土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

飛鳥寺、本邦初の寺院で本邦初のお釈迦さんが健在です。

2018年01月18日 | 奈良の古寺巡り





(2018.01.14訪問) 


新大和路号は九品寺から明日香の飛鳥寺を目指しています。
我が国黎明期の政の中心明日香の地。蘇我氏打倒に名を成した中大兄皇子や中臣鎌足が活躍した飛鳥時代。権力闘争が繰り返された
この地に我が国初の本格寺院として建立されたのがこの飛鳥寺なんです。創建時の一塔三金堂、取り巻く廻廊など壮大な寺形や伽藍
規模は偲ぶべくもありませんが、唯一飛鳥時代の香りを残し、悠久の歴史と時を刻みながら整然と坐す釈迦如来が健在です。当時の
エース仏師鞍作鳥が精魂一徹、我が国初の仏像として造像されたお釈迦さんに会いに行きましょう。 





            ▼東門前に建つ飛鳥寺の代名詞。







            [ 飛鳥寺 ]
            ●山号 鳥形山 (ちょうけいさん)
            ●寺号 飛鳥寺 (あすかでら) 創建時 法興寺 (ほうこうじ) 現在称 安居院 (あんごいん)
            ●開基 伝 蘇我馬子 (そがのうまこ)
            ●開創 伝 推古天皇四年 (596年)
            ●宗派 真言宗豊山派
            ●本尊 釈迦如来坐像
            ▲拝観料 300円 朱印300円 駐車場 無料
            ▲拝観時間 9:00~17:00
            ▲奈良県高市郡明日香村飛鳥682 Tel.0744-54-2126
            ▲近鉄橿原線「橿原神宮前」下車 東口から周遊バスにて「飛鳥大仏前」下車スグ





▼東門。手前が駐車場なので入山はこちらからになります。







飛鳥寺縁起 (飛鳥寺パンフより抄出)
第三十二代崇峻天皇元年 (588年) 蘇我馬子が発願し、第三十三代推古天皇四年 (596年) に創建された日本最初の寺であり、寺名を法
興寺、元興寺、飛鳥寺とも呼んだ。昭和三十一年の発掘調査により創建時の寺は塔を中心に東西と北に金堂を配する最初の本格寺院
で、外側に廻廊を巡らし、北に講堂を含む壮大な伽藍であった。本尊飛鳥大仏は推古天皇が詔して鞍作鳥 (止利仏師) に造らせた日本
最古の仏像。旧伽藍は平安、鎌倉期の火災により焼失、室町以降荒廃したが、江戸期に再建され今日に至っている。





▼境内南に鐘楼。







▼今はごく小さな境内、創建法興寺の面影を感じることは出来ません。







▼放生池も小さいですが、面白い形をしてます。真ん中の四角い石はなんでしょうネ。







▼本堂。桁裄3間、梁間3間、寄棟造、本瓦葺。
 創建時の中金堂趾に建ってるそうです。祀られている本尊こそが我が国最古の仏像なんです。







▼本堂内陣。







▼本尊釈迦如来坐像(重文)。飛鳥大仏として親しまれている我が国最古のお釈迦さん。
 銅像、像高275.2m、使用銅量15トン、仏師鞍作鳥(止利仏師)、飛鳥時代、推古天皇17年(609年)造像。
 本尊は創建時に据えられた石造台座の上に安置されている。発掘調査の結果、この石造台座は創建時から動いていないことが明ら
 かになったそうです。







▼苦労の跡が偲ばれるお顔。平安鎌倉期の落雷や大火災のため全身罹災、補修や後補の痕だらけ、相当酷いことになっていますが、
 端正な姿勢はさすがお釈迦さん。







▼飛鳥彫刻の神髄、止利仏師渾身の作。







            ▼本堂右脇壇に阿弥陀さんが祀られています。







▼阿弥陀さんのお顔です。







            ▼左脇壇にはお厨子に入った聖徳太子孝養像。







            ▼太子16歳のお顔。凛々しく賢そう、父用明天皇病気回復祈願中だそうです。







▼堂内の緊張感に全く合っていない飛鳥大仏大提灯。これは要らんでしょう。







▼観音堂(思惟殿)。方3間、宝形造、桟瓦葺。







▼思惟殿と書かれた観音堂扁額。

          





▼堂内は少々雑然とした感じ。

             




            ▼本尊観音さん、表現のしようがないお顔、非常にユニークな本尊です。

            




▼飛鳥寺西門。こちらが本来の正門です。







▼甘樫丘側から飛鳥寺を見ると。







▼飛鳥寺の南、かって真神原と云われた地は、今もなおこんなところです。







            ▼西門から約100m西にある蘇我入鹿の首塚。
             中大兄皇子、中臣鎌足によって決行された蘇我入鹿殺害クーデターで、
             その時切られた首がこの地まで飛んで来たんです。
             その祟りを祓うために首塚が建てられたと伝えます。







▼ご朱印です。







1400年の時間の流れは時として酷い仕打ちをするものです。最古の仏像釈迦如来坐像は満身創痍で傷だらけ。非常にお気の毒な状
態ですが、狭い本堂の中で時の流れをものともせずに整然と坐す姿には思わず手を合わせ、よくぞ今まで、とこれからも、とエール
を送りたくなるお釈迦さんでした。

飛鳥寺 オ シ マ イ





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九品寺、千体地蔵尊のオンパレード。

2018年01月16日 | 奈良の古寺巡り





(2018.01.14訪問) 


金剛葛城山麓は裾野を含む一帯を古来から大和西山中と呼ばれ、南の吉野山地に続く山岳仏教の聖地として、そして大和朝廷と同様
古代史に花を添え、この一帯を支配していたと云われる葛城王朝夢の址と伝承されているようです。葛城山麓は古寺古刹や古社がそ
の由緒を今に伝えながら数多く残っている土地、戒那千坊と称される寺々が甍を並べていたと古書は伝えています。
今日の新大和路号は、その古代ロマン溢れる山裾の道を石仏の寺、九品寺に向っています。





▼今は県道30号の葛城古道、楢原バス停横の寺号石標。左の小径を山手に入ります。







            [ 九品寺 ]
            ●山号 戒那山(かいなさん)
            ●寺号 九品寺(くほんじ)
            ●宗派 浄土宗(じょうどしゅう)
            ●開基 伝 聖武天皇(しょうむてんのう)
            ●開山 伝 行基(ぎょうき)
            ●開創 不祥
            ●本尊 阿弥陀如来坐像
            ▲拝観料 境内自由 朱印300円 無料駐車場あります。  
            ▲拝観時間 自由
            ▲奈良県御所市楢原1188 電話0745-62-3001
            ▲ 近鉄御所線「御所駅」下車 奈良交通バス「くじら口」下車 徒歩約25分
              御所コミュニティバス「楢原」下車 徒歩約5分 





            ▼小さな石標なので見逃さないように。







九品寺縁起 (九品寺パンフから抄出)
金剛葛城山系に栄えた戒那千坊の一院で、奈良朝聖武天皇のとき、僧行基が開創されたと伝えられ、その後永禄年間(1558~70年)
弘誓大和尚が専修念仏の道場とされて以降、浄土宗に属している。





▼両サイドフリーの山門。







▼山門からの境内は古刹らしい雰囲気を醸しています。







▼参道石段、奥に見える大屋根は本堂です。







            ▼改めて寺号石標、こちらはドッシリと貫禄充分。







▼並々と清浄水、もちろん不浄のボクを清めさせて頂きました。







▼本堂です。本尊 阿弥陀如来坐像(重文)。
 桁行五間、梁間四間、入母屋造、本瓦葺、一間向拝付。明和五年(1768年)再建。近年平成大修理が行われている。
 寺務所で本堂拝観をお願いしたんですがやんわり断られました。







▼山号が書かれた扁額。







▼正面小窓から覗いた堂内内陣。須弥壇奥に本尊阿弥陀さんがお坐りですが、尊顔は拝せません。
 像高123cm、木造、平安後期。







▼本堂左の丸く刈り込まれた植栽の中に……、







▼開山と伝わる行基さんがお立ちです。この姿とお顔、どこかでご覧になった方も居られるのでは。







▼鐘楼。切妻造、本瓦葺、石積基壇に木製袴腰の立派な鐘楼。吊られている梵鐘は慶長十五年(1610年)の鋳造銘が刻されているそ
 うです。







▼地蔵堂。変形方四間、宝形造、本瓦葺。施錠されていて内部は窺えません。







▼地蔵堂扁額。







千体地蔵オンパレードの本堂裏山へ行ってみましょう。

200年程前、境内開墾の時に土中から堀だされたものを現在のように配置されたようで、南北朝の頃、この地の南朝方豪族楢原氏の
城兵士が身代わりに奉納したものらしくそのため「身代わり千体地蔵」と云われている。1600~1700体はあるそうです。





            ▼細い参道法面には石仏がズラリ。







▼千体地蔵オンパレード! まるで石仏ピラミッドのようです。          













▼中央にはボスがお一人お坐りです。                      







▼壇に並ぶお地蔵さん、壮観です。                      

 





▼お顔や姿かたちは定かにあらず、時の流れの苦悩を一心にあびた末の姿なのか。  







▼御所の町から明日香まで、大和三山のパノラマビュー!

 





千体地蔵に圧倒されたあとは、山門左右に広がる十徳園庭園へ行きましょう。

▼白壁が印象的なお寺です。







▼春を待つ大きな枝垂れ桜。







▼西国三十三カ所観音のミニ霊場を巡ることが出来ます。霊場各寺の観音石像が安置されています。

          





▼はじめて見る石室がありました。







▼こんな灯籠があります。踊ってるように感じませんか。







▼丸穴から覗いてみました。







▼刈り込みに残る雪。







▼池も半分以上凍っています。                   

 





▼池泉回遊式のお庭もオフシーズンは見る影もありませんネ。

 





▼氷の下、悠然と泳いでます。







▼御朱印を頂きに方丈へ。







▼ご朱印です。







千体地蔵の殆どは風化や摩耗などでお気の毒な状態ですが、壇に並び整理整頓され規則正しく安置されているのを見ると、お寺の千
体地蔵に懸ける並々ならない思いが伝わってきます。チョット異様な感じもしないでもありませんが、これだけのお地蔵さんの集合
は相当迫力があります。

九品寺 オ シ マ イ





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霊山寺、弁天さんを愛して止まないお寺です。

2018年01月11日 | 奈良の古寺巡り






(2018.01.06訪問)  


圓成寺から霊山寺に向かいます。R369柳生街道を西へ、県庁前を経て阪奈道路へ入り途中県道7号を富雄川沿いに南へ少々、霊山寺
に到着です。霊山寺、バラと弁天さんの印象がすこぶる強いこのお寺、今の時期バラこそありませんが、温泉あり、ゴルフ練習場あり、
レストランありと、たいへん賑やかなお寺で一日中境内を廻っても飽きる事のない楽しいお寺です。しかしやたら朱の鳥居が目につき、
ウンこれお寺かいなと仏像堂塔伽藍を愛して止まない諸氏には?が付くかも知れません。しかし名刹なんですヨ。





▼大鳥居が山門です。







[ 霊山寺 ]
●山号 登美山(とみさん)
●寺号 霊山寺(りょうせんじ)
●宗派 霊山寺真言宗(りょうせんじしんごんしゅう)大本山
●勅願 伝 聖武天皇(しょうむてんのう)
●開基 伝 行基 伝 菩提僊那(ぼだいせんな)
●開創 伝 天平八年(736年)
●本尊 薬師三尊(秘仏) 中尊薬師如来坐像、脇侍日光、月光菩薩立像。
▲拝観 500円 朱印 300円
▲時間 10:00~16:00
▲バラ庭園 8:00~17:00   
▲奈良県奈良市中町3879 電話0742-45-0081
▲http://www.ryosenji.jp/
▲近鉄奈良線「富雄」駅より奈良交通バス、「若草台」又は「近鉄奈良駅」行き「霊山寺」下車徒歩約7分
 阪奈道路「三碓出入口」より県道を南へ5分
 第二阪奈道路「中町ランプ」より県道を北へ5分 





▼大辯才天と書かれた扁額。







霊山寺縁起 (霊山寺HPから抄出)
天平六年聖武天皇は行基菩薩に大堂の建立を勅命。天平八年バラモン僧、菩提僊那が来日、登美山の地相が霊鷲山にそっくりというこ
とから、寺の名称を霊山寺(りょうせんじ)と奏上、落慶となりました。平安時代、弘法大師が登美山に力の強い龍神様がおられると感
得、奥の院に大辯財天女尊として祀られました。それまで当寺は法相宗でしたが、弘法大師が真言宗を伝えられ、以後は法相宗と真言
宗の二宗兼学の寺となりました。鎌倉時代には北条氏の帰依厚く、弘安六年本堂の改築、堂塔寺仏の修復新調が行われ、僧坊二十一ヵ
寺で非常に栄えその後、豊臣秀吉から寺領百石を与えられ、御朱印寺として国家安泰と五穀豊穣そして幕府の武運長久を祈願して参り
ました。ところが明治維新の廃仏毀釈により、伽藍の規模は半減、二百体以上の仏像焼却の運命をたどりましたが本尊薬師如来のご加
護と、弘法大師が勧請された大辯財天の霊験により復興、今もなお国宝重文建物六棟、重文仏像宝物三十余点を所蔵、隆盛を保ってい
ます。





▼鳥居を潜り石畳のキレイな参道を行きます。







▼少し行くと右に八体仏霊場。生まれ歳十二支の本尊が並んでいます。







            ▼やはり自分の干支本尊が気になりますネ。







            ▼開基のお一人といわれる行基さんの像が建ってます。この像は赤肌焼きの陶器です。







▼弁天堂と鳥居。







▼弁天堂。







▼扁額には大辯才天と書かれています。







▼不思議な事に本尊は聖観音菩薩がお立ちです。実は聖観音菩薩は辯才天の本地仏なんです。







▼弁天堂とは別に放生池中之島にも弁天さんが祀られています。







▼本堂への参道石段。







▼石段上ったところに朱色が一際映える鐘楼。桁行一間、梁間一間、袴腰付入母家造、桧皮葺、室町初期。







▼本堂 (重文)。桁行五間、梁行六間、入母屋造、本瓦葺、正面一間向拝付。弘安六年(1283年) 再建。
 本尊薬師如来、脇侍日光、月光菩薩は春日厨子内、十二神将、二天王、大日如来、阿弥陀如来、行基菩薩、菩提僊那を祀ってます。







▼本堂前面は格子戸が嵌まり、両サイドから入堂します。







▼向拝の柱間虹梁中央の蟇股。蟇股内の薬壷見えます? こまかい細工?ですね。







▼本堂外陣の薬師三尊の大振りな懸仏(重文)。秘仏本尊の御前立ちです。盤径98cm、中尊像高42cm。脇侍像高24cm。







▼本堂外陣。天井、長押、戸と格子の見本のような外陣ですネ。







▼内陣須弥壇。中央お厨子に薬師三尊が秘仏として祀られています。







▼本尊薬師三尊像 (重文)。像高145.4cm、木造、治暦二年(1066年) 像立。脇侍に日光、月光菩薩。



(この写真は霊山寺HPから拝借)  





            ▼本堂横に先代住職東山圓教師の像。バラ園を造ったのはこの方です。







▼本堂向かいに開山大師堂。







▼開山大師堂。方三間、宝形造、桟瓦葺、一間向拝付。外縁勾欄が付けられ、昭和二十八年改新築で小さいながら美しいお堂です。







▼開山大師堂本尊弘法大師坐像。







高台の三重塔エリアに行ってみましょう。

▼三重塔 (重文)。塔高17m、方三間、桧皮葺。弘安六~七年(1283~1284)建立。
 初層内部に巨勢金岡筆と伝わる極彩色の壁画があるそうです。          

























            ▼ 三重塔相輪。







▼行者堂。堂前に護摩壇が設えられ、本尊神変大菩薩と不動明王、青面金剛を祀っています。   













▼開基の一人菩提僊那の供養塔への参道。







            ▼菩提僊那供養の宝篋印塔。
             天平八年(736年)天竺より来日。天平勝宝四年(752年)東大寺大仏供養開眼師を
             勤め、天平宝字四年(760年)大安寺にて僊化。







▼奥の院への参道。行くか行くまいか、さてさてさて、行かない事に決定。






帰りに御朱印を頂きに本坊へと思ったんですが肝心の朱印帳忘れにつき、今日はこのままお暇です。
霊山寺 オ シ マ イ





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圓成寺、運慶さん渾身の大日如来は新しい収蔵庫で健在!

2018年01月08日 | 奈良の古寺巡り




(2018.01.06訪問)  


新春第一弾、ヤッパリ奈良!
柳生街道に面した圓成寺は奈良市内とはいえ街中を離れた山寺。例年にはなく今日は比較的和らいだ寒さ、にもかかわらず参拝の方
の少なさ、ボクにとってはこれ幸いの本年初のお寺巡り。新春早々縁起がいいワイとほとんど全山独り占め状態の快感!小砂利を踏
む足音の快い響きと共に、今年の「土曜日は古寺を歩こう」は圓成寺から。





            ▼R369に面して建つ圓成寺の石標。







            [ 圓成寺 ]
            ●山号 忍辱山 (にんにくせん)
            ●寺号 圓成寺 (えんじょうじ)円成寺は通称
            ●宗派 真言宗御室派 (しんごんしゅうおむろは)
            ●勅願 伝 聖武天皇、孝謙天皇
            ●開山 伝 虚瀧和尚 (ころうおしょう)
            ●開基 命禅上人 (みょうぜんしょうにん)
            ●開創 万寿三年 (1026年)
            ●本尊 阿弥陀如来坐像 (重文)        
            ▲拝観 500円 朱印 300円  
            ▲ 奈良県奈良市忍辱山町1273 電話0742-93-0353  
            ▲JR・近鉄「奈良駅」から柳生、邑地中村、石打行きバス「忍辱山(にんにくせん)」下車すぐ
             JR・近鉄「奈良駅」からタクシー20分





▼いくらか石段を下ると浄土池、池の半分が凍っているようです。







圓成寺縁起 (圓成寺パンフレットから抄出)
圓成寺縁起によると天平勝宝八年聖武、孝謙両天皇勅願で、鑑真和上弟子虚瀧和尚開創と伝えるが、史実的には平安中期万寿三年、
命禅上人が十一面観音を祀ったのが始まりである。天永三年(1112年) 迎接(こうしょう)上人が阿弥陀堂を建て阿弥陀如来を安置。
仁平三年(1153年) 仁和寺の寛遍(かんぺん) 僧正が真言密教忍辱山流を創始。圓成寺の基礎が築かれた。江戸時代に寺領235石とな
り、塔頭寺院二十三寺を有したが明治廃仏毀釈後現状となり、本堂、仏像、庭園整備を整え多宝塔を再建し寺観を整えた。





▼対岸から楼門。







▼楼門 (重文)。三間一戸重層門、入母屋造、檜皮葺、八脚門。応仁二年 (1468年) 再建。







▼楼門へは周回路から石段を上ります。残念ながら楼門は潜れません。左側に入山受付があります。







▼忍辱山と書かれた楼門扁額。







            ▼多宝塔。平成二年 (1990年) に再建されたまだまだ若い塔です。
             初層正面垂れ幕が……、中が拝観出来ないようです。







▼若さ溢れる腰のくびれ。朱色が剥げているのはご愛嬌。







▼多宝塔上層の組み物に妙なリズム感を感じませんか。







            ▼多宝塔相輪。TOP受け花から四方に張られた鎖に風鎮が吊られています。
             今まで気がつきませんでした、新発見!







            ▼かって多宝塔の本尊だった大日如来坐像 (国宝)。
             今は新しい収蔵庫が出来、そちらに安置されています。
             写真が撮れないんですよ。ヘタなペン画でご辛抱を。
             金剛界大日如来、木造漆箔、寄せ木造、像高 (坐高) 98.8cm。
             運慶若干二十歳代の像立と云われ、現存する最も初期の造像作品と云われているそうですヨ。







▼本堂 (重文)。本尊阿弥陀如来坐像 (重文)。
 桁行五間、梁行四間、入母屋造、銅平板葺、正面三間向拝付。文正元年(1466年) 再建。







▼本堂外縁と舞台。







▼本堂扁額。こちらは寺号が書かれています。







▼本堂内陣。中央四本柱の須弥壇に本尊が祀られています。
 内陣四本柱に残る柱絵は、聖衆来迎の菩薩が紫雲に乗る来迎の姿が彩色見事に残り、長押にも飛天や鳳凰が描かれ堂内荘厳がまさ
 に極楽浄土を演出しているようです。







▼本尊阿弥陀如来坐像 (重文)。像高145.4cm、木造、平安時代後期。

 





            ▼本尊右半身。







            ▼内陣四本柱の柱絵。観音勢至菩薩をはじめ、色々な楽器を演奏し舞う諸菩薩が極彩色で描かれ、
             それがまたキレイに残っています。













▼内陣。







▼本堂。







▼本堂左に建つ護摩堂。







▼護摩堂須弥壇には中央本尊不動明王立像、左僧形文殊菩薩坐像、右宗祖弘法大師坐像を安置されています。







            ▼護摩堂本尊不動明王立像。







▼不動明王はこんなお顔をしています。怖いですネェ。







▼鎮守社の春日堂と白山堂 (国宝)。
 春日大社の旧社殿を移築したもので、正面入母屋造、裏切妻造、檜皮葺。最古の春日造り社殿。







▼春日堂の千木と鰹木。







▼鎮守の拝殿。







▼もう一つの鎮守宇賀神本殿 (重文)。宇賀神は弁才天と習合し、書道の神として信仰されていると云います。







▼鐘楼堂。四方一間袴腰、入母屋造、桟瓦葺。寛文七年 (1667年) 再建。













            ▼十三重石塔。明和三年 (1766年) 建立。
             十層から上は破損が多く、相輪もなく今にも崩れてきそう。







▼圓成寺オシマイ、東門からお暇です。







相変わらず圓成寺のスター大日さんは健在、いつの間にか入山受付の横に、新しい大日さん専用の収蔵庫が造られていました。
木の香かぐわしい部屋の中に、少壮の運慶さん渾身の作はキリッとした表情を正面に向け、ボクたちを迎えてくれています。

圓成寺 オ シ マ イ

本年も「土曜日は古寺を歩こう」どうぞよろしくお願いいたします。





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戌歳元旦

2018年01月01日 | 


            明けましておめでとうございます。







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