The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

フォンタナフレッダのラ・ローザ

2005-12-25 22:29:33 | ワイン
ワインとキュイジーヌの会で98’バローロ・ラ・ローザ フォンタナフレッダを出しました。フォンタナフレッダと言えば、ヴィーニ・ディ・アライでの54’バルバレスコを思い出します。
僅かに弱めのテロワールですが、完璧な熟成感!マオタイのトップにプラムのドライフルーツ・・・高アルコールの酒質にまったりとした味わいが印象的でありました。

さてそのフォンタナフレッダのラ・ローザ!
セラルンガ・ダルバにある9ヘクタールの単一畑との事・・・この造り手の中では38hl/haと低収量!名前の如く、バラやスミレのの花束のニュアンスであります。98’にしてソフトな舌触り、底味の広がりも素晴らしい!!

そうそうたるフレンチの流れでも、気後れする事のない充実の味わい!
ピエモンテ最大の擬似ネゴシアンもどうも本気になってきたようです!!

数年後が更に楽しみになりました。

セルジュ・マチューのブラン・ド・ノワール

2005-12-25 06:22:36 | ワイン
先日の我が家の小ワイン会で、ウェルカム・シャンパーニュとしてセルジュ・マチューのキュベ・トラディッションを出しました。

これがなかなかのつわものでした。
いつものシャンパーニュと何処か違う個性的な風味・・・

花梨や林檎のジャム、強いミネラル感、花の香りと涼やかなミントのフレーヴァー・・・
極めて外交的な味わいですが、泡のタッチは細やかで心地よい・・・

なんとこれがブラン・ド・ノワールなんですね!
どうもいわくつきの様であります。

ブドウはオーブ県のものを使用との事・・・
書物によれば、オーブは1908年に公示されたシャンパーニュの栽培地域から除外されたそうであります。3年続いた凶作がその理由らしいのですが、その後が凄い・・・
そこの農民がいわゆる百姓一揆を起こし、政府の公示を取り下げさせてしまいます。
その後、二級の格下げと言う憂き目にもあいますが、1927年に晴れて正式なシャンパーニュの一員となったようであります。

ブラン・ド・ノワール・・・すなわちピノ・ノワールによるシャンパーニュがキュベ・トラディッションであります。なぜピノ・ノワールなのか?

そこの土壌はジュラ紀のキンメリッジャンとの事・・・白亜紀のチョーク土壌の多いシャンパーニュとは一線を画すわけであります。つまりよりブルゴーニュに近いわけであります。

聖夜の前に個性的で濃厚なシャンパーニュを頂きました。
皆さんも御験しを・・・では!!