純米酒の風味に僅かにマオタイのアクセント!
干した葡萄の風合いにチェリー・リキュールのアロマが凄い♪
タンニンは良く熟し、適切なフルーツの甘みを感じます。
果実は程よく集中し、余韻も調和を持って漂います。
とにかく、バルベラのティピシテを完全にクロスオーヴァー!
衝撃のバルベラではありました。

トマトをふんだんに煮込んだミートボールと自家製フォッカチャと見事なマリアージュ・・・

一本で至福の休息を過ごす事が出来ました。

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04’のバルベラ少量残っております。
後は全て完売状態・・・値段は目をつぶって下さい!




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追伸:諸般の事情により大変遅れておりました『第35回 ワインとキュイジーヌ   の夕べ』の写真集をアップいたしました。HPのトップページのバナーから   ご覧いただけます。


至福のシャンパン・ハウス!アラン・ロベール!!

2008-09-21 00:28:35 | ワイン
本当に熟成の極みに達したシャンパーニュに出会ったときの嬉しさは、
ワインヒートにとっても所謂『ビヨンド・ディスクリプション』って言うのでしょうか・・・『ウィズ・エンシュージアズム』って言うのでしょうか?

まあ、「筆舌に尽くしがたい」とか「熱狂的に」とか・・・とはこの事です!

最近は例えば96’サロンなども出てきておりまして、
確かに品格の見事さや、コンセントレーションの秀逸性は説明するまでもないわけですが、味わいの熟成感については、12年の期間をもってしても、
未だ飲める状態にありません!

先日のマコT氏を囲む会で90’のアラン・ロベール・ルメニル・レゼルヴをご相伴に預かりました。

この17世紀から続く伝統的なシャンパン・ハウスの直近のリリースが実はこのヴィンテージでして、いかにここの造り手が後発であるかが伺えるわけであります。

それにしても、90’はシャンパーニュ地方の超当たり年ですから、
18年ほどの熟成期間では、そんなに感動物の熟成感を拝めるとは露知らずの無防備状態でそれとご対面でありました。

それがどうでしょう・・・

色は黄金に輝き・・・
トップから蜂蜜があり、続いて黄桃、パイン、レモンなどのイエローフルーツのバスケット状態!
そこにはナッツありの、ハシバミの微妙なニュアンスですか?
それとなにしろ、熟成感のある壮麗な酸味と細やかな泡立ちにしばし陶然とする有様なんですね・・・すなわち、『ビヨンド・ディスクリプション』であり、『ウィズ・エンシュージアズム』だったわけであります!

いずれ美味しかった♪

この元祖レコルタン・マニュピュランは過小評価なのか、
ネットは意外に総残り状態!

でも特別な日は、こんな上質なシャンパーニュで乾杯でもしたいものです!

90’レゼルヴは買い置くべきでしょう!

ワイングラスを持つ女・・・?

2008-09-20 18:48:24 | ライフ
前回の書き込みで東京美術館のフェルメール展を話題にしたところ、
同じ業界のある先生から、早速それについての電話がありました。

その話によると、先日東京出張の折にフェルメール展を実際見ましたところ、
フェルメールの真骨頂というべき、左側の窓から光が入る描写の見事さには驚かされたとの事でした・・・

それともう一つ気づいたことがありまして、
そのことは、先生にも絶対それを見ていただきたいと前置きしつつ、
彼が語ったことは、
何と『ワイングラスを持つ女』という作品があるらしいのですが、
その絵の中で、中央の女性がワイングラスを持ちながら、思わせぶりな笑みを浮かべている、その後方からチョッカイを出しているチョイ悪親父風の御仁がどうもワタクシに似ているというのであります・・・

あまりシツコク言うものですから『ウィキペディア』で調べましたところ、
本当に似ているんですわ・・・これが・・・

ワタシの前世はオランダ人なんですかね?

ますますもって、展覧会行かねばなりませんですね・・・

それにしても、その業界の御仁も目の付け所が違いますよね!

芸術の秋・・・食欲の秋?

2008-09-18 22:00:35 | ワイン
ではいったい、ドノ時代のマイルスが好きなんですか?
と問われれば、一瞬ことばに窮しますが、
やはり『マイルス・イン・ベルリン』以降『ネフェルテティ』まで・・・
と答えるでしょう!

つまり、ハーヴィー・ハンコック、アンソニー・ウィリアムス、ロン・カーターのリズムセクションにサックスのウェイン・ショーターを加えた最強のクインテットの時代という事であります。

こう秋めいて来ますと、昔良く聞いたLPなどを引っ張り出して聞いたりいたします。今日もその時代のマイルスの『ソーサラー』かけてしまいました。

なぜこの時期で、そうゆう行動パターンを取るのでしょうか?

絵画でもそう・・・
できれば10月中には、東京美術館のフェルメール展を見に行きたいところ・・・
何故かこの季節は、そんな欲求高まります!
昨年の新東京美術館で見ました、フェルメールの傑作『牛乳を注ぐ女』がフラッシュバックいたします。

やはり『芸術の秋』って事でしょうか・・・

さて一方、秋はやはりボルドーの季節・・・
それも良く熟成した物に限リますよね♪

でもそんなビッグチャンスはそうそうありません!

そんな折も折、78年物の旨熟ボルドーを3本水平に飲む機会がありました!
何と78年物ですよ・・・

登場したシャトーは

シャトー・カントナック・ブラウン (マルゴー村)

シャトー・パプ・クレマン (ペサックレオニャン)

ヴィユー・シャトー・セルタン (ポムロール)

この流れで、最後を飾ったヴィユー・シャトー・セルタンは正しく甘露!
濃密に煮詰められた熟熟フルーツの味わいも素晴らしく、
何といっても右岸でありながら、カベルネの杉風香気もふんだんに、
セミドライなアロマがぐんぐん立ち昇ります!

はからずも、秋口の月光氏のご馳走でした!

詳しくは後ほど・・・

こんなワインが並べば、自然に食欲も勝りますよね・・・

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大変遅れましたが『第35回 ワインとキュイジーヌの夕べ』の写真は明日アップする予定であります!

では・・・

ビューティフルな消火栓?

2008-09-17 00:30:41 | ライフ
先日サウスリヴァー行脚の帰り道、てくてくと紺屋町の裏通りを歩きました。
いつもは気づかないのですが、真っ赤にペンキを塗られた旧式の消火栓を見つけてびっくりです!

夜の街灯の灯りの中に照らされた、巨大なトンガラシのよう・・・

懐かしいですよね・・・
こんなビューティフルなフォルムの消火栓!

無くしちゃダメです、美しい物は・・・
酔ったせいもあって、しばらく眺めていました。