普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

血迷ったか文藝春秋

2020-01-26 11:39:14 | 政策、社会情勢
戦前・戦中派の私から若い方達への申し送りです。どのような事でも世論に流されずに自分の頭で考えましょう
 1 月10日の新聞の文藝春秋の広告を見て驚きました。
 大きな活字で「消費税ゼロ」で日本は甦る」山本太郎。「政界の風雲児」本気の政策論文。消費税廃止の財源27兆円はこうすれば生み出せる。
の広告です。
 このような阿呆な記事は立ち読みで充分。
 前に何度か書きましたが文藝春秋激賞?の彼の政見を要約します。
・消費税廃止
 山本さんは消費税廃止をした例としてマレーシャの例を挙げていますが。同国がそれに失敗して直ぐ止めたことには触れて居ません。彼と同行した野党は消費税廃止に反対。
・消費税廃止の財源として法人税増税
 彼は法人税増税しても会社が日本を逃げ出すことはないと言っていますが、日本の法人税率はアジアでは最高なので、仮に彼の言う「企業が生産拠点をアジアに分散しなくても」国内に残った企業の競争力低下→労働者の賃金を下げるか抑制。法人税の増税の大部分は、労働者が負担することになるのです。
・消費税廃止の財源としての国債の大量発行
 これは受け売りですが
 マイナス金利(r<g)の日本経済で財政赤字を減らすのはバカげている。2025年にプライマリーバランスを黒字にする必要はない。永久にマイナス金利が続くとすれば、社会保障の赤字を無利子の永久国債でまかない、財政赤字を増やすことが合理的だ。しかし政府債務を2000兆円、3000兆円…と増やしていくと、どこかでインフレになり、金融危機が起こるだろう。問題は、インフレにどうやって歯止めをかけるかである。

 山本さんはギリシャの大量の国債発行の失敗。IMFから大量の借金とそれに伴う厳しい要求とそれに喘ぐ国民の例を挙げて日本は円で手当てしているから問題ないとしていますが。自国の通貨建ての国債でも限度を過ぎると大きなことになるのは、多くの国で経験しています。
・最低賃金1500円
 これに一番大きい影響を与えるのは、サービス業だけでなく最低賃金のアップは中小企業全般、農家にも大きな負担を掛けることになるとことでそれらの業界から猛反対が来ると思います。
 山本さんは政府からの支援があれば乗り切れるとしていますが。1000円の今でさえ大問題が怒っているのに、それにジャブジャブ金をつぎ込んで乗り切れるか説明をしていません。 
 大問題なのは自民党政権を倒せないので、いくら大きなことを言っても実現不能の山本さんのどうせ実現の可能性は100%ないのだからと言った方勝ちの発言!!福島第一の大事故で反原発の空気に載って三陸の廃材処理の他の地方の処理反対で一応の成果を上げ、同地域の復興の遅れに貢献。彼もその成功?!に載ったのでしょう。!
 それと100%判って彼の公約を無批判で載せた文藝春秋の意図は何なのか。本が売れさえすれば良い?今回は全く同誌の信頼性を問われるもので事情が違います。天下の言論誌の文藝春秋も彼のことを知っていると思うのですが。私は同誌は次号で山本さんの意見に反対の意見を掲載することを祈って居ますが果たして?

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またも原発で広島高裁の珍判断

2020-01-26 11:30:26 | 電力、原発

戦前・戦中派の私から若い方達への申し送りです。どのような事でも世論に流されずに自分の頭で考えましょう。
 2017年の12月14日に広島高裁の珍判断、阿蘇火砕流到達の恐れで伊方原発運転差し止めの報道が出ました。その時の読売新聞は「基準には欠陥なし」、「規制委正当な審査主張」、「司法リスク再び」、「伊方差し止め評価と困惑」とこの珍裁定について批判していました。
 その時私は次のように書きました。
 裁定の理由は山口県にも阿蘇の火砕流の痕跡があるとしているが、海底トンネルで歩いて行ける関門海峡よりも段違いに広くて深い豊予海峡を火砕流で埋めつくされる?もし火砕流が到着するにしても阿蘇が大噴火して大火砕流が流れても熊本、大分県を乗り越え、豊予海峡を埋めつくし伊方原発を止めるのにどれだけ時間がかかるのだろう。仮に一時間としても運転中の原発を止めるには十分過ぎる時間がある。まして豊予海峡を埋めつくし伊方に到着するのに何時間もかかる筈。仮に火砕流がきたとしても福島第一と同じように金属製ばかりの原発本体を破壊する力は無い。規制委の方針で火山灰にたいする十分な対策はされている。

 今回の裁定に対する読売の「伊方差し止め、司法は何処まで判断するのか」の読売新聞の社説です。
 ポイントの一つは伊方原発の近くに活断層が存在するかどうかという問題だった。高裁は四国電力が十分調査しないまま存在しないと判断したてと認定し」原子力属制委員会の安全審査についても「過誤ないし欠落があった」と批判した。だが、調査の妥当性については、専門家の闇でも肯屈する意見があった。そもそも、規制委の審査は厳格で長期にわたり、世界的にも高水準の安全性の健保を原発に要請している。伊方原発はこの審査に合格していた。原発の安全審査に関しては、高度で最新の科学的、技術的知見に基づいた行政側の審査結果を尊重する司法判断が、これまで積み重ねられてきた。今回の高裁決定はこうした枠組みからはみ出すものと言わざるを得ない。
 もう一つの争点だった火山の噴火の影響について、高裁は四国電力の想定が過小と断じた。伊方原発から約13㌔離れた熊本県の阿蘇山で大模噴火が起きた場合の火山灰の噴出量を、少なく見積もりすぎているとの指摘だ。しかし、大規模噴火の発生頻度は著しく低く、噴出量を正確に予想することは極めて難しい。規制委は四国電力の想定を合理的なものだと是認していた。
 高裁の判断には、「ゼロリスク」を求める姿勢がうかがええる。
 近年各地の原発さし止め仮処分申請が相次いでいる。2017年には、伊方3号機を巡る別の仮処分手続きで広島高裁が運転を差し止め、その後の最高裁の保全異議審で、差し止めが取り消された。
 迅速な審理が要求される仮処分の手続きでは、通常の訴訟より限定的な証拠で判断ざれる。そうした特徴を踏まえ、原発の再稼働を阻止するために仮処分を申したてているとすれば、裁判の乱用と言うほかない。

「私の意見」
 読売の社説では余りばかばかしいので触れていませんでしたが、高裁の判決理由の一つに阿蘇の火砕流の原発に到達が可能としていますが前回の裁判のとき書いたように、その可能性がゼロ%。仮に到達したとしてもそれまでに対処する時間はありすぎます。
 広島高裁は今回もその可能性に触れながらも力点を噴煙の問題に置いて居ます。然しその判断の理由は大変に情緒的で良く判りません。四国電力の想定の噴出量の3~5倍になったらどんな問題が起こるのか指摘して居ません。噴煙中の岩石は途中で落下、原発に届くものは細粉含む煙だけ、原発は原則として密閉ですから、噴煙の影響がどんな機械・装置にどんな現象が起こるのか指摘して居ません。判決要旨にもそのことに触れは破局的噴火で無い場合は原子炉施設の立地不適とは言えないと触れています。破局的噴火の場合とどう違うの??現場育ちの私が考えるのは機器やフィルターの掃除の手間が増えるだけ 一番高裁が一番?問題にしているのは原発から近い断層がある場合、特に未だ解明されていない2キロ以内の断層がある時のの時の対処法です。
 これで直ぐ思いつくのは「震度6強の地震」の影響を受けた女川の原発です。外部電源の破壊→非常用電源装置の起動で難局を凌ぎ、遂には津波の難民の避難所になりました。震災後のIAEA(国際原子力機関)係員の徹底的な検査を受け殆ど損傷が判明しました。原発の本体は巨大なコンクリートの基礎に立っており破損しやすい配管のフレキシビリティーが確保されていれば本格的な地震にも耐えられるのです。
 読売の社説が指摘するように迅速な審理が要求される仮処分の手続きでは、通常の訴訟より限定的な証拠で判断ざれる。そうした特徴を踏まえ、原発の再稼働を阻止するために仮処分を申したてているとすれば、裁判の乱用と言うほかない。
 とすれば地裁、高裁とも最高裁の判決理由を尊重して、一部の人達のような「原発の再稼働を阻止するために仮処分」の作戦に乗らない様な審議をし余計な裁判費用の削減を計るべきだと思うのですが。

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注記:{女川原発のIAEA調査と日本のエネルギー政策}
前記の文章を書いた後、より詳しい「IAEA調査」の資料を見つけたので貼付します。
「驚くほど損傷少ない」 女川原発のIAEA調査  (産経Bizより)
 東日本大震災の揺れに襲われながら、被害が少なかった東北電力女川原発(宮城県)を訪れた国際原子力機関(IAEA)の調査団が10日、都内で記者会見し「驚くほど損傷は少なかった」との調査結果を公表した。
 団長のスジット・サマダー耐震安全センター長は「地震より津波の影響が大きかったが、三つの原子炉建屋も安全システムもすべて健全に機能した」と評価。「女川で得たデータは世界中の原発の安全性向上に役立てたい」と述べた。
 約20人の調査団は7月30日から延べ9日間、施設を目視で点検し、運転員ら約50人から震災時の運転状況などを聞いた。
 津波で機器の位置がずれたり、部品がなくなったりしたものの、地震では建屋の壁に小規模なひび割れが起きるなどしただけで、重大な影響はなかったという。
 地もと紙の河北新報
 (調査団は)耐震安全性や津波影響に関する現地調査について「安全システムが健全に機能し(主要設備に)目立った損傷はなかった」との報告をまとた。
 震災で女川原発は一部設備に被害を受けたが、全1~3号機の原子炉は安全に冷温停止した。現在は設備点検や耐震工事が続いており、再稼働のめどは立っていない。


川柳「詰めすぎたリュックが老いの脚に来る」

2020-01-26 11:27:32 | 川柳
 私の趣味は60年続いた山登り。私の指導者は大手の会社の山岳部の顧問。冬の燕で脚を痛めて引退。私の弟はヒマラヤのトレッキングで膝を痛め腰掛けでないと坐れません。私もアルプスの春山を目指して当時有名だった門田のピッケル、アイゼンまで買ったのですが、会社の急用で行けずじまい。80歳で不注意で腓骨の骨折。一カ月の療養で脚力がた落ち。しかしそのお蔭で90歳を越した今でも小母さんたちに追い越されながですが杖なしの白寿めざしで歩き、食事のときは正座ができます。
 体力でなくても年老いてからの無理は禁物。ほどほどに過ごして皆に嫌われないていどに細く長い毎日を過ごしましょう。

川柳くろがね吟社紹介「老木が枯木じゃないと咳払い」

2020-01-26 11:21:20 | 川柳
川柳くろがね12月号より
前月号鑑賞 小川 清隆 選評
「老いの技嫌味上手に聞き流す」     陣内いっこう
嫌味を言われるとすぐ反発したころ、これも若さと言うもの。老いては若いものにまかれるのも利口な処世術、嫌なものは聞き流して気楽に生きよう。嫌味を発する人は劣等感、コンプレックスを持っている人が多い。自分を高く見せよう、強く見せようとする証を
気にしないこと。平穏な風を受けて、のんぴり生きたいもの。

「老木が枯木じゃないと咳払い」     田中 和正
 老木とはまだ生きているということ。枯木にはいのちはもはや無い、咳払いをして自己主張するのも大事。自分の存在をアピールしよう。枯木にも老木の良さがある筈、埋没されないように頑張るしかない。

「まだ燃える意地が終章遠ざける」    小田ノリ子
 燃え尽きるまでは……。灰になるまでは……。人生に折り返し点はない。折り返し点があるのはマラソンだけ。体力だけでなく気力が命を長らえてくれる。気力がなくなれば体力も落ちてくる。好奇心を抱いて明日に向かっていく。

「ひと区切りついたら登る山がある」   大塚 郁子
 何事においても、区切りをつけることは大事な事。のめり込んでしまわぬよう。そして新しい山に挑戦する。前進していく、これが若さ。山は高い方がいい。登るのに難しい方がいい。高い山、苦しければ苦しい程高い達成感がある。足を踏み外さぬように。


音叉 (前月号より)
   松井 昌子、水谷 そう美、安川 聖、吉富 虞 推薦
現実が厳しい顔で立っている 井上 竿酔
冬支度先ずは脂肪で腹を巻く 上村 悦子
踏石に残る昨日の蟻り   中村 鈴女
ため息をつくたび窓が曇り出す 八木 幹子
聞さ上手言いたいことはあとにする 吉富 虞
柿熟す今核心に触れるとこ 山下 華子
甘えたい甘えられたいあいこでしょ 角 ひさ子
違うなと思うあなたの受け答え 中村 鈴女
がむしゃらに貪る若さ日の活字 榎木 山彦
大物になると大あくびの乳児 池上 秀美
定年で動線を知る妻の家事 佐藤 洋子
来し方は言うまい影が知っている 林田 律子
断捨離をモシカシタラが邪魔をする 坂梨 和江
これしきの酒で今宵は泣き上戸 時津みつこ
回り道無駄でなかった現在地 樋川 聖柳
錆釘の斜めどうにか支えられ 神谷 幸恵
ため息をつくたび窓が曇り出す 八木 幹子
もう少し玉虫色で風を読む 河野 成子
さようの糧明日への糧の種袋 前田 伸江
菓子折の上に履歴書そっと置く 阿部  龍

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上野十七八・石橋陸朗
 第四十八回句牌まつり川柳誌上大会
課題と選者  (各題二句吐)
「  姿  」  中村 鈴女運 (川柳くろがね吟社)
「 素  人 」 黒川 孤遊選 (熊本番傘お茶の間川柳会)
「 泳  ぐ 」 平田 朝子選 (川柳噴煙吟社)
「 シンボル 」 梅崎 流青選 (川柳葦群)
「さまざま}   古谷龍太郎選. (川柳くろがね吟社)
募集期間  令和二年一月一日~四月十五日  (消印有効)
投句要領  所定の用紙(コピー可) 又は便箋に各題二句(計十句)を列記し
郵便番号・住所・氏名(柳名があれば併記)電話番号を明記し、投句料と共に、ご送付
     下さい。(お名前には 「フリガナ」を明記して下さい)
 賞   各選者の秀句Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
投句料  1,000円 (定額小為替又は現金書留)
発 表 令和2年6月号,「川柳くろがね」誌上 (投句者全員に発表誌呈)
投句先 福岡県中間市土手の内一丁目16ー18   吉富 鹿
主催 川 柳くろがね吟社