土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

星田寺、思いがけない観音さんに出会えました。

2018年07月02日 | 大阪の古寺巡り





(2018.06.30訪問)


各地で続々梅雨明けが発表されていますが、近畿の梅雨明けはまだのよう、そして写真のような夏空がしばらく続いています。
今日は我が大大阪の北東に位置する交野市の星田寺を目指して大和路号は星田の街中をフラフラ走っています。
なぜフラフラかって、相変わらず大和路号のアホナビはアホで、クルマが通れない細道をガイド、おかげで訪問予定時間オーバー。
と云っても我が家から約40分、ホン近い所なんです。





▼アッパレな空。        







            [ 星田寺 ]
            ●山号 三宅山(みやけさん)
            ●院号 華岳院 (かがくいん)
            ●寺号 星田寺 (しょうでんじ)
            ●開基 不詳
            ●創建 長暦元年 (1037年)
            ●宗派 東寺真言宗 (とうじしんごんしゅう)
            ●本尊 不動明王立像
            ▲拝観料 境内自由 朱印300円
            ▲大阪府交野市星田2-6-7 Tel.072-891-6116
            ▲JR片町線 「星田駅」から830m徒歩約15分 
             第二京阪道路「交野南IC」から約10分
 




            ▼山門前に寺号黒々と新しい石碑。







星田寺縁起 (星田寺パンフから抄出)
今から九百五十七年前、平安時代長暦年間に開基創建されたと伝えられています。河内長野市の金剛寺の史料によれば、今から八百
八十九年前の長治二年六月十六日、当寺院で金剛界大灌頂次第が書かれたと伝えられており,平安中期にはこの地に星田寺は存在し
ていたと考えられます。





▼黒御影に刻された真言宗の教え。

      




▼山門前は広々とした広場で勿論駐車が出来ます。







▼山門。一間一戸、切妻造、本瓦葺。手前には石像の仁王像が、棟瓦両端に鯱が控えています。







            ▼山門前右に石像阿形金剛力士。         













            ▼左に吽形金剛力士が睨みを効かせています。   













▼山門を通して見る境内は余り広くないようです。正面は本堂。







▼本堂。桁裄3間、入母屋造、本瓦葺。







▼前面は全て障子格子戸が嵌められています。







▼寺号が書かれた本堂扁額。上後ろの扁額には華岳院と院号が書かれています。







▼本堂内陣。ガラス越しの堂内は薄暗いですが、中央壇に三尊、両脇壇に二尊、計五尊の姿が確認出来ます。







            ▼本尊不動明王立像。立派な火焔光背に真っ黒の本尊。
             これで精一杯のシャッターです。ヘタやねぇ。







▼境内全て。







▼稲荷大明神。







▼チョットしたお庭があり、睡蓮が開いています。   













▼観音堂。桁裄3間、梁間2間、宝形造、銅板葺、1間向拝付。
 細身のお堂ですが中に素晴らしい観音さんが祀られているんですヨ。







▼観音堂扁額。どう読んでも「三室山」このお寺の山号は「三宅山」どういうことでしょう。







            ▼観音堂本尊十一面観音菩薩立像。
             堂内シンプルな荘厳の中でスラリとお立ち、観音の品格を感じます。
             お像は平安期作というのみでの詳細は不詳。







            ▼お顔は童顔で丸顔、目下瞑想中とお見受けしました。







▼境内にはこんな五輪塔が置かれています。







            ▼造立間もないと思われる石像不動明王、火焔光背が真っ赤に燃えてます。

       





▼こんなお顔のお不動さん。

      





▼本坊玄関。こちらでご朱印を戴きます。







▼門前広場手前の放生池。相当デカい真鯉が悠然と、緋鯉は見当たりませんでした。







▼ご朱印です。







星田寺は寺歴が殆ど記録になく不詳寺院なんですが、残された観音堂の十一面観音菩薩立像も平安期作とのみ知られるだけで、云わ
ば幻の十一面さん。頭部も観音特有の結い上げがなく、宝冠らしきものに九面が付けられているように見え、トップの如来頭部もや
や大きく、この大きさがお顔全体のバランスを保っているようです。お像全身も正面性重視で、垂下右手も正常な長さで優雅な観音
像の姿を見せています。少しばかリ通常のイメージとは違う観音さんに会うことが出来た星田寺でした。我が家からそう遠くない寺
院でこれだけの観音像を拝見出来ることにチョット驚きました。

これにて星田寺 オ シ マ イ

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