The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

甘くとろけるオーヴァチュア

2006-01-03 20:53:09 | ワイン
昨日敢えて残したオーヴァチュアのデキャンターから、ヴィノム・ボルドーにワインを注ぎますと、なんと砂糖漬けのブラックチェリーの入ったビターチョクレートの香りが立ち昇りました。

一日の待ちで、オーヴァチュアが大化けしていました。
昨日は、後半の伸びに今一つの難点ありとコメントいたしましたが、なんと見事な調和であります、素晴らしい余韻であります!
その味わいは、とろけるカカオ風味のブラックフルーツのジャムのよう・・・

やはりカリカベには余力があるんですね!
何日かに分けて飲めるワイン・・・いわゆる落ちないワイン・・・
その筆頭がカリフォルニアのカベルネでしょう!

ちょっと御節に飽きた今日、鼻の曲がりそうな熟成したタレッジョとグリッシーニをかじりながら飲んでみました。

とにかくカリカベは一日待つべし!というところでしょうか?
皆さん、如何でしょう?

オーヴァチュア!オーパスワンのセカンド?

2006-01-03 01:21:46 | ワイン
セラーの奥にあった『オーヴァチュア』なるワインを引っ張り出し、キャップシールを刻んだところ、ヴィンテージがないのに初めてがつきました。

これってノンヴィンテージだったんですね!
もちろん、ムートン・ロートシルトとモンダヴィのジョイント・ヴェンチャー『オーパス・ワン』の、世に言うセカンド的なワインであります。

セカンドって言っても、普段は流通してなくて、モンダヴィのワインショップでしか売られていない代物・・・つまり主力の『オーパス・ワン』より、希少なワインと言えそうであります。なんでそんなワインが我が家にあったのか?

思い出してみると、大分前にイトウゾ神父からのゴチだったような気がします!
どうでしたでしょうか?
そんな、いわくつきのワインですが・・・キャップシールに手がかかって、やめるなんて・・・そんな自制心も持ち合わせている訳でもない訳で・・・

結局開けちゃいました!
畳返し的に、イトウゾ氏にブラインドでぶつけてやろう!などと一瞬不埒な考えも浮びましたが、そんなに私って性格悪くもないので・・・

飲んじゃうことに致しました!
さて前置きが長くなりましたが、『オーヴァチュア』なかなかいけてます!

どちらかと言えば、オーヴァーデコレーションになりがちな、ナパのカベルネですが、これは違います!エレガントに良くまとまっています。
熟したカシスやブラックプルーンのジャムのアローマに、ミネラルと土の風味・・・
スパイシーなアクセントにバラの花束の香りが心地よし!豪勢なタンニンと良く熟したフルーツです。僅かに余韻の短さに難点があるのでしょうか?

しかしながら『オーパスワン』のコストパーフォーマンスの悪さを考えれば、『オーヴァチュア』は捨てたもんじゃありません!
ネットでも『オーパスワン』はごろごろありますが、『オーヴァチュア』は見つけれないでしょう!

でも飲んじゃいました!しまった!後の祭ですよね・・・