裏日記「B面」

工房しはんが日々、ふと感じたり、しみじみとふけったり、ぴんとひらめいたり、つくづくと考えたりしてること。

投資熱

2024年08月20日 01時58分18秒 | Weblog

愉快じゃないことまで遠慮なしに書くひとなんで、覚悟して。
ここは頭に浮かんだことの吐き出し口。

新NISA(ニーサ)が好調で、よかったよかった。
オレは投資はやらないけど、学術的な意味での経済メカニズムは興味深く勉強してる。
現在の日本の株価が上げ基調なのは、大雑把に言うと、国民年金を原資とした政府の金と、銀行が預ける日銀の金という莫大なマネーが、日本株を買い支えてるからと言っていい。
この二大組織は「国民から預かった金を株で運用する」という名目で株を買いに買いまくり、結果、ほとんどすべての国内企業の大株主となってしまってる。
民間企業を経営支配し、そこから得た運用益を国民にばらまきにばらまく今の状況で、日本は実質、世界で最も成功した社会主義国家となった。
よろこぶんじゃないよ、日本はすでに自由民主主義じゃなくなったと言ってるの、自由民主党のせいで。
ま、それはいいが、要するに政府・日銀は、上がった株で金を増やすんじゃなく、利益を上回る金を投下しつづけて株価を上げる、という逆操作によって好景気を装ってるわけだ。
したがって、日本の実体経済が目を覆うばかりに空洞化していても、株価だけは下がることはない・・・いや、なかった。
国は株価が下がれば買い増すし、それを手放すことは景気を冷やすことになるので、決して売り抜けることはしない。
その行く末がどうなるかは神のみぞ知るところだが、ま、それは置いておく(ひとつの解答としては、すべての民間株を国家が持つことになり、国民の生殺与奪の権利を国が握る、国家主義か共産主義体制になる)。
問題は、新NISAだ。
政府は、国家に代わって、国民に株価を支えてもらうことにしたようだ。
現在の株価の上げ基調は、投資活動をはじめた国民のマネーが市場に流れ込んだことによる。
上がる株を国民が買って大喜び、の図式の裏には、国民が買わされて株価を上げてる、の構図がある。
こうしてめでたく、裏工作があまりにやばい規模になってきた政府・日銀は、なんとか株価の下支えから手を引くことが可能になった。
もうやつらの後ろ盾はないぞ、新米投資家よ気をつけろ。
ところで、株価が上がってるうちは得をするが、下がると投資家は損をする、という事実をご存知だろうか。
そこで、必ずくるという噂の首都直下型地震&南海トラフの大崩壊、だ。
だって、必ず、と言ってるよね?
株価はそのときに「必ず」根を崩す。
何度も投資家が煮え湯を飲まされてきた構造だ。
その際に損をしないためには、地震の直前に売り抜けるしかないわけだけど、果たしてそれができるのか?
バフェットやトランプ、村上みたいな仕手筋あたりはやってのけるはずだけど(彼らは地震のコンマ1秒後に緊急売り抜き装置が作動するようにしてるのだ)、新兵たちは大丈夫なのか?
毎日の株価に一喜一憂するのはいいけど、大暴落は100%起こる。
地震が100%起こるというのなら、それが連動するのは自明だ。
ま、そのときは株価どころじゃなくなってるんだろうけど、投資をはじめるなら「すごい利率で積立式〜!」も一日ですっ飛ぶ可能性をきちんと考えた方がいい、とオレは思う。
ギャンブルをやるのはかまわないが、きちんと勉強をし、規模もそこそこにしとけよ。
ここはアメリカじゃなく、あまりにも地盤が脆弱な日本なんだから。
諸行無常・・・

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園


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