土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

本山寺へはポンポン山への登山道を行きます。

2011年12月21日 | 大阪の古寺巡り


(2012.12.17訪問)

神峯山寺から本山寺駐車場まではクルマで十分余り、ここからが大変、歩き始め
丁石に七丁とあります。「ナアーンだ1キロない」と思ったのが間違い。相当な
急坂です。本山寺に行く方は覚悟してくださいよ。ハイカーたちが続々ポンポン
山から下りてきます。登山姿が様になってる昔嬢ちゃんの群れのなんと多いこと
でしょう、オバさんは元気ですワ、うるさいけど。「あのーお寺までどのくらい」
「あと30分ぐらい」「1時間見ときなさいよ」どっちやねん。勧請掛まで約20分
本山寺に到着です。

[ 本山寺 ]
●山号 北山(ほくさん)
●院号 霊雲院(れいうんいん)
●寺号 本山寺(ほんざんじ)
●宗派 天台宗
●開山 役小角
●創建 持統七年(696年)
●開基 開成皇子
●本尊 毘沙門天立像

本山寺縁起
神峯山寺縁起が語るように、役小角が神峯山の地に伽藍建立の時、金比羅童子が
四体の毘沙門天を刻し、一体は神峯山寺に留まり、一体は京鞍馬寺へ、一体は信
貴山朝護孫寺へそして、残り一体は神峯山の北峯本山寺へと飛び去ったと伝えま
す。それぞれが各お寺の本尊になったそうです。神峯山寺とは伝承がソックリ、
その縁起には神峯山寺奥の院霊雲院と書かれているそうですが、確たるものはな
いそうです。

▼参道。



▼案内板。



▼勧請縄(掛)。
これを潜ると本山寺へ、右にはポンポン山への登山道。



▼中の門。
どう見ても新造門としか見えなかったのですが、慶長8年(1603年)豊臣秀頼が伏
見桃山城内の門を移築したそうです。銅葺き屋根の立派な入山門です。



▼立派な庫裡門にも毘沙門天。



▼手水舎とお地蔵さん。



▼鐘楼。
慶長8年(1603年)豊臣秀頼が再建。



▼不動明王。



▼本堂への石段。
ご覧のようにかなり急な石段、境内は山の斜面にへばりつくように在ります。



▼本堂。
桁行5間、梁行4間、1間向背付き。銅葺き屋根。
本尊 毘沙門天立像(重文)。平安時代後期、木造。



▼本堂扁額も毘沙門天。



▼本堂釣り鐘。



▼本堂。



▼開山堂。
開山役行者をお祀りしています。



▼本堂から石段下の庫裡です。



▼本堂からの眺望。
樹々越しに大阪湾が陽光で光っているの見えます?



神峯山寺も本山寺も、いずれのお寺も日本三大毘沙門天の一つで、日本最初毘沙
門天を謳っています。三大○○とか四大○○とかはどなたが決めるのでしょうネ。
組み合わせ自由ということでしょうか。お寺の思惑を含めていろいろ競っていた
だくのも結構なことかも知れませんね。それにしても著名な毘沙門天、お会いし
たかったナア。
ポンポン山のお寺巡りオシマイ!

最新の画像もっと見る

コメントを投稿