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The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

リラクシン アト 『スピーク・ロウ』

2012-03-10 05:31:32 | ミュージック
昨年はあの忌まわしい大震災で実現できなかった『TRIO’』の春のツアーが再開され、
今回盛岡でのライブは9日、10日の二夜連続!

ワタクシは御馴染み『盛岡 スピーク・ロウ』でのライブにお邪魔をいたしました。

珍しく・・・と言えば、語弊があるかもしれませんが、
『TRIO’』のメンバーは揃って同じ濃紺のジャケットと赤っぽいシャツに身を包み、
どこかいつも以上にスッキリとした井出達で3人が登場いたしました。

ドラムス市原康、ピアノ福田重男、ベース森泰人のいつも変わらぬ『TRIO’』ですが、
今回はいつも以上の何かを背負っての『2012 春のツアー』!

しかしながら、そんなことどももひっくるめて、
当方としては、鮮烈なピアノトリオのライブパーフォーマンスを楽しませていただいたわけです。



全後半含めて10曲ほどの演奏だったのでしょうか?
その中でもワタクシは、福田氏のピアノが弾けるようなドライブ感溢れる楽曲が好き!

『Relaxin At Camarillo』『Go Ahead Nigel』などなど・・・

そして、最後は今回のツアーの重要な意味を持つ『レクイエム』の気持ちをこめて、
『TOUHOKU』を演奏して終わりました。

いつもであれば、ライブが終わって早々にオイトマするのですが、
今回は『1999 シャンボール・ミュジニ サンティエ エルベ・シゴー』などを持ち込ませていただき、
ライブ終了後の打ち上げに参加しまして、3人のメンバーとも暫し歓談させて頂きました!

そしたら、とうとう御大が重い腰を上げ、フルートを取り出して、
なんと即席のライブが始まったんですね・・・



楽曲は『枯葉』、見事の一言でした・・・
いよ!プロフェッショナル!

何よりの『リラクシン アト スピーク・ロウ』!
ありがとうございます!

ワインの前の随分昔の趣味とは・・・

2012-01-30 06:14:21 | ミュージック
最近はたまにCDを買うこともありますが、決まって50~60年代のジャズ!

まあ、思い出したように『ピーター・ガブリエール』の新LPなどを買う事もありますが、
あっても『盆と正月』みたいなものでして、年に一度の行事なんですね・・・

日曜日でも、なにやかにやで暇な時間があるのは珍しく、
ゆっくりミュージックを聴くこともここしばらく無かったのですが、
K子さんは御つまみ作りで忙しいようだし、テレビもつまらないし、
じゃあ昔買い込んでいたLPでも聴いてみようか?となったんですね・・・

で、聴いたレコードはこんな感じでした↓

『イル・ヴォーロ』(1970年代のイタリアン・プログレッシヴ・ロック)

『タイ・フォン』(タイ人2人とフランス人3人のこれまたプログレ)

『ストリート・ノイズ ジュリー・ドリスコール、ブライアン・オーガー&ザ・トリニティー』(ワタクシの愛聴盤)



最後の一枚は涙物でありました!

美貌の誉れ高い女性ヴォーカリスト『ジュリー・ドリスコール』に、
稀代のオルガニスト『ブライアン・オーガー』率いるトリオの『ザ・トリニティ』の2枚組み!



1枚目のB面の『ライト・マイ・ファイヤー』に始まって、最後の『レッツ・ザ・サンシャイン』まで、
ブラックフィーリングの中にもソフィストケートされた曲調が見事!

部屋のライトを半分まで絞って、ただただ流れいずるスイング感覚に身をゆだねるのみ!



さすれば我が身は40数年前へ『バック・トゥ・ザ・フューチャー』か?
部屋がセピアに見えたのは気のせいか?

気のせいでした!


ビル・エヴァンスあれこれ・・・

2011-08-27 05:02:31 | ミュージック
昨晩は久しぶりに、菜園のジャズ・スポット『S』にお邪魔をいたしました!

入るなりキース・ジャレットのソロ・アルバム『フェイシング ユー』が聞こえてきたのですが、
これが以前の音とはぜんぜん違う、数倍良くなっておりました!

『アレ、良くなりましたね』とワタクシが聞きますと、
『おそらく、落ち着いてきたんでしょう』と店主氏!
『そうですか、どこかを換えたのではないわけだ・・・』と聞き返しますと、
『そのうちに、自分のアンプが修理から戻って来る筈ですが、未だですよ』という事らしい・・・

で、『モヒート』を飲みながら、しばし名器パラゴンの音に耳を傾けます。

店主氏が次の『ジントニック』を運んできた時に更に聞いたのは、
『やはり、ピアノが好きですか?』
すると『ありきたりですが、やっぱりビル・エヴァンスですね・・・』と店主氏。

これは、ジャズを聴く者にとっては、確かに陳腐な結論かもしれないが、
ビル・エヴァンスは他のピアノ奏者と比べて何かが違う・・・

ワタクシもソウ思います!

最近になって、ビル・エヴァンスの様々な場所でのライヴを聞き漁っております!
『シェリーズマン・ホール』『67’ヴィレッジ・ヴァンガード』『タウン・ホール』などなど

それでも、最後に故郷のように帰着する場所は、
あの1961年のヴィレッジ・ヴァンガードなんですね・・・

そうこうする内に店主氏、『ワルツ・フォー・デビー』をかけてくれました。

パラゴンで聞く『マイ・フーリッシュ・ハート』は格別で、
やはりソコに戻るんだ・・・そう思わずにはいられないでしょう・・・

暗闇に響くバリトン・サックスですか・・・

2011-05-10 21:27:12 | ミュージック
いつも一緒にいる方達が全部出払った時こそ、ワタクシにとってのミュージック・オン!

夕闇迫る『オテル・ド・ヤマダ』はワタクシ以外は誰も居ず、
そんな日こそ、常習化している夜の行脚もやるだけ野暮!

大音響で『セシル・ペイン(バリトン・サックス)』の『ゾディアック』をかけました!

このアルバムは68年の作品で、ピアノにウィントン・ケリー、トランペットにケニー・ドーハムが担当、
両巨人は3~4年後に相次いで亡くなり、このアルバムが最後の名演とも言われているんですね。

アルバムの一曲目は『マーティン・ルーサー・キング Jr』への『レクイエム』であり、
この中の静謐なそして胸に響き渡るバリトン・サックスは『セシル・ペイン』の
最高傑作と言えるでしょう!

バリトン・サックスと言えば『ジェリー・マリガン』でしょうが、
マリガンのクールさとはまた違う、黒人特有のソウルを感じるわけ・・・

お上手とは言い難いのですが、このアルバム無性に聞きたくなるんですね♪

ピアノ・トリオ ライヴ IN スピーク・ロウ

2011-03-07 20:50:48 | ミュージック
日曜日の夜に『O口J一郎トリオ』のライヴがあるというので、
ジャズ・スポット『スピーク・ロウ』へ、馳せ参じました!

ライヴは『F田重男トリオ』以来だと思いますが、いつもの事ですが、
曲が始まるまでの気持ちの高ぶりは、何とも言えないものがありますよね・・・

まずは、カウンター席の右手に陣取りまして、ジントニックで喉を潤します。
程なく、拍手とともに、トリオが入場!
今回『大K純I郎トリオ』は初めてでしたが、なるほど何かしらのオーラを、
曲が始まる前に感じてしまった次第!

スタートはリチャード・ロジャースの『Glad to be Unhappy』でスローな始まりです。
一曲目ということもあって、一部バラケタ所もありましたが、
オヤ?と思ったのは、その曲だけだったんですね・・・

2曲目のセロニアス・モンクの『Rhythm-a-ning』の中盤からは、
トリオの機能がスウィングし始めまして、ノリノリ状態になったわけです。

2部構成で、全8曲の演奏でしたが、
このトリオはラテンの旋律の曲目では、とりわけノリがイイようでして、
アルバムのタイトル曲のミルトン・ナシメントの『Tarde』や、
チャーリー・ヘイデンの『Our Spanish Love Song』などが素晴しかった♪

アルバムを聞けば、リリシズムに耽溺するかのような曲調ですが、

実際ライヴを聞きますと、大胆なドライヴ感とスウィング感を体感できるわけ・・・

そんなことで、ライヴで英気を養う!
ワタクシそう感じております。