(2012.08.19訪問)
文句なしの上天気です。
天台の隠れ里、洛北大原を訪ねました。この里も最早どこが隠れ里やと云いたいほど変貌。この日は先ず、
大原から北約3kmの山中にある古知谷阿弥陀寺を訪ねました。深山幽谷がそのまま当てはまる森閑とした山
中に開山上人のミイラ仏が祀られている阿弥陀寺はひっそりと法灯を守っています。大原の喧噪はここには
ありません。
▼山門の青もみじ。ここから参道沿いに約300本の楓が古知谷の秋を彩るそうですヨ。
[ 阿弥陀寺 ]
●山号 光明山(こうみょうさん)
●院号 法国院(ほうこくいん)
●寺号 古知谷阿弥陀寺(こちだにあみだじ)
●宗派 浄土宗
●開山 木食上人弾誓(たんぜい)
●開創 慶長14年(1609年)
●本尊 弾誓仏(弾誓上人自ら彫った像で自身の頭髪を植えた仏像)
阿弥陀寺縁起
尾張出身の弾誓上人は美濃山中で二十数年の修行後、ここ古知谷に慶長十四年に赴き、最後の修行地とし、
如法念仏道場として一寺を建立。上人は霊木から理想像を刻み、自身の頭髪を植え、本尊として本堂に安置
したのが阿弥陀寺のはじまりと伝えるそうです。
▼山門。竜宮門風の山門です。
この山門から本坊まで参道は約600m、チョットしんどいですよ。内緒ですが実は本坊下にもう一つ駐車場
があります。
▼実相の滝。参道脇に二段の滝、ホッと一息。
▼古知谷かえで(天然記念物指定)。
樹齢七百五十年とも八百年とも云われ、弾誓上人入山時にはすでに植わっていたと伝わる楓の古木。幹を覆
う苔が時代を感じます。
▼最後の参道。この石段を上りきったところが境内です。
▼書院の玄関。
▼本堂。桁行5間、梁行4間、浅瓦葺。瑠璃瓦風の艶のあるきれいな瓦が葺かれています。
▼本堂正面。
▼本堂扁額。法国院と院号が記されています。
▼本堂須弥壇。
中央宮殿風お厨子に祀られているのが本尊弾誓仏です。上人自身の植髪も現在は両耳の近くに少し残ってい
る程度らしいです。前からはよく見えませんでした。
▼本堂から前庭。
▼本堂外縁。床板が相当傷んでいます。
▼本堂外縁欄干で一休み中のトンボ。もう少し前か後ろだったら日陰があるのに。
▼鐘楼。
▼お庭に可愛い五智如来の石仏。
▼この日のお天気。
▼半彫りの地蔵菩薩。
▼境内の青もみじ。
▼弾誓上人開山窟への階段。
▼弾誓上人石廟。
弾誓上人六十三歳のとき、修行中の僧たちに彫らせたこの石窟石龕に今も上人は端坐合掌の相でミイラ佛と
して安置されているそうです。奥行き2m位の窟です。
暗いです。ヒンヤリしています。水滴が滴っています。正直コワイです。
それでは大原のスター寺院へ行きましょう。
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