mugifumi日誌

海外旅行の体験のほか園芸、料理などの生活雑感を思いつくままに綴っています。

トルコ一周とカッパドキアの旅<美しい海岸線を走りチャナッカレへ>

2019年05月11日 | 旅行記
 ◆ 美しい海岸線を走りチャナッカレへ

<Mugiko>
 今日は10月25日、旅行日8日目です。
 クシャダシの朝は、6時では暗かったのですが、7時になると明るくなってきました。お天気は、起きたときの「暗い!」というイメージが頭から離れず「今日は曇りか!」と思ったのですが、「晴天」でした。
<Mugio>
 モーニングコールが7時00分、朝食が6時30分、スーツケース廊下搬出が7時00分、ロビー集合・出発が7時45分となっています。
<Mugiko>
 さぁ!宿泊地の朝からのお便り「〇〇の朝」を書きたいのでしょう?
<Mugio>
 クシャダシの朝は、昨日レポートしているから止めようかな?と思ったけれど、6時50分頃いただいた朝食の写真がありました。

 <赤いトマトとオリーブの実>


<Mugiko>
 相変わらず食べ物に目がないわね。でも、今日はバスでの移動が長いから体力をつけないとね。
 クシャダシからチャナッカレまでは、どのくらいの距離があるのかしら?
<Mugio>
 それがよく分からないのさ。1時間ぐらい走ると、イズミールという街を通るけれど、そのイズミールからクシャダシまでは270㎞ということだよ。
<Mugiko>
 今日の予定は、イズミールの先(北)にあるベルガモン遺跡、朝食の後、トロイ遺跡に立ち寄って、イズミールのホテルに向かうことになっているのね。
<Mugio>
 ということで、予定通り7時45分にホテルを出発しました。約1時間でイズミール(IZMIR)に到着しましたが、この町には立ち寄りませんでした。
 立ち寄らなかった理由は、独立戦争時のギリシャ軍撤退による破壊、また、近代化によって見どころが少ないからでしょうか?人口600万人の古い港町でトルコ3番目の大都会です。もしかしたら、見学時間がなかったからでしょうか?

 <イズミール市街が見えてきた>


 <途中のスーパーマーケットで休憩>


 ▲ ベルガモン(ベルガマ)遺跡

<Mugiko>
 すると、ベルガモンに直行したということ?
<Mugio>
 いや!クシャダシのホテルを出発して2時間ぐらい経ったとき(9時50分頃)に場所は分からないけれど、トイレタイムがありました。
<Mugiko>
 ベルガモンには10時20分には到着したからスーパーマーケットの場所は、ベルガモンの近くということね。
<Mugio>
 ベルガモンでは、北の丘に立つというベルガモンに王国の遺跡アクロポリスの見学です。
 ロープウエイに乗って「上市」といわれるアクロポリスの見どころに向かいました。

 <ロープウエイ乗り場>


 <ロープウエイの様子>


<Mugiko>
 話を戻すようで申し訳ないけれども、ベルガモンという街のことを説明しておくね。
 ベルガモン(ベルガマ)という街は、こぢんまりとした平穏な街で、一番の見どころはベルガモン王国の遺跡アクロポリスだけれども、アスクレビオンというローマの医療施設と巨大な神殿建築クズル・アウルも見応えがあるそうね。
 そしてアクロポリスには、私たちが訪問した「上市」のほかに「中市」、また、現在は市街地になっている「下市」もあるようね。
<Mugio>
 こうして、二人で話していると、ベルガモンのことが分かってきて面白いけれど、私たちが訪問できたのは、このうちのアクロポリスの「上市」だけということだね。
 アクロポリスというのは、古代ギリシャ都市国家の中核となる城塞のことらしいけれど、ずいぶんと古い話だよね。
<Mugiko>
 そうね。何しろ紀元前のことらしいから、想像もできないわ。

 <ロープウエイを降りると土産物店が!>


 <遺跡の入口>


<Mugio>
 ロープウエイを降りると、周りに土産物店が並んでいる入口から坂道を上って遺跡見学です。
 この遺跡を見学するには、ベルガモンの歴史を知ることが欠かせませんが、参考書などを読んでみたけれど、よく分からなかったよ。
<Mugiko>
 ベルガモンは、私たちも名前ぐらいは聞いたことがあるアレキサンダー大王(BC356~323)の死後から始まるということのようね。
 大王の死後、広大なマケドニアの領地は分割され、いわゆるヘレニズム諸国が生まれ、小アジア(トルコ)は、リシマコスという人が新王朝を開いたけれども、彼はシリアとの戦いで戦死したため、部下のフィレタイロスという人が財宝を得てベルガモン王国を築いた、ということのようね。
<Mugio>
 その後、エウメネス1世やアッタロス1世が王国の繁栄と地位を不動のものとし、続くエウメネス2世のころには、エジプトやシリアの王朝と比肩するほどの国力を誇り、アクロポリスに「アテナ神殿」、「ゼウス神殿」などが建設された、ということらしいね。
<Mugiko>
 しかし、ベルガモン王国は長く続かず、アッタロス3世(在位BC138~133)の死後にローマ帝国の属州になってしまったが、典型的なヘレニズム都市として繁栄は続いた、ということらしいわね。
<Mugio>
 アクロポリスの勉強が終わったので、実際に歩いて神殿跡などを確認してみたいね。

 <広場から見える光景>


 <強者どもが夢の跡?>


<Mugiko>
 この遺跡は、標高335mの丘の上、先ほど話があった「上市」という場所にあるそうね。
 そしてここには、アテナ神殿などのほかアゴラ、図書館、武器庫などヘレニズム文化の遺跡を見ることができる、というわけね。

 <レンガ状の城壁>


<Mugio>
 実際に坂道を歩きはじめると、まず、上の写真のように大きなレンガ色の壁が見えてきた。これを見ると、ここが世界遺産に相応しい大規模な遺跡なんだ!という雰囲気が伝わってきたよ。
<Mugiko>
 この次には「アテナ神殿跡」が眼下に広がり、その先には「野外劇場」の入口の塔が見えてきたわ。
<Mugio>
 アテナ神殿跡は、ベルガモン発展の象徴的存在で、ヘレニズム芸術を代表する傑作とされる「死にゆくガリア人」などの彫刻で飾られていた、というから「凄いものがあったんだ!」と思うけれど、今は基礎部分が並んでいるだけ!という印象だね。

 <アテナ神殿跡>


 <図書館方向の景色>


<Mugiko>
 また、図書館の跡は、下の写真の樹木の間に見える「整然とした石積み」部分じゃないかしら?
 この図書館は、当時のヘレニズム世界最大とされたエジプトのアレキサンドリア図書館を凌ぐ20万冊の蔵書を誇った、というから驚きね。


 <以上で本日の記事は終了です。次回は、同じくベルガモン遺跡のアクロポリスからお伝えします。>