(2016.09.10訪問)
二週続けてのピーカンは余り記憶にありません。迷車大和路号は今日も機嫌良くチンタラ大和路を走っています。
ちょうどいいんです、大和路はまばらに渋滞中なんです。
今日は隠国の泊瀬 (こもりくのはつせ)、その昔清少納言をはじめ平安女性のあこがれ、隠国の泊瀬詣のお寺、長谷寺を訪ねます。
最早隠国のイメージなんてなく、行き違いもままならない細い門前町をクルマがドンドン走っています。時折草餅を焼く香り
が漂うぐらいが古を偲ぶよすがか。平安の昔に草餅を売っていたかどうかは知りませんが。
▼参道向こうに何やら覆屋が……、
[ 長谷寺 ]
●山号 豊山 (ぶさん)
●院号 神楽院 (かぐらいん)
●寺号 長谷寺 (はせでら)
●勅願 聖武天皇 (しょうむてんのう)
●開基 徳道上人 (とくどうしょうにん)
●開創 伝 神亀四年(727年)
●宗派 新義真言宗豊山派総本山
●本尊 十一面観世音菩薩立像 (重文)
▲拝観料 拝観料 500円 朱印300 駐車料500円
▲拝観時間 9:00~17:00 (シーズンにより変動があります。ご注意!)
▲西国三十三カ所観音霊場第八番札所
▲http://www.hasedera.or.jp/
▲奈良県桜井市初瀬731-1 TEL.0744-47-7001
▲近鉄大阪線「長谷寺駅」を下車、徒歩15分
西名阪自動車道「天理IC] 国道169号線を桜井市内で国道165号線を東進、初瀬西の信号を左折し門前町へ。
南阪奈道路を突きっきり、橿原市縄手町を左折、スグの国道165号線を東進、初瀬西の信号を左折し門前町へ。
▼参道石段脇に寺号石柱。
長谷寺縁起 (長谷寺HPより抄出)
朱鳥元年(686年)道明上人は、天武天皇の銅板法華説相図を西の岡に安置、神亀四年(727年)徳道上人は、聖武天皇の勅を奉じて、衆
生のために東の岡に近江高島から流れ出でた霊木を使い、十一面観世音菩薩をお造りになられました。徳道上人は観音信仰にあつく、
西国三十三所観音霊場巡拝の開祖となられた大徳であり、当山は三十三所の根本霊場と呼ばれてきました。現在の長谷寺は、真言宗
豊山派の総本山として、西国三十三観音霊場第八番札所として、 多くの人々の信仰をあつめています。
▼仁王門 (重文)。ア〜アいきなり覆屋、仁王門は修復中。
▼在りし日の仁王門。(写真は前回訪ねた時の撮影です)
さあ、399段行きましょか。
▼下登廊。上中下の三廊に分かれ108間、399段あります。
一段高さ約10cm、軽い軽いなんて事は無い事は無い方もいらっしゃるかも。←自分で書いてて意味不明。
要するに、399段でも一段が低いので、ヘッチャラで上れる方とそうでない方がいらっしゃると云うこと。
ボクの場合はそうでない方でした。
▼下登廊と中登廊を繋ぐ繋屋。
▼中登廊。
▼中登廊と上登廊を繋ぐ繋屋には蔵王堂が建っています。
▼上登廊。
▼上登廊の右手に常夜灯と宝篋印塔が並んでいます。
▼上登廊石段を上りきると鐘楼。
▼本堂。外観は相当複雑な形をしているお堂です。
小初瀬山中腹の断崖絶壁に懸造りの南面大伽藍。正面(内陣)は桁行九間、梁間五間、入母屋造、本瓦葺。
礼堂(外陣)は桁行九間、梁間四間、正面入母屋造本瓦葺。
▼折しも法要読経の最中でした。
奥に本尊十一面観世音菩薩立像が金網越し僅かに見えますネ。
▼定番床みどり。
▼これも定番、礼堂の床から隠国泊瀬の山並み。
▼舞台から境内を……。
▼振り向けば大扁額。大悲閣と書かれています。
▼舞台から撮るこれも「ど」がつく程の定番五重塔。
▼本堂西室に曽我地蔵。大きなお地蔵さん、いいお顔をされてます。
▼本堂後堂に祀られている十一面観世音菩薩立像。
もちろん長谷寺型の観音さんです。
▼本堂西前に大黒堂。
▼ガラス越しの本尊大国さん。空海さん作と伝わるそうですが、これはないでしょう。
チョット気色悪い笑い、そう思うのはボクだけか。
▼本堂西の石段を下りると、長谷寺開山徳道上人を祀る開山堂が正面に。
▼徳道上人です。
▼弘法大師御影堂。宗祖弘法大師遠忌1150年記念で昭和五十九年(1984年)建立。
方五間、宝形造、檜皮葺、一間向拝付。外縁に高欄を設けた瀟洒なお堂です。
▼少し南に参道を行くと本長谷寺、お堂が一つ建ってます。
道明上人が朱鳥元年(686年)天武天皇病気平癒を願いの銅板法華説相図をこの地に安置。
この地こそが小初瀬山中「西の岡」と呼ばれている所だそうです。
▼扁額です。
▼黄金に輝く本尊銅板法華説相図、もちろんレプリカです。
▼本長谷寺後ろの小高い丘に一切経堂。
方三間、宝形造、本瓦葺。豪華な宝珠がテッペンにのせられています。
▼最近補修修復されたのできれいなお堂です。
▼さて五重塔にやってきました。青空に映えてますネ、キレイですネ。
昭和二十九年(1954年)建立。屋根は檜皮葺。
▼初層正面の仏堂カラーは朱、白、緑、黄。
五重塔から南へ蓮華谷に沿って奥之院への参道が続きます。
▼奥之院への道。
▼石仏が集められています。
▼真言宗豊山派派祖、専誉上人墓。
奥之院菩提院に到着。
▼正堂の興教大師堂。新義真言宗宗祖興教大師覚鑁(こうぎょうだいしかくばん)上人をお祀りしています。
▼扁額です。
▼礼堂の陀羅尼堂。
最後に本坊へ廻りましょう。
▼本坊参道。
▼山門です。
▼写真では判りませんが、八棟あります(重文)大講堂、大玄関、庫裏、奥書院、小書院、護摩堂、唐門、勅使門。
まさに大寺院の風格、凄い貫禄ですネ。
▼大玄関から奥を見ます。もちろん中へは入れません。
▼本坊から谷を隔てて本堂を遠望。
▼ロングで引っ張ってみました。本堂右は鐘楼と上登廊です。
▼この参道を下り登廊に合流。
▼登廊と本堂です。
▼入山受付の横に放生池。前は亀が大勢いたのですが今日は見ませんでした。
▼彼岸花が咲き出してます。
▼デッカイポスターが本堂前に掲示されてます。
今、本尊十一面観世音菩薩立像の足元に近づける特別拝観実施中。
●期間 8月26日(金)~12月4日(日)
●時間 午前9時~午後3時30分
●料金 1000円(入山料別途)
高いか安いかは信心次第。ボクはスルーしました。
▼御朱印です。
地形的には隠国の泊瀬とよく云ったもので、周りは総て山、こんな所によく伽藍を造ったもんだわいと感心しつつ境内を廻りました。
人気のお寺なんですネ、結構な参拝者で賑わっていましたヨ。
またも長々と最後までご覧いただきありがとうございました。
隠国の長谷寺 オ シ マ イ
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