徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

内戦は「明らかに一線を越えた」/シリア内戦クサイル攻防地図

2013-06-05 08:04:30 | News Map

<シリア内戦で、レバノン国境の要衝クサイルに立てこもる反体制派は、政府軍などに包囲され窮地に陥った。(中略)クサイルは首都ダマスカスと地中海沿岸を結び、レバノンとシリアをつなぐ交差点。攻防の行方は、戦況や双方の士気に与える影響が大きい。政権側はレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの支援を得て5月19日、進行に着手した。クサイルの反体制活動家は「あらゆる方角から囲まれた。政府軍は昼夜を問わずミサイルを撃ち込む戦術だ」と指摘。(中略)政府軍などは、兵糧攻めで反体制派の消耗を狙っているとみられる。(中略)「数十人の子供を含め、戦闘員と住民に1000人以上の負傷者がいるが、医薬品や医療用酸素がなく、死ぬ運命だ。住民は街に閉じ込められ、パニックになっている」と話す。(中略)国連や国際赤十字は、住民の避難のための停戦を要請。しかし、ムアレム外相は2日、政府軍などの軍事作戦が終了するまで、赤十字などの支援は認めない、と突っぱねた。>
(東京新聞2013年6月4日付 シリア要衝 反体制派窮地「住民1万人 死を待つ状態」政府軍が包囲)

<シリア内戦で、政府軍などは5日未明、反体制派が拠点としていたレバノン国境の要衝クサイルに一斉攻撃を仕掛け、奪還した。反体制派は撤退し、多くの住民が戦闘に撒きこまれる恐れがある。(中略)一年余にわたり掌握してきた反体制派は象徴的な拠点の一つを失う痛手となり、戦況に影響しそうだ。(中略)反体制派の武装勢力「自由シリア軍」のマクダド報道官は本紙取材に「武器の豊富なヒズボラにこれ以上、抵抗はできない。現地にとどまるのは自殺行為だった」と撤退を認めた。>(東京新聞2013年6月6日付 シリア政府軍拠点奪還 レバノン国境クサイル 戦況影響も)

<シリア内戦はレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの部隊など、外国武装勢力が介入し混迷を極めている。国際会議の開催が遅れることで自体の悪化が進むことになる。(国連とアラブ連盟合同のシリア特別代表を務める)ブラヒミ氏は「反体制派が国際会議に出席する場合には全ての反体制派の代表でなければならない」と強調した。>
(東京新聞2013年6月6日付 シリア国際会議今月開催見送り/米ロ、国連 反体制派内対立で)

<フランスのファビウス外相は4日、テレビの報道番組に出演し、内戦下のシリアで、アサド政権による神経ガス、サリンの使用があったとの認識を明らかにした。(中略)シリアで採取されたサンプルをフランス国内の研究機関で調べたところ、サリンが複数回にわたって使われたことを確認したという。外相は(中略)「明らかに一線を越えた」などと述べ、フランスがアサド政権への態度を強める契機になるとの認識を表明した。検査結果は4日、国連の調査チームに伝えられた。化学兵器をめぐり、4日の国連人権理事会では、少なくとも4回の戦闘で使用された根拠があると報告。政府軍か反体制派か「使用者の特定は不可能」としている。>
(東京新聞2013年6月6日付 「政権側、サリン使用」仏外相/軍事介入、各国協議示唆)

<オバマ米政権は内戦が続くシリアのアサド政権による化学兵器使用が裏付けられたとして、反体制派への支援を軍事面にも拡充する方針を決めた。ただ、有力視される反体制派への武器供与には二つの壁ある。(中略)まずはロシアの協力が必要だ。米欧はアサド大統領退陣を前提に移行政権の樹立を目指すが「ロシアはまだ同意していない」(ホワイトハウス高官)。(中略)武器供与の受け皿も徒との言っていない。シリア反体制派内では、国際テロ組織アルカイダ系「ヌスラ戦線」をはじめとするイスラム過激派が台頭。米国が即座に軍事支援を始めても、敵に武器を手渡すことになりかねない。>
(東京新聞2013年6月15日付 米、武器供与二つの壁/シリア「化学兵器」ロシア アサド政権支援/過激派台頭 排除も急務)

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