徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

GWシリーズは終わらない/第11節 鳥栖戦、第12節 新潟戦

2014-05-07 04:20:57 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
今年のGWシリーズは鹿島戦に続いて、鳥栖戦新潟戦との上位対決にことごとく敗れ、3連敗を喫した。
しかし、まあ、今節も上位が適当に星を潰し合ったおかげで、順位は変わらず、勝ち点差もさほど開いてはいない。J1はいまだにぎゅっと詰まった大混戦である。中位に位置する清水は、ぎゅっと詰まったおかげで、まだ上位の望みもあるけれども、下位に沈む可能性もあるのだけれども。

近年では10、12年のGWぐらいしか良い思い出はないのだが、わかっちゃいながら、この過密日程をうまく切り抜けることができない。ただし両年ともに前半戦を首位争いで走っていたわけで、それを考えれば健太体制にしてもアフシン体制にしても、清水というチームは、それなりに(シーズン途中ながら)結果は出しているとも言える。共通点はチームの成熟だろう。10年は健太体制の集大成としてチームは成熟していたし、12年は伸二を中心にベテランと中堅、若手のバランスのいいチームだった。これまた、共に10年はシーズン後にチームは大崩壊、12年はシーズン途中で崩壊した。
これはどのチームにも言えるとはいえ、清水という安定した状態ならばそれなりの結果を出せるクオリテイにはある。

今日、新潟の柳下監督(元ジュビロ磐田監督)はスカパーのフラッシュインタビューで、「清水はシステムを変化させることで負けた、今日も変えて負けた」と半笑いで応えていた。
この「変化」は、今季の復帰は絶望となった駿の負傷離脱というアクシデントによって余儀なくされたものだ。
どんなチームであろうとも、まずシーズンを通したチーム構想があり、3月、4月とゲームを重ねるごとにチームは成熟していく。そして構想はさらに積み重ねられ、攻守のバリエーションは増えていく。
2月のキャンプの好調から今季構想の核となっていた駿がチームから外れたということは、そんなに過小評価するようなことなのか。勿論バリエーションを準備しておくことはマネジメントとして必要だとはいえ、今季の復帰は困難という状況はちと話が違う。
清水に「変化」は必然である。
そして、このGWシリーズは結果こそ出なかったものの、その「変化」はそれなりの内容を見せていた。
ノヴァコビッチの1トップへの起用、六平・竹内に大輔を加えた3人のCMFによる中盤構成の変化、そして今日の亜人夢1トップでノヴァのトップ下起用と、GWでの3つのゲームで、違和感なく相手チームと拮抗した内容を見せていたのは間違いない(スクランブル状態になったときに廣井のFW起用というのは奇策過ぎる気もしないでもないが)。3月にあれほど不安定だった櫛引と吉田の頼もしさはどうだろう。失点してしまったとはいえ櫛引のポジショニングは安定していたし、吉田の疾走感は河井と共に攻撃にアクセントを加えている。
鹿島戦にしても、鳥栖戦にしても、新潟戦にしても完敗だったとは微塵も思わない。
問題は3ゲームとも先行されたときのゲームマネジメントと、本来替えの利かない、問答無用のエースである元紀の不調にあるんじゃないか。

世間ではGWが終わったとはいえ、5月の過密日程は終わらず、中3日ですぐにゲームが行われる。汚名を返上するのも、屈辱を晴らすのも結局ゲームで勝つしかない。
GWシリーズの最後は広島戦である。

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