普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

いじめ問題→原点に帰れ

2006-10-22 16:06:17 | いじめ

いじめが原因の生徒の自殺でまたいじめの議論が盛んになりました。

<<いじめなど殆どなかった戦前>>
80歳越した私の意見は皆さんと少し違っていると思いますが、辛抱して読んで下さい。
私の経験した戦前の小学校から今でいう高校までの間、割合開放的な土地柄もあったと思いますが、クラスの友達に朝鮮の人や、昔、差別をされていた人達の子供もいましたが、殆どいじめなどありませんでした。
本当です。
私の同年代の人達に聞いて見て下さい。
中でも、今で言う高校時代には、所謂、硬派という悪餓鬼がいて、良くよその高校生と喧嘩に明け暮れていましたが、自校の生徒には絶対に手を出したりいじめをする人はいませんでした。

<<いじめがなかった原因>>

<子供達の価値観>
男の生徒の場合、弱いものいじめをしたり、集団で一人をいじめるなど「卑怯者の仕業」と思われていたからです。
そして皆プライドを持っていたからです。
もし誰かがいじめていたら必ずがき大将が出てきてそれを止めていました。
また、そんな子どもでないとがき大将にはなれませんでした。

女生徒の場合は、他人への思いやりや優しさ、良く気がつくなどのある子が大人達から褒められて育っていました。
つまり、男は男らしく、女は女らしいのが良いとされていました。

<開かれた子供社会の存在>
それと家庭の中にも小さな子ども社会があり、社会の中では子ども達の遊び仲間がおり、地域の大人達から見守れながら遊んでいて、自然と団体生活になれていたからです。

<<いじめひどくなった原因>>

<子供達の価値観の劣化>
戦後の急激な社会変化で、男女同権が叫ばれ、男子が次第に女性化して、男子の良い所を失い、逆に女子のにありがちな、焼き餅、陰湿ないじめ、のけもの扱いなどの悪いところが男子に浸透し、女子は思いやりなどの女性的な良い所を失ってゆきました。

<極端に狭く閉鎖的な子供社会>
それと皆が良く言う核家族化、少子化で子どもの世界が小さくなり、強いて言えば同じクラスの生徒だけと言う非常に限られたそして閉ざされた子ども世界に住んでいるのです。
だから子どもの間で、何かあった時、先生や親に言うのは余所の世界の人に告げ口する人は、いはばスパイ扱いにされることになるのでしょう。

<<いじめ問題解決の方法>>

1.良い美風を取り戻す
それでいじめを無くす対策は、昔の悪いことは捨てるのは勿論ですが、良い美風を取り戻すことと思います。
つまりいじめをするのは、卑怯者だと言う考えかたや、男は男らしく、女は女らしくと言う価値観の導入。
2.少子化からの脱却
それと親にもっと子どもを産んで貰って家庭の中や近所で子ども社会を作って貰う事です。
そんなこと古くさいと言えばそれ迄ですし、どれもこれも難しいことばかりですがこれが、此れさえ出来れば、いじめも大きく減ると思います。
今の親達は、自分達の生活や、自分達の目標の為に、昔の子供社会を奪っているような気がします。
これに親達のエゴイズムではないでしょうか。

<キャリアーか家庭志向かへの価値観の多様性を持つ事>
勿論、今の時代ですから、女性が一生の仕事を持つのは間違っているとは思いません。
然し、親が世の為に子供を立派に育てるのが、そんなに詰まらない仕事でしょうか。
少なくても、女性にはもう少し選択肢を拡げて貰ったら、少子化が世の流れと言わず、子供社会を拡げて貰ったら、いじめはもっと拡がると思います。
それと、子供を持つと、金がかかるからと言います。
昔は、今以上に皆貧乏な暮らしで、苦しい家計の中から、高校や大学へ進ませていた家庭が多くありました。
少子化には多くのまた大きな問題が含まれていますが、いじめの解決の面からでも、考えて貰う余地があると思います。

<<一度原点に戻って見よう>>
このような、昔の価値観を取り戻せとか、子供社会の再生などを読まれた方はは古い考えだと、言われるかも知れません。
然し、現在、いじめの議論が盛んですが、いじめ予防の実質的な決め手はては殆ど聞かれません。
何もかも世の流れにしないで下さい。
そして、一度原点に帰って、いじめなど殆どなかった昔の時代に帰って考えてみるが、一番早く確実な方法だと思います。

<<いじめ問題で考えねばならぬ事>>
1.命の大切なことを教えるタイミング
いじめなどで生徒がいじめで自殺したとき、校長の生徒への話や、マスコミの報道の中で、命の大切さを良く言われるようです。
これは、権利についてはともかく、責任について殆ど教育を受けてない加害者の生徒から言わせれば、あれくらいのことで、死んだやつも悪いと心の中で思うに違いありません。
何故、真っ直ぐに問題の全ての責任は、加害者にあると言わないのでしょうか。
2,学校関係者の責任のとり方
そう言わないのは、生徒の責任→学校の責任になるのを恐れているのではないでしょうか。
そして、生徒達は心の中で学校側の責任回避の態度を見抜いて、彼らなりに責任回避の勉強しているのではないでしょうか。
さらに言えば、このような事件を起こした時には、学校関係者が辞職すれば、責任の取り方についての、生徒に対する身を持っての教育になるのではないでしょうか。
3.外国人への対応
これから否応なしに、顔かたち、価値観、考え方、宗教、生い立ちなど完全に異なる外国人との接触が多くなると思います。
それで、自分達の殻から外れているといった理由へのいじめの解決をおろそかにしていると、将来外国人とのトラブルが、欧米諸国のように民族紛争や極端な場合対外関係の問題まで発展しかねぬことになると思います。
それで、こと面からも関係者はいじめ問題にもっと積極的に関わって行くことが必要と思います。
http://blog.goo.ne.jp/mutouha80s/d/20060730

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