徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

だから何か?/ナビスコカップ準々決勝第2戦 浦和戦

2009-07-30 02:02:27 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
健太「両チームのサポーターにまずは感謝したいと。非常に素晴らしい雰囲気の中でこういうゲームをやらしてもらって、またエスパルスのサポーターもレッズのサポーターに負けないぐらい声を張り上げて、最後まで声援してくれてホントに感謝したいなという風に思ってます。(中略)特別なことは何もなく、前回ホームでアントラーズと試合をして、まあ自分たちでミスからアントラーズに2点取られましたけど、それ以外は非常に素晴らしいゲームができたんで、『同じようなイメージで戦おう』という話をしました」(Sの極み 7月29日付)

アウスタでナビスコカップ準々決勝「清水対浦和」
まあ、前回の埼スタで終始圧倒されたとも思えないし、日本平で負けるとはこれっぽっちも思っていなかったが、開始直後に阿部のオウンゴールでいきなりホーム&アウエイの形勢は逆転。フィンケ監督の言う通り、これで清水にとって実に楽な展開になったのは間違いない。しかし開始0分ではこの得点もあってないようなものとも言える。まるで0-0のゲームのように、テル、タクのコンビは球際を厳しくチェックし続ける。またアオ、岩下、児玉、そして前回の対戦で原口にいいようにやられてしまったイチは、PA手前のエリア(まで)でボールを回しまくるレッズの攻撃を根気良く跳ね返し続ける。もちろん前線からのチェックはいつも以上に激しい。ポゼッションでは「圧倒」されていたかもしれないが球際の激しさでは明らかに清水が圧倒していた。
チームというものは成長するのである。
冗談のようなオウンゴールはおいといて、オカのコントロールされた力強いヘディングシュートと、岩下の折り返しからアオがねじ込んだゴールは文句のつけようがない。

「相手にとって楽な展開だった」だとか「自分たちの方がいいサッカーをしていた」だとか、そういうことを言い始めたら肝心な問題は棚上げされてしまうだけだろう。解決すべき問題はないと言われたら、あ、そりゃ失礼というしかないのだが、フィンケという監督がここまで言い訳がましいとは思わなかった。これ、どこかで聞いた事がある。西の名将が同じようなこと言ってなかったか? 
フィンケの尊大な言い訳が正当なものかどうかは日曜にわかるはず。まあ短い期間に同じ相手と3回も連続して当たるなんてこたないもんね。次は8月2日、埼スタで再びレッズ戦。日本平ではない次こそ大事。

フィンケ監督「そして今回のこの試合に関して言えば、まず第1試合を思い出してみてください。実際に内容からすれば私たちが圧倒的に押していたと思います。そしてあの試合で清水エスパルスが2ー2のゴールを決めるよりは、私たちが3ー0(※おそらく3ー1と言いたかったと思われる)のゴールを決める可能性の方が高かったんではないでしょうか。そしてこのようなトーナメントの中で私たちがアウェイゴールを許してしまった。なのである意味非常に悪い状態で、もしくは悪い環境を準備してしまってそして私たちは今回の第2試合に入ったわけです。そして今回の第2試合では、試合開始早々まあ45秒という時点で、0ー1の失点を食らってしまいました。それによって清水エスパルスにしてみれば非常に楽な状況になりましたし、私たちにとってみれば非常に難しい状況でこの試合に臨まなくてはいけないことになったわけです」(Sの極み 7月29日付)

だから何だと言うんでしょうか?

(追記 8月26日)
<何とかして彼が倒れないでプレーを続けたことによって、私から彼には個人的には『フェアプレー賞』、『フェアプレーのメダル』を与えようかなと考えていますが…。しかし実際に、彼がしっかりとファウルされていたのは事実でしたので、本当ならばこれを私たちのために生かすべきだったと思っています。>(浦和レッズ公式ササイト 8月22日付

協会の会長自らが一部プレーヤーと同調して一クラブの監督を批判するのはいかがなものかと思うが、フィンケ監督も言わなくてもいいことをわざわざ口にする必要がどこにあるのか。序盤の調子の良さは一体何だったんだ。なぜ清水はあの頃、引き分けてしまったのか。実に不可解である。