徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

「シリア人の血で手を染めた国の代表団がこの部屋にいる」/シリア内戦国内各勢力支配地域地図

2014-04-12 23:59:59 | News Map

■シリアの各勢力支配地域
<シリア内戦終結を目指す和平国際会議が22日、スイス西部モントルーで開かれ、アサド政権と反体制派が初めて協議の場に着いた。(中略)和平国際会議には、国連や日本を含む約40カ国の閣僚が参加した。2012年6月にスイス・ジュネーブで開かれた会議で、国連安全保障理事会の常任理事国やシリア周辺国が、シリア内戦終結に向け、移行政権の樹立で合意。しかし、アサド氏を排除するか否かについては各国で解釈が異なり、合意は実現していない。>


■シリア内戦をめぐる構図
<双方の代表者は冒頭演説で、いずれも規定の時間を大幅に超過して相手側を強く非難、激しい言葉の応酬となった。(中略)アサド政権のムアレム外相は、在外シリア人らが中心の反体制派「国民連合」を「民衆が虐殺されている時、豪華なホテルに滞在している。裏切り者、敵の代理人だ」と批判。(中略)「シリア人の血で手を染めた国の代表団がこの部屋にいる」。名指しこそ避けたが、攻撃の矛先はサウジアラビアなど反体制派を支援する周辺国にも向けられた。(中略)一方、国民連合のジャルバ議長は(中略)「革命はアサド政権のテロと、政権が宗派対立を利用して隣国イラクから持ち込んだテロ(過激派)に直面している」と述べ、「われわれはここに、政治解決のために来た。時間はない」と強調。>
(東京新聞2014年1月23日付 シリア内戦 初の対話/政府側、反体制派出席 和平国際会議始まる/部分停戦合意が焦点/冒頭から避難の応酬)


<シリア人権監視団(ロンドン)によると、イラクとの国境近くにあるシリア東部ブカマルで10日、反体制派勢力同士の大規模な戦闘が始まった。戦闘はブカマル周辺で11日も続いており、AP通信によると、市民を含む68人が死亡した。機関銃などで武装した反体制派のイスラム過激派「イラク・レバントのイスラム国」が10日早朝に、国際テロ組織アルカイダ系の「ヌスラ戦線」など他の反体制派イスラム勢力支配下のブカマルに攻撃を開始した。地元メディアによると、イスラム国はブカマルに進入し、いったんは街を掌握した。だがヌスラ戦線などの反撃に遭い町から撤退したものの、11日も周辺では戦闘が続いている。(中略)AFP通信などによると、ブカマルは原油の産地として知られ、反体制派勢力は武器の調達資金を得るため、支配権を争っている。(中略)シリアでは、ロシアが支援する政府軍とイスラム過激派の反体制派が内戦を繰り広げている。反体制派でも、ヌスラ戦線を中心とするグループ「自由シリア軍」と、アルカイダから絶縁されたイスラム国が対立。三者が入り乱れ、内戦が泥沼化している。>
(東京新聞2014年4月12日付 シリア 反体制派が衝突 市民68人死亡)