土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

将軍塚青龍殿、東山のテッペンで青不動に会う。

2016年06月09日 | 京都の古寺巡り





(2016.06.04訪問)


青蓮院門跡の山外境内の将軍塚青龍殿を訪ねることにします。落慶後一年半、東山山上の大舞台ってどんなんかなァ
迷車大和路号のアホナビには困ったもんです。青蓮院から東山山上へ行くのに、東から回ればいいのに、西から回ろうとする、あろ
う事か倍からの遠回り指示をする始末、アホナビは即OFF! 道を知ってるならナビを使うなと云われそうですネ。
京街中の車の洪水を知ってか知らずか東山ドライブウェイは快適そのもの、途中東山山上への道を入ると突き当たりが将軍塚青龍殿
です。



▼桓武天皇の想いが埋められた将軍塚。





[ 青蓮院青龍殿 ]
●寺号 青蓮院青龍殿(しょうれんいんせいりょうでん)
●宗派 天台宗(てんだいしゅう)
●開創 平成二十六年十月(2014年)
●本尊 青不動二童子像(青不動明王)
▲時間 9:00~17:00
▲拝観 500円 朱印300円   
▲京都市山科区山科厨子奥花鳥町28 電話075-771-0390
▲京阪バス(70番)年間土・日・祭日、11月は毎日運行、4月、5月の連休運行 運賃 大人230円 小人120円均一
 三条通蹴上より五条通に通じる東山ドライブウェイの頂上から将軍塚へ
 
 京都駅よりタクシー 約20分 青蓮院よりタクシー 約10分



▼山門福徳門。青龍殿駐車場はこの右にあります。





将軍塚青龍殿縁起 (将軍塚青龍殿HPから抄出)
平成二十六年十月、京都東山山頂に大護摩堂「青龍殿」を建立、落慶。
青龍殿とは、奈良大仏殿の約横幅半分の木造大建築物で、国宝青不動をお祀りする建物です。国宝青不動を奥殿に安置、複製画を通
じてお参りすることが可能です。建物内では護摩を修し、皆様の諸願成就を祈願させていただいております。青龍殿と併せて木造の
大舞台を新築、これにより東山山頂より京都市内を見おろし、大阪近郊まで一望できるようになり、雨の日でも雲の上にそびえ立つ
天空のお堂として見応えがあり、大舞台から京都市街をご覧いただきますと、観光地や史跡などの確認出来、京都の理解に役立ちま
す。さらに平安遷都の折、桓武天皇が築かせた由緒ある将軍塚が現存します。また庭園には紅葉、桜など四季を彩る樹々をはじめ、
枯山水庭園など整えられています。



▼山門を潜り初めて目にするのはおシャレな幾何構成の花壇と云うべきか、何と云えばいいのか……。







▼この大日堂が入場受付です。







▼この参道を行くと青龍殿。







▼青龍殿です。ワイドが無いので正面が撮れません。







▼真新しい扁額。





早速中へ入ってみましょう。その前に青龍殿の由緒を。 (将軍塚青龍殿HPから抄出)

大正二年(1915年)明治天皇大喪使総裁、大正天皇即位大礼使総裁の伏見宮貞愛親王殿下より令旨を賜り、大正天皇の即位を記念し、
大日本武徳会が中心に京都府民から浄財を募り「大日本武徳会京都支部武徳殿」として京都北野天満宮前に建立されました。 武徳殿
は一見純和風に見えて「和洋折衷」という大正時代建築の特徴を示す木造大建造物で価値の高い建物です。昭和二十二年(1947年)京
都府に移管され「平安道場」として警察の柔剣道の道場となりましたが、平成十年(1999年)京都府は雨漏りの手当が遅れ、修繕に多
額の維持管理費用がかさむことから「平安道場」を閉鎖し解体処分とすることにしました。その後青蓮院が歴史的文化遺産の継承を
決意し平成二十一年「青龍殿」として京都東山山頂将軍塚に移築再建することを決定、平成二十六年十月完成いたしました。
木造平屋建桟瓦葺 
外陣延面積 約537㎡ 高さ14.5m 東西長さ 約26m  南北長さ 約20m
内陣延面積 約138㎡ 新築 東西長さ 約12.8m 南北長さ 約11.4m



▼まさに道場そのものですね、外陣です。       







▼め~ん、ど~と聞こえてきそうですネ。













▼正面扁額から奥が内陣。

 





▼道心と書かれた内陣扁額。奥に青不動明王像が見えますね、これはレプリカです。国宝青不動明王像は後ろ奥殿の中にいらっしゃ
 るそうです。







▼青不動の部分アップです。(この写真は数年前青蓮院本堂後堂にいらっしゃった時のレプリカを撮ったものです)







それでは天空の大舞台へ行ってみましょう。

▼標高220メートルに在る大舞台、こんな感じです。青空やったらなァと云うのはヒガミでしょうか、言い訳でしょうか。 













▼大舞台から京都市街です。北から西方向がよく見渡せますが、青空やったらなァ。













▼大舞台から青龍殿。手前新しい建物が青龍殿内陣として建てられたものです。 













▼大舞台に珍しい建物が。ガラスの茶室「光庵」陽光があれば虹色が現出するそうです。吉岡徳仁さんの作品。







▼北を見れば……、

 





▼平安神宮が見えます。

    





▼これが将軍塚。直径約20mの円形土壇。
 この地は京都四条通の真上に位置し、桓武天皇が都を定められる折り、和気清麻呂を伴ない登られて、この京都を都とすることを
 お決めになり、将軍の像に甲冑を着せ埋めて、都の安泰を祈ったと伝えられています。(将軍塚青龍殿HPから抄出) 













新しいわりには結構樹々が繁っているお庭を歩きましょう。

▼石の小径に沿って……、

    





▼小さい流れを見ながら……、







▼変な石塔と石仏を撮り……、







▼東屋で一服、タバコは吸ってませんよ、禁煙です。







▼両側につつじの刈り込みを、アアちょっと遅かったなァと思いながら……、







▼枯山水庭を横目に……、







▼庭園散策の終点に着きました。出口です。







▼赤の前に青不動を置きました、ご朱印です。





青蓮院門跡の山外境内が東山の山上に。新しいと云う価値を除けば、青蓮院さんなかなかやるじゃないですか。
日本三不動の一つ青不動を本尊に、山のテッペンと云う自然環境は歳月の経過と共に樹々が織りなす四季の彩りを鮮やかに魅せ、
清水の舞台の数倍と云う大舞台は益々この青龍殿の価値を上げることでしょう。一度訪ねる価値のあるメイショですヨ。

将軍塚青龍殿これにて オ シ マ イ





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