The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2011 シャソルネイ・デュ・スッド G フレデリック・コサール

2014-06-29 22:03:20 | ワイン
業界の集まりがあった帰り道、飲み足りなくて、しかも赤が欲しい・・・
ワインはソコソコの代物で、できれば見慣れないオヨヨと感じる物がイイ♪

などと、贅沢な独り言を言いながら、目当ての場所に着いたわけ。
二階の明かりを見上げてみれば、テーブル席には人影は見えず、
これは座れそうですな!と鷹をくくって階段を上ってゆきました。

さて、ドアを押して覗いて見たところ、なんと期待していたカウンター席はホボ満席で、
また今度よろしくね!と挨拶を言いながら、踵を反そうとしたその瞬間、
ココいいですよ!と隣の御仁が、一席を確保してくれたんですね・・・

そんな素敵なお客の集まるお店は、ベルギービールとワインのお店『F』さんでした。

なにやかにやと、ワインにありつける!と喜び勇んだワタクシは、
いつも以上の多弁科の植物(笑)

いつの間にか、ロック談義にも花が咲き、一杯のつもりが飲むは飲むはで、さあタイヘン!
そんな流れで、最後にご相伴に預かったワインが、この表題のワインだったわけです!



フレデリック・コサールは知らない人はいないでしょう!
で、このワインは『ドメーヌ・ド・シャソルネイ』ではありません。

漏れ聞いた話では、トゥールーズ近くの畑に興味を持ち、
そこの所有者とのコラボでネゴス物の『ヴァン・ド・フランス』を造り始めたのが、
このワインということだ・・・

そして『G』というのが、グルナッシュのこと。
これをセメントタンクで20日間のマセラシオン・カルボニックで仕込み、
熟成はイノックスタンクで6ヶ月行ない、樽熟成の記載はない。

飲んでみますと、還元的なトップがあるものの、いずれ失せて甘い香気が漂い始めます。
待つことで、カシスやプラムの厚いフルーツに彩られ、カカオや黒胡椒のアクセントも心地よし!
フルーツはやや単調だけれども、程よいタンニンの骨組みと、やや控えめな酸度がバランスよく、
そこに潜むエキスが色々なニュアンスを含蓄し、もちろんこれだけでも楽しめる♪
その日はこんな料理↓にも見事なマリアージュを見せてくれた。



地域で言えばラングドックということになるけれど、
そのポテンシャルはそれの上を行くダイナミズムを持っている。

デイリー候補で挙がること間違いなしの優れもの、
ワイン生活のお伴に最適だと思う・・・

1999 テヌータ・ディ・ヴァルジャーノ

2014-06-29 07:54:15 | ワイン
ブログのアップさぼっておりました、ゴメン!

飲んでいなかったからなのではなく、
話題満載のワイン生活はいつもの通りでしたのですが、
視力低下、50肩(60肩か?汗)に苛まれ、
書き込む気力の激減!てな調子で・・・と言いたいところですが、
ホントーの理由はFBとの併用によって、
ブログに向かう頻度が落ちてしまうという事が最大の理由だったのしょう。

でもでもですよ、ワタクシにとってのFBは日記帳のようなもの、
お友達もソコソコで、いいね!もボチボチ。
いたって控えめ(笑)なんですわ・・

それに比べりゃ、ブログはその10倍のアクセスをいただいている!
そんなことどもを考えてみれば、ブログをサボっちゃお天道様に叱られる、というわけだ!

で、まずは『パパジイ・・・』の当方持ち込みワインの表題のワインについて、
気力を振り絞って少しばかり書き込んでみましょうぞ♪

まずもって、このヴァルジャーノを15年寝かせていた、ジブンを褒めてやりたい!
と今時の謳い文句で始めさせてもらいます。



あの当時、飲んじゃいけないワインを5本挙げよ!と聞かれれば、
まず間違いなく、このバルジャーノは入ってきたであろう!

それだけ、閉ざされて、頑強で、一本調子だったんですね!

とあるワイン本では、96点と言う最高評価を提示していたが、にわかには信じられなかった!
で、先日の会で開けてみて、これがビックリの玉手箱!
素晴らしいバランスの濃密スーパー・タスカンに化けていた!

ヴィンテージ1999年はルカ・ダットーマがここのアジェンダの醸造コンサルタントとして鎮座し、
加えてビオディナミに全面移行する前夜だったとのこと。

当方は当時、サンジョベーゼ70%、シラー25%、メルロ5%のセパージュの、
向こうが見えないくらいの黒々ワインに辟易し、寝かせていたというよりは、
あまりのこのワインの強烈さに、ほとんど無視していたというのが、正直なハナシである。

イタリアワインにとっての、特にもボルドー系はソウなのだと思うが、
15年という熟成期間は意味のあるストロークだと思う・・・

今まで何本のワインを、飲み頃をエラーして飲んでしまったのだろうか?
今更ながらに、このワインを飲んで、猛省するワタクシなのであった!