The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

恨めしやセメダイン香・・・

2005-12-20 22:13:32 | ワイン
いや~!ひどいのに当たってしまいました!先日、久しぶりに家でワイン開けたのですが・・・とんでもない香りが支配しておりました。

それが凄い、強烈なセメダイン香なんです!そのワインは↓

2002 Vosne Romanee Vielles Vigne Dominique Laurent

ダブル新樽などをうたっていますが、もともとインキーで、たまにアルコリックなトップでがっかりする事しばしばの造り手ではありますが、今回のセメダインにはびっくりです!!化学的にはどうゆう物が原因なのでしょう?

あきらめてフォルスターのセラーの上で5日間の放置を決め込みました。
な~んて言えば、かっこいいけど・・・
実は家にいなかったのがその理由・・・飲む気にもならなかったのですが・・・

さて本日久しぶりにノンビリ出来ましたので、ほとんど飲み残していたヴォーヌ・ロマネを、恐る恐るグラスに注いでみますと・・・意外にいける?・・・これは飲めるぞ!!

やはりこれはダブル新樽の弊害でしょうか?
5日間の放置でセメダインは消え、果実のリキュールっぽい(実はこれも気にいらなかったのですが・・・)フレーヴァーでなんとかいけました!

ドミニク・ローランも力入りすぎますと、たまにこんなのが出ます!
美味しいときは、ビックリするほど美味しいんですが・・・

皆さんいかがでしょう?

ベルナール・デュガーピィ考

2005-12-20 00:13:06 | ワイン
なんとZoo記念会で、ラス前すなわち01’グリオ クロード・デュガの前に、00’ベルナール・デュガーピィのラヴォーが出てきました。

精緻なタッチの、上手く抑制の効いたグリオの前だけに、今回のデュガーピィのラヴォーは、いかにも古典的な、筋肉質の、生真面目な質感のフルーツが強調された様な気がします。とにかく今飲んで直ぐに感激させられる事はないのですが、そのワインに果てしない将来性を感じてしまうのは私だけでしょうか?

ワイン王国『日本』では、どうも開放的で、むしろ若くして享楽性まで見せてくれるクロードに手が挙がるようですが、どうもヨーロッパでの評判はその通りではない様です!例えば『ル・クラスマン』では、デュガーピィは三ツ星で、クロードの星はありません!
それも極端な評価と思いますが、でも飲み込めば飲み込むほど良さがわかる・・・
それがデュガーピィの真骨頂と言えるでしょう。大人のピノ・ノワールなんですね!
甘いとろけるようなピノを御所望の御仁は、別の物を選ぶべきでしょう!

わたくしも実は、本当の実力を発揮するまで熟成したデュガーピィを飲んだ経験がないのですよ!とにかくロング・ストロークなピノ・ノワールであります。

6.5ヘクタールほどの所有畑に、シャンベルタン、マジ、シャルム、マゾワイエールの4つの特級畑を含みます。

96’のマジ、いつか開けましょう!!では!!