土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

葛城古道、平岡の極楽寺を訪ねました。

2011年02月17日 | 奈良の古寺巡り


(2011.02.13 訪問)
行基さん開創のお寺と云うことで訪ねました。葛城古道を御所市から北へ葛城市
に入ります。山田の交差点左角に極楽寺の立派な石標が建てられ、行基大菩薩開
創旧跡と刻されています。ここから葛城山麓に向かうとスグお寺です。御所の吐
田極楽寺とは違いますよ。

▼葛城古道沿いに建てられている石標。



[ 極楽寺 ] ごくらくじ
●山号 平岡山(ひらおかさん)
●院号 不断光院(ふだんこういん)
●寺号 極楽寺(ごくらくじ)
●宗派 浄土宗
●開基 行基菩薩
●本尊 阿弥陀三尊

極楽寺縁起
行基さんの開基と寺伝は伝え、境内に行基さんの石碑があります。もとは真言宗
のお寺だったと云いますが、行基さんと真言宗の関係は不詳。
その後、浄土宗に改宗、お寺は南北朝期の兵火で焼失、1400年代初期に再建され
たと伝わるそうです。

▼参道。



▼山門。



▼本堂。
現在の本堂は江戸中期の再建。



▼鐘楼。
鐘楼修理の時、応永元年(1394年)の棟札が発見されたそうです。



▼慈光堂。



▼境内。
さほど広くない境内はよく手入れのされたきれいなお庭です。



▼香象。
お寺の北側が墓地で東側に法然上人八百年大遠忌記念に造された香象石像があり
ます。象の背蓮台に小さなお釈迦さんがお立ちです。きれいな石像ですが、あま
り周辺環境に馴染んでいるようには見えません。



本堂へは入堂できませんでしたし、外面だけの拝観でしたが、行基さんを感じる
ことは出来ません。金剛葛城山麓は行基さん伝承が数多あり、それが各お寺の寺
伝として伝わっている例が多いと聞きました。これだけきれいに管理されている
のは平岡集落の檀那寺としてよほど大事にされているお寺なのでしょう。

雪にビビリながらの巨勢と葛城のお寺巡り お し ま い

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