(2018.01.20訪問)
新大和路号は先週に続いて明日香路失踪中、じゃなかった疾走中!
先週飛鳥寺から自宅への帰りコースを今日は戻っているんです。国道169号線橿原市から明日香村に続く県道155号線は今日も長閑。
冬真っ最中も絶好のお寺巡りになる予感。訪ねるのは「大和の隠れ寺」とお寺が自称している威徳院です。
▼石舞台からしばらく走ると、はじめての大きなカーブにかかる手前に「大和の隠れ寺威徳院」のサインが建っています。脇の細い
山道が威徳院への道、道は鋪装はされていますがなにしろ細い、その道がこれです。
[ 威徳院 ]
●山号 籐花山 (とうかさん)
●寺号 威徳院 (いとくいん)
●開基 不詳
●開創 江戸時代末
●宗派 真言宗豊山派
●本尊 毘沙門天
▲拝観料 境内自由 朱印300円
▲奈良県高市郡明日香村尾曽267 Tel.0744-54-2702
▲近鉄吉野線「飛鳥駅」「岡寺」から徒歩1時間
循環バス (金かめバス) 上バス停から徒歩6分
▼道の両側は樹林が続き、途中右にお寺の石標が立っています。
威徳院縁起
寺伝によると、飛鳥時代日羅上人という方が毘沙門天を感得し開いたと伝わり、江戸期に開創され尾曽の毘沙門さんとして信仰され
ている。
▼1キロほど走ると尾曽の集落に到着。左側に威徳院が見えてきました。
▼白壁の前に建つ石標。
▼簡素な山門。
▼境内一望、でもないんです。右手が高台になり小さいお堂や石仏が点在しているんです。
▼鐘楼。
▼本堂。桁裄4間、梁間4間、寄棟造、本瓦葺。
本尊は毘沙門天。通常秘仏で年1回4月10日に特別公開されるそうです。ご住職に入堂お願いしましたが、厳として断られました。
▼本堂前面。
▼毘沙門天王と書かれた扁額。
▼大屋根の瓦。
▼本堂前に建つ観音菩薩石像。
飛鳥時代の戦乱兵火で滅んで行った蘇我氏、物部氏や藤原氏などの
人々を弔うための観音さんだそうです。
▼佛足石。
▼魚濫観音が祀られていますが、なに故に山のお寺に。
▼魚濫観音。
鯛でしょうか、その背に乗っています。魚売りの美女が観音様であったという
中国説話にもとづくものといいますが……。
▼弁天堂。
▼弁天堂扁額。
▼弁天堂の須弥壇です。ご本尊がお坐りのようですが、残念見えません。
▼お不動さんの石像。
▼珍しや樽のお堂。お醤油か、お味噌か、お酒か分かりませんがこれは樽です。
▼中に小さな観音さんがお立ちです。
▼こちらの樽には……、
▼阿弥陀さんでしょうか祀られています。
▼空海さんもいました。
もう一段高台には四国を形どったミニ四国八十八カ所霊場のお砂踏み道場があります。
▼四国八十八カ所霊場お砂ふみ道場。
四国八十八カ寺のご本尊の石像が祀られ、像前に霊場砂が納められた蓮華石板、石板を踏みながらミニ霊場巡りが出来ます。
▼一番札所霊山寺の釈迦如来坐像。
▼石橋が架けられ変化に富んだ霊場巡りが楽しめますヨ。
▼霊場を空海さんが見守ってくれているようです。
▼霊場を取り巻くように、山茶花が満開です。
▼威徳院はかなり高い位置に在るので見晴し抜群。後方は明日香村から橿原市街。畝傍山、二上山が望めます。
▼ご朱印です。
頂いたお寺のパンフには現状を記すのみで開基開創等の詳細は不詳のお寺のようです。
在地の尾曽は明日香でもかなりの高地にあるので、いつしか天空の村と呼ばれているらしく、境内高所からの眺望はなかなかのもん
です。残念なことに今日のお天気上々なれど、遠望効かず、眼下も霞んでいました。
威徳院 オ シ マ イ
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おじゃまします。大変ユニークなお寺を紹介してくださりありがとうございます。佛足石・魚濫観音とやはり”樽のお堂”は強烈です。(⌒▽⌒)笑ってしまいました・・楽しいです!
仰せの通り、樽のお堂は一見の価値あり、です。
色々巡ってますと、色々のお寺があるもんですネ。