The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1995 バローロ チェレクイオ ロベルト・ヴォエルッツィオ

2014-06-21 04:55:10 | ライフ
まだまだ『わいんふぇす』関連の話題を書き切れていないのですが、
先日の『パパジイの会』に特筆すべきワインが登場したので、
忘れないうちに書いときます!

それは表題のワインなのですが、バローロ・ボーイズが時代を席巻し始める頃、
当方ワイン会の常連にして、今や本格的な珈琲店では知らない人はいないという珈琲店主氏が、
十数年のあいだ自宅セラーに隠していたものを、満を持して登場させたワインなのです。



何と言ったらいいのでしょうか?実に表現に困るのですが、
たとえばバランスとか、採算性とかは土返しして、
とにかくこのワインは、他のバローロからアタマ一つ突き抜けている存在でした!

それは桁外れのアルコール度数と、芝居がかった完熟の甘さ、ケバイほどの強すぎるオーク、
そして豊満かつ豪華絢爛たる圧倒的な果実がそれにはあったわけなんです!

包み隠さず言いますと、ワタクシはチョットその甘さと強さに辟易していた。
なにもココまで凝縮させなくても、と思っていた。

ですから、未だに何種類かのお宝バローロは押さえてはいるのですが、
このワインは残さなかった!

で、今回パパジイでお披露目されて、シッカリ飲ませてもらった結果は!
実に濃密で完熟の極みのフルーツは嘗ての味わいそのものなのですが、
香りも本格的なバローロのスミレやブラックフルーツの香気を湛え、
その味わいには高い次元でのフィネスを見せてくれたんですね!

実に素晴らしかった!
そしてその日は、絶妙のタイミングで『黒毛和牛のステーキ』などが登場し、
ゲキテキマリアージュも体感できた!(中の橋ベアレン・ビアパブ)



その時代、好みが分かれた強烈バローロも、
ボーイズの旗手に恥じない見事なメタモルフォーゼを遂げていた!

これだから、ワインは止められないんです(笑)