The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2009 ジュブレイ・シャンベルタン レ・シャンポー ベルナール・デュガーピィ

2016-06-27 22:46:15 | ワイン
ここの造り手のワインは好ましくも残しておきたいワインだ。
様々なブルゴーニュを飲んできて、やはりここに落ち着いたというのが偽らざる心境だ。

同じデュガでもクロードとはその味わいとテクスチャーにおいて一線を画するものがある。
まあブルゴーニュ好きが集まれば、どちらのデュガを推すのか?ということは、永遠の命題のようにも思えるのだが・・・

今回はシャンポーをオープンで味わってもらった。
ニホンワイン⇒ナチュールときて、本流のピノの代表格としてこのワインを出した。



ただでさえ、熟成に一定の期間を要するワインなのだが、09’となれば、なおさらだ。
この09’も例外ではなく、やや粉っぽく、気取りがあり、気難しさもあったのだが、総体的にはスタイリッシュで上品に仕上げられたピノノワールだと思う。

このワインが5年待ったらどうなるのか?間違いなく化ける!
化ける前に飲んだ皆さんは、さてどう感じたのだろうか?
やはり気難しく感じるのであろうか・・・

ともかくワタクシは、ここの一糸乱れぬ漂う品性に、いつも一票を投じる心持ちなのだ。

2010 シャサーニュ・モンラッシェ モルジョ ベルナール・デュガーピィ

2016-06-27 05:26:48 | ワイン
このワインをブラインドで出して、答えのわかっている主催者も、自分だったらやはりそう答えるだろうと言う答えがあった。
それはジャン・マリー・ラヴノーのシャブリ・ヴァルミュール!
まあここまで限定できたかどうか?はともかくとして、なにしろイメージはそうなのだ!

それは鼻をくすぐるスパイシーさとバタリーなトップ、そして花梨やパインナップルのアロマを包み込む、蜂蜜のニュアンスだったり、どっしりとしたミネラルタップリのエキストラクトに、下支えする明確な酸味などがそれを思わせた。



一方ではムルソー説もあったけど、強さと厳しさを内包した、このトパーズのごとき液体は、ジャン・マリー・ラヴノーを髣髴とさせた。

それでも、大ぶりのブルゴーニュ・グラスでゆっくりとステアーをして待つと、濃度がぐんぐんと増し、連綿と続くボーヌの偉大な白ワインの様相を見せ始めた。

デュガーピィの白では、このワインがフラッグシップなのだろう!
その昔、ネゴシアンルロワに相当量のジュブレイを供出していることを考えあわせると、なるほど白の造りもラルー・ビーズ・ルロワ好みに造っているんだなあと、妙にうなずくのだった。

それにしても、このシャサーニュ!宝石のように煌いている・・・
願わくば、また出会いたいものだ。