The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

第32回プティ・モンドの予定など・・・

2008-06-01 23:17:18 | ワイン
世の中に美食、美酒が氾濫し、その評価本も話題の中心になる今日この頃です。

ある意味ワインもそうですが、グラン・クリュを一度なめて、
あたかもそれを全て理解したかのような錯覚に陥るのも人の常・・・
現代は超カタログ世界・・・読書も斜め読み!
それでも、人の欲望は尽きないわけです。

でも、やはり本当にそれがかっこよく付き合えているのか?

それも大事・・・
こればかりは、自分がそうと思っても、世間の目はなかなかそうは行きませんよね・・・でも、自分としてはそう行きたいと思ってもいるんですよ・・・実は

小生のつたない経験ですが、本当に凄い物と、
評価とかなりかけ離れている物を見続けております!
今回の東京行脚でもつくづくそれを感じました。

まあだからこの世界は面白いのでしょう!

さて、第32回のプティ・モンドの予定リストが出来上がりました。
夏を前にしまして、今回はピノ系を中心にいきたいと考えております↓

1.Welcome

2.Blind Item-White Wine

3.2001 Chablis Moutonne Long Depaqui

4.Blind Item-Red Wine

5.2004 Gevrey Chambertin Claude Dugat

6.2004 Gevrey Chamberti Les Evocelles Philippe Charlopin Parizot

7.Blind Item-Red Wine

8.2001 Grioottes Chambertin Rene Lecrerc

9.Blind Item-Red Wine

こんな感じで行きます!
いかがでしょうか?ブラインドチョット多め!

久しぶりのデュガとパリゾの04’ジュヴレイを皮切りに、
成功している01’ルネ・ルクレールのグリオットまで・・・

さてピノ・ノワールが続くかな?
乞うご期待です!

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04’ジュヴレイ デュガの最安値でもコンだけです↓


リュッシー・エ・オーギュスト・リニエの行く末?

2008-06-01 11:56:23 | ワイン
一昨晩より三日がかりで04’モレ・サン・ドニを飲みました。

1996年からユベール・リニエの当主となり、全面的にこのドメーヌを率いてきたロマン・リニエが急逝したのは2004年なんですね・・・

ですから、この04’の醸造は紛れもなく72歳の老翁ユベールが、
ヤラヴァレイ(オーストラリア)からの助っ人エノロジスト ビル・ダウニーと、嫁さんのアメリカ人ケレン・リニエと一緒に行った物なわけです。

でも、なにしろ『リュッシー・エ・オーギュスト・リニエ』と二人の子供の名を冠しているものですから、どうもこのワインはユベールの名声の元に流通の上には乗っていないように思われます。

世間の評判はともかく、まずはじっくりと飲み込んでみましょう・・・

ってことで、今回開けてみましたが、
端的に言えば、未だクローズしていますが、04’とヴィラージュ物を考え合わせれば、このワインはその上を行く物と思った次第!

最初は、篭もった感じのねっとりした果実のアロマが支配し、
味わいにもどこかクドサを感じる濃厚なダサさが強調され、
東京帰りで癒し系を所望するワタクシにはチョットキツメ?でしょうか?

しかしながら、翌日以降の開き方はただ者ではありません!
プラムや濃密なカラントに始まり、ミネラリーなニュアンス!
クローヴと桂皮などのオリエンタルなアクセントが続き、味わいは横に広がる酸味の美しさよろしく、見事なメタモを遂げるのでありました!

ワタクシの私見では、04’モレは買いです!

さて今後のドメーヌの行く末ですが、紛争解決後の06’には、
なんとあのダブル新樽のドミニク・ローランの参画もあって微妙な雲行きとなりました。

さすれば、そのハザマの04’村名あたりが狙い目というのも、
あながち的外れではないでしょう!

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もちろんここが最安値↓