土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

榮山寺、国宝八角円堂は藤原南家の象徴。

2016年04月12日 | 奈良の古寺巡り





(2016.04.09訪問)


手元の「祈りの廻廊春夏版」を何気なしに見ていたらキャッチコピー「奥深き奈良の光を訪ねる旅」が目に入りました。なかなかい
いコピーじゃないですか。そのコピーに魅せられ、榮山寺の項で本尊お薬師さんがご開帳と云うので、よし決めた今週はココ。
早速迷車大和路号のナビをセット、南阪奈を葛城で降り山麓線、大嫌いな24号線を経由五條の榮山寺を目指しています。
結論、開帳日付をカンチガイ、お薬師さんには会えずじまい、でした。




▼榮山寺スター伽藍、八角円堂。我が国五件の国宝八角円堂の一つです。






            [ 榮山寺 ]
            ●山号 学晶山(がくしょうざん)
            ●寺号 榮山寺(えいさんじ)
            ●宗派 真言宗豊山派(しんごんしゅうぶざんは)
            ●開基 伝 藤原武智麻呂(ふじわらむちまろ)
            ●開創 伝 養老三年(719年)
            ●本尊 薬師如来坐像
            ▲拝観 400円 朱印 300円  
            ▲時間 9:00~17:00
            ▲奈良県五條市小島町503 電話0744-54-4738
            ▲JR「五条駅」から徒歩約25分 
             JR五条駅から八木駅行き特急バス「栄山寺口」下車、徒歩約10分




            ▼巡る奈良「祈りの廻廊」パンフレット。






榮山寺縁起 (榮山寺パンフレットより抄出)
寺の創建は遠く養老三年藤原南家初代武智麻呂公の開創にかかり、その菩提寺として変遷幾星霜、今にその法灯を伝える南和の名所
である。吉野川の清流を膝下に静かな佇まいの境内地に、息仲麻呂の孝心を伝える八角円堂など多数の文化財が残されている。




▼コンクリート造の鐘楼には……、







▼平安三絶と称される……、







▼梵鐘(国宝)が吊るされています。青銅製、鐘高157.4cm、口径89cm。鐘面四面には小野道風書と伝えられる銘文があり、竜頭の
 精巧さと鐘身美で、京都神護寺、宇治平等院の鐘と共に「平安三絶の鐘」と称されているそうです。







            ▼七重の石塔婆(重文)
             胴の四面に梵字が刻字されていますが由緒不祥。塔高360cm、奈良時代。







▼塔之堂(大日堂)。方三間、宝形造、桟瓦葺。







▼簡単な須弥壇に中尊観音菩薩、右に空海さん、左に不動明王を祀っています。
 このお堂、大日堂とも称しているので本尊はてっきり大日如来と思っていたんですが観音さんでした。何か由緒が……。







            ▼お痛わしや観音さん、光背右半分が欠損、
             金泥漆箔などお体全体に美しく残っているのに惜しいお姿ですネ。
             紅白の紐は、三尊を結び一方が参拝者用に前方へ、結縁紐かな?







▼本堂(重文)。桁裄五間、梁間四間、寄棟造、本瓦葺。      













▼本堂須弥壇。中央お厨子に本尊薬師如来坐像、右脇段に日光菩薩立像、左に月光菩薩立像が祀られています。
 本尊拝見できると思ったのですがお厨子は閉め切り、どうもボクの早トチリのようで、お寺の方に聞くと正月三が日と春期秋期大
 祭以外は秘仏。今回は4月25日から5月29日までがご開帳とのこと。本尊命の方はご注意を!後でパンフを見るとその通りでした。







▼本尊薬師如来坐像(重文)。木造漆箔、寄せ木造、永享三年(1431年)造像。禅定印に薬壷を乗せ、とても温和なお顔、美しく安定感
 抜群の姿はこれこそ如来、是非お会いしたい仏です。



(資料室の本尊写真を撮影) 本堂後堂に資料室があり本尊をはじめとする諸像、八角円堂の柱絵天井絵などの写真が展示されています。





▼右脇殿の日光菩薩と十二神将(重文)。







▼左脇殿の月光菩薩と十二神将(重文)。

 





▼本堂吹き通し外縁。







▼本堂遠景。







            ▼本堂前の榮山寺形石灯籠(重文)。塔高243cm、
             弘安七年(1284年)の銘があります。







▼本堂右となりの御霊神社鳥居。元は榮山寺の鎮守社。今、村社で近隣小島町の氏神と云うことだそうです。







▼御霊神社拝殿。石段先の本殿にご神体が鎮座されています。

       





▼参道の草叢の中に舟形の板碑が寄り添うようにポツンと。







▼八角円堂(国宝)。武智麻呂次男仲麻呂が両親追善供養のために建立。天平宝字年間(760年~764年)の建立。
 本瓦葺(明治期の解体修理以前は草葺き)、屋根テッペンの宝珠はレプリカ、四面が板戸、残り四面が連子窓になっています。







▼八角円堂の正面。







▼中央須弥壇に本尊と二体の仏像が祀られていますが、いずれもお名前不祥、仏像名が記されていません。







            ▼本尊釈迦如来か?







▼八角円堂の天井。堂の天井は八角だが、中央に四本柱が建てられ、格天井、内陣須弥壇を構成している。格天井と四本柱には剥落酷
 いながらも天平絵画が残されていますが、殆ど見えません。







            ▼屋根テッペンの宝珠。某国ミサイル来襲かと一瞬ドキッ







▼八角円堂。







            ▼八角円堂前に三界萬霊の碑。







▼しょうぶかアヤメかカキツバタか。花が咲いたら分るでしょう。







▼境内山側にレンギョウ今盛り。







お寺前を滔々と流れる 吉  野  川  ア  ラ  カ  ル  ト



























仲麻呂絶頂期の南家の繁栄、その権力に溺れ琵琶湖で誅され南家衰退、深い青磁色の流れは藤原南家の栄枯盛衰を見つめてきたんで
しょうネ。





▼御朱印です。吉野川河岸の岩に置いて撮りました。






カンチガイを反省しつつ、榮山寺オシマイ




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