徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

#48 またお前か!改め「して!」(36)

2008-05-01 00:29:41 | 暴言・失言・珍言備忘録
上本(大分DF)「2度目だ(から警告しろ)」
西村雄一主審(SR)「お前は黙ってプレーしていればいいんだ」「死ね!」
上本「サッカー協会に言いますよ」
西村「また、お前か。うるさい! 引っ込んでいろ」
(スポーツ報知 4月30日6時6分)

田嶋幸三専務理事「協会として重く考えている。いろいろ調査して対処する」
西村「そんなことは言っていない」
(スポーツ報知 4月30日20時40分)

人は間違う。しかし間違うことが悪いのではない。それを正当化しようとするから悪くなってしまうのだ。そしていくら悪くても、世の中には「ごめんなさい」で済む話もある。済ますべきときもある。

誤審というのは、サッカーのエンタテインメントのひとつだと言えなくもない。誤審にヒートアップした観客からレフリーに向かって罵詈雑言の野次が飛ぶのはスタンドでは日常茶飯事である。ぶっちゃけそれはストレス解消の瞬間なのかもしれない(オレはスポーツ観戦に日常のストレスを持ち込むことを否定しない)。誤審はストレス解消のトリガーを引いてくれているとさえ思う。勝てばストレス解消は倍増されるし、そのまま負ければ酒の肴になるだけだ。
しかし、この一連のピッチ上の発言はさすがに生々しい。

彼は“嵐の時間”が過ぎ去るまで、止まらない暴走列車である。
すでに思考停止に陥り、強権発動でしか空気をコントロールすることができなくなっている。そして自分さえも見失った彼は言う。
「お前は黙っていればいいんだ」「死ね!」「うるさい! 引っ込んでいろ」
しかし暴走列車もいつかは止まる。そしてそのとき、我に返った彼は言う。
「そんなことは言っていない」
こういう、立場を笠に着て強権を振り回すタイプの人間はどこにだっている。自分はそのつもりはなくても、である。

やはり日本人レフリーにとって、サッカーはスポーツでエンタテインメントではなく、いつまで経っても「体育」なのではないかと穿った見方もしたくなる。

そんな絶望的な話題はともかく、CL、今季二番目の大一番まであと3時間。

(追記)
「言ってないです。別の言葉を聞き間違えた可能性もある」(サンケイスポーツ 5月1日付

問題は「死ね」(だけ)ではないのだが。
そしてファミリーJOINデイズは続く……。

(さらに追記)
西村「『うるさい。黙ってプレーして』と言った」

<1>テレビ映像での西村主審の様子
<2>F東京の選手が暴言を聞いていない
<3>大分の報告書では暴言を聞いたのはDF上本だけ
田嶋専務理事「『うるさい』も試合中は、あり得る話。失礼と判断されるものはなかった」
(読売新聞 5月1日付)

あれ?
FC東京のプレーヤーも含めて複数のプレーヤーが現場を目撃したんじゃないんですか?
まあ、立場の正当性を主張するために発言されたのならば、その立場で言っていいことと悪いことがあるんじゃないかと思うんだが……今後、レフリーはプレーヤーから抗議を受けても「お前は黙っていればいいんだ」「して!」「うるさい! 引っ込んでいろ」はOKワードとして公式に認められたようです。それで観客が納得するとは到底思えませんが。
そして、それでもファミリーJOINデイズは続く。

「して!」ゲーフラでも作るか……。

(また追記)
原強化部長(大分)「(暴言があったという)複数の証言があがっている。内容に関しては、ここでは言えない。3日に試合があるので、勝てるように協力してもらいたい」(日刊スポーツ 5月1日22時22分

こういう人たちに付け込まれるようなことにならなければいいのだが。

サッカーを毛嫌いする理由「読売テレビ」(ツカサネットネット新聞 5月1日付
審判も選手も“大人”になれ(サンスポコラム「甘口辛口」5月1日

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