徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

それぞれの気持ちの問題/第31節柏戦

2009-11-10 00:13:39 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
日曜日。
日立台で柏対清水

終わった瞬間、こんな顔。


0-5なんていうミラクルなスコアは普通はないわけで、それでもこれだけの点差がつくということは、実は柏がものすごく強かったか、清水がどうにかしちゃったということになる。降格濃厚な柏がいくら頑張ろうと降格濃厚なのは間違いないので、柏の戦略やモチベーションが高かったこともあるが、清水がどうにかしちゃったとしか思えない。
堅守速攻の要であるアオと岩下を2人とも怪我で欠くという超スクランブル状態ではあったものの、さすがにこれでは崩れすぎである(GKの次になかなか替えの効かないポジションであるCB層が薄いという批判はナンセンス)。やはり兵働のスタメン落ちも大きかったように思う。
<頑張るだけじゃ駄目>と言って一躍代表の顔にもなったオカが、一転<頑張るだけ>に戻って(戻らざるを得ない)目立っていたのがとても悲しい。時間が経つにつれて個々の孤立もひどくなり連動性はまるで感じられなかった。上位に立てば綿密なスカウティングをされるのは当然なことで、意思統一の図りやすい下位(残留争い組)と違う意味での厳しい戦いが求められる。

ネルシーニョ監督「全員が助け合って、全員が自分たちのやるべきことをしっかりやったと、とても良い夜になったと思います。エスパルスが驚くような内容と試合運びで支配できた試合だったと思います」(j's goal 11月8日付

これでリーグ戦は、実に悪いタイミングでこの終盤に来て3連敗ということになるわけだが、結果・内容はもちろん、負けた相手というのがよろしくない。降格濃厚で盛り上がるアウエイの大分、柏、ナビスコで散々痛い目に遭ってホームに迎えた東京。負けてはいけない相手である。残留争いのモチベーションが優勝争いのモチベーションを凌駕するというのは戦力差のあまりないJリーグにはありがちなことだが、ありがちで済ませてしまうわけにはいかない。
2節前には首位に立っていたチームがそんなことでいいのか。
点差以上に、2年前のアウエイ磐田戦、去年のナビスコ決勝並のショッキングな敗戦だった。まあホームで言えば去年の名古屋戦みたいな感じ。でも健太エスパルス以前の在京サポってずいぶん酷いゲームばかり観ていたような気がするよ。それでも0-5なんてあまり記憶にないけれども。

最後にゴール裏の出来事について。
プレーヤーたちの挨拶の後、リバイブを歌う集団に対して猛然と怒鳴る漢がひとり。ちょっとした怒鳴り合いになった。揉めることがすべて悪いことだとは思わないが、今はチームの力にならないことはすべきではない。
去年のナビスコ決勝が終わった後、「次の決勝はまた10年後かね、ワッハハハ」てな感じで呑気に話していたオヤジ連中がいて実に腹が立ったのだけれども、彼らのように、大事なところで傍観者になって応援だけをエンジョイしている方々よりも(この日も実際にそんなようなことを口にした観光気分のおじさんグループがいて呆れた)、どう考えてもたかが清水のことで真剣に喧嘩できる連中の方が信頼できると思うけれどね(It's only rock and roll, but I like itということで)。
相手が<NO REYSOL NO LIFE!>だったら、最低限でも<NO S-PULSE NO LIFE!>でなきゃ駄目なのよ。それぐらいの意味わかるよね、おじさん。だからリバイブに怒鳴っていた漢も、喧嘩売る相手を間違えているとしか思えない。まあ、でもこれってゴール裏の力学っすかね。
ゲーム中、ゴール裏からメインスタンドまで走り回って煽っていたコールリーダーが気の毒だった。

戦いはまだ終わっていないのだから、すべてが終わったあとに怒鳴り合いでも殴り合いでもすればいいのだ。
ただオレたちは、こんなんで終わらせないために野次ったり、コールしたりするわけよ。

まあ、終わった瞬間、こんな顔だったけど。


それでも戦いは続く。
次は今週土曜日、鳥取で天皇杯4回戦。

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