徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

勝負の12月へ/第33節千葉戦

2008-12-01 01:43:23 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
浜松町での取材を終えてから静岡に前泊。

土曜日。日本平で今季のホーム最終戦「清水対千葉」。
相手が相手だけに難しいゲームにはなるとは思っていたが、スコア以上の完勝と言っていい内容。
さて問題の千葉。ゲーム前から手を叩き、チームメイトを鼓舞し続けた漢・巻誠一郎の姿は、実に感動的ではあったが、が、はっきし言って最後の15分ほどまでは、本当にこのチームが残留を争っているとは思えないような内容だった。そんな雰囲気が伝染したのか、兵働の見事なボレーで先制点を奪ったあとの5分ほどは、清水のチームにも、スタンドにも楽勝の雰囲気が感じられた。
そんなゆるい戦いの中で巻が執念の同点ゴールを決めたのは当然だろう。巻は本気だからである。おそらくどちらにしても清水のゲームだったと思うが、その後、再び目が覚めた清水が緊張感を持ってきっちり戦えたのは、やはり巻の執念のおかげだったと思える。


健太「今季は山あり、谷、谷、谷で、最後にやっと山を登れるようになった」(静岡新聞 11月30日付

これでリーグは残すところ、アウエイの京都戦のみとなった。数字上では、毎度お馴染みの4位まで上がる可能性は、実は、まだある(最終節で浦和、FC東京が負け、大分が大差負けすれば…)。しかしこれほど上位が揃ってぐだぐだなシーズンもない。そんなシーズンを普通に戦えて、「谷」のひとつでもなかったとしたら、と思うと残念でならない。
まあ幸いなことに、まだ登るべき山は残っている。来季、最後の「R」の2年間のためにも京都戦をきっちり勝ち切り、天皇杯に向かいたい。
シーズン総括は天皇杯決勝前日(の予定)。

ゲーム終了後は今季最後のサポーターズ・パーティー。ゲストはいよいよ退団濃厚な西澤と、ここ数ヶ月で存在感が増してきた純平。12月は彼らにとっても重要な舞台になる。健太エスパルスの王国復活と、オフェンス構築のための重要な2年間を支えてくれた西澤には、清水のタイトルに名前を刻んで欲しいものだ。