徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

THE Duet #2/仲井戸“CHABO”麗市「THE Duet」

2005-07-07 04:12:25 | Music
ティアラこうとうで仲井戸“CHABO”麗市「THE Duet」。ここ数年続けてきた鎌倉芸術館の流れを汲んだ、このシリーズも今回で第二回目。
前回(翠川敬基/チェロ)は、チケット発売日をすっかり忘れていて、気がついた時にはライブ一週間前だったりして観に行けなかったのだけれども(確かチケットはヤフオクに出品されていた)、今回は駅前のかめりあホールまで買いに行きましたよ。ちなみにかめりあホールというのは亀戸駅前にある公共施設なのだけれども、なぎら健壱さんや国本武春師匠もライブしちゃうコンサートホールで、今月末にはハーピストの松田幸一さんのライブもある。中々侮れないホールである。
ティアラこうとう(小ホール)は鎌倉芸術館の半分もない。とてもこじんまりとした、定員140名のホールである。まだ小奇麗なところが最初はちょっと居心地悪かったりもしたのだけれども、どの席からもステージと客席が近いのはいい(オレは後ろから2列目)。これくらい近いのはBLIZで観た麗蘭か、松本と横浜で観たファイティング・ギターマンツアー以来か。ステージには3本のやしの木、ライティングもずいぶん凝っていて、夏も本格的に始まってないのに、『ホテル・カリフォルニア』のムードを醸し出している。夏、終っちゃってるよ。

ちなみに以前関わっていた雑誌でCHABOさんとおおくぼひさこさんの対談を企画したことがあったけれども(構成は音楽評論家の天辰さん)、その時に「おおくぼさんと出会ってから夏が好きになった」というような、かっちょいいフレーズをCHABOさんは言っていた。

今回の「THE Duet」のお相手は元「小坂忠とフォー・ジョー・ハーフ」「はちみつぱい」で、70年代初頭の日本のロックの最重要セッションの多くに参加したペダル・スチール・ギタリストの駒沢裕城さん。さらにプロフィールを読むと、あの時代の(一部)若者にとっての最重要エリアにも参加していたことがわかります。現在岐阜県飛騨在住。駒沢さんの演奏を聴きながら、取材オファー出しとけば良かったと後悔。
セットリスト等はいずれオフィシャルに出ると思うので、一曲だけ。『ガルシアの風』。「この曲は駒沢君と演りたかった」とCHABOさんが言うとおり、これが凄まじくハマっていた。
終ったのは22時30分。開演時間が多少ズレたとは言え、3時間オーバー。さすがCHABOさん。普段は酒と煙草が呑めないライブスペースだと辛いのだけれども、このシリーズは映画でも観るような気分で味わえる(映画で3時間言ったら長過ぎだが)。ザ・バンドのカヴァーをしながら、「オッケー、ロビー」と呟くCHABOは、やはり何かに憑依されたかのようで、最高である(もちろんロビーとはロビー・ロバートソンのこと)。

駒沢裕城『静かな時』、CKB『SOUL PUNCH』、KODAMA AND THE DUB STATION BAND『IN THE STUDIO』購入。リスペクトレコードから『よなは徹プレゼンツ ウチナーわらべうた』到着。

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