ということで。
神楽坂の事務所で、この歌のSIONの声が流れたときの凍りついた空気は今でも記憶に残る。
女子は苦笑した。
当たり前だろう、冷笑的な女たちにわかるわけがない。これは男の歌である。
…というか、冷笑的じゃなくても普通凍るか。
岡本さんの言葉を絞り出すように歌うSIONの声が素晴らしく、物凄い焦燥感と寂寥感を覚える。
しかし、あと一歩踏み出す少しの勇気も受け取る。
でもいいですよ。この曲が収録されているアルバム(岡本おさみ アコースティックパーティー with 吉川忠英)。
UKプロジェクト色濃厚なわけですが、全曲が素晴らしい岡本おさみカヴァーアルバム。
中川敬の「落陽」や加川良の「ウイスキー色の街で」なんてのはハマり過ぎ。
このアルバムが素晴らしすぎて、結局参加ミュージシャンほぼ全員にコメント取材しまくったという(アミューズ除く)。
(追記)
忠英さんの美しいギターが聴けるのはうつみようこ姐さん&今野英明の「あの夏、ふたりは」。
3.11にすべてが「終わったり」「変わったり」、ましてや「報われる」はずがないんだが、またこの日から何かは「始まる」と思いたい。個人的には、やはりひと区切りになるんではないかと思っている。あくまでも個人的には。
いや、もちろん諸々の問題は継続だし、The Battle Of Evermoreなんだけれども、継続していくための「通過点」はあった方がいいと思うのだ。
まあそのためにこの週末に終わらせるものは終わらせて、また始めるための準備にしたいと思っている。
勿論エスパルスの新しいシーズンの開幕ということもあるんだけど。
オレはキリスト教徒でも何でもないんだが、忠さんのオリジナルゴスペルは本当にいい(この動画の「絵」もとてもいい)。
気分的には「勝利者」なんだが、今、そしてこれから戦う人たちへ向けて。
神やイエスの部分は大目に見てください。
戦後日本の批評として青島幸男と植木等の「ニッポン無責任時代」はよく取り上げられるわけなんだけれども、今日、ある人(タレントさん)の原稿を整理していて、この歌も改めて凄い批評的な歌だなあと思った。
やっぱし日本人って何も考えなくても<これでいいのだ>に支配されてんだよね。
1曲目が圧倒的に凄くて2曲目以降は普通のアニソンなんですけどw
<現在では“レコード/CD=音楽”というイメージは完全に定着していますが、そもそもはCDも含めてレコードなる媒体は内容を特定したものではなく単なる“記録物”であって、明治の輸入期には落語・漫才・浪曲・講談等のレコードも随分ありました。大正時代にラジオ放送が始まった時にもラジオ番組はレコード化され、大学野球の『早慶戦』の実況レコードなどに人気が集まりました。(蛇足ですが、現在の“レコード/CD=音楽”というイメージは、次のDVDや通信革命によるメディアの登場で一番最初の意味合い、つまり“RECORD”という単なる<記録メディア>という原初的なイメージで捉えられるようになるのは時間の問題です) (1996年3月/大瀧詠一『GO! GO! NIAGARA』ライナーノーツ)
タイジの新ユニット、TAIJI at THE BONNETの『ROCK STAR WARS』到着。
当然といえば当然なのだけれどもTHEATRE BROOK本体というよりも、タイジのソロの延長線上にあることがはっきりとわかる。ということで、『The Divorced Rockstar』ほど超個人的な内容ではないにしても、2011年という激動の時間がタイジの個人的な思いと共に刻まれる。THEATRE BROOKのタイトさはないものの、ラフな雰囲気を残しつつタイジの言葉とうつみようこ姐さんの声でバンドの輪郭がくっきりとしてくる。
<吠えるなら、闘うなら、今しかないぜ>
3.11に集結し、2011年を走り続けてきたバンドが叫ぶのは「今」しかない。
完成度よりもライブ感=今というのもむべなるかな、と思うのである。
当然といえば当然なのだけれどもTHEATRE BROOK本体というよりも、タイジのソロの延長線上にあることがはっきりとわかる。ということで、『The Divorced Rockstar』ほど超個人的な内容ではないにしても、2011年という激動の時間がタイジの個人的な思いと共に刻まれる。THEATRE BROOKのタイトさはないものの、ラフな雰囲気を残しつつタイジの言葉とうつみようこ姐さんの声でバンドの輪郭がくっきりとしてくる。
<吠えるなら、闘うなら、今しかないぜ>
3.11に集結し、2011年を走り続けてきたバンドが叫ぶのは「今」しかない。
完成度よりもライブ感=今というのもむべなるかな、と思うのである。
木曜日。19時からノイホイさん@noiehoieの九電東京支店前抗議に参加。
20時の終了まで参加して新宿のPIT-INNへ。
この日は本田竹広さんの7回忌「本田竹広 メモリアル・コンサート~7回忌を迎えて~」。
ということで前半の国立音大OBビックバンド「マイトシ・ノコリンズ」 は観られなかったのだけれども、後半の板橋文夫セッションには間に合った。久々に尾崎正志さんと梶原まり子さんにご挨拶できた。元マネージャーの田村睦さんにも感謝。
しかし本田珠也は本当に素晴らしいドラマーだと改めて思った次第。

20時の終了まで参加して新宿のPIT-INNへ。
この日は本田竹広さんの7回忌「本田竹広 メモリアル・コンサート~7回忌を迎えて~」。
ということで前半の国立音大OBビックバンド「マイトシ・ノコリンズ」 は観られなかったのだけれども、後半の板橋文夫セッションには間に合った。久々に尾崎正志さんと梶原まり子さんにご挨拶できた。元マネージャーの田村睦さんにも感謝。
しかし本田珠也は本当に素晴らしいドラマーだと改めて思った次第。


8日は中野重夫(SHIGEO ROLLOVER)さんの誘いで横浜・赤レンガ倉庫で開催されている横浜オクトーバーフェスト。先月末から16日(日)まで開催しているのだが、よりによって三連休の初日ということであまりにも人出が多かったので会場内には入らず、結局先に入っていたSHIGEOさんにビールを買ってきてもらい会場の外で呑む。ちょうど会場ではライブも行われていて、完全に野外フェスのような勢いで、酔っ払った観客の野太い声が赤レンガに響いていた。
2時間ほど芝生で呑んでからタクシーで野毛に移動して焼き鳥。初めて行ったけどなかなか趣きのある飲み屋街だったなァ…。

一昨日はSHIGEO ROLLOVERこと中野重夫さんの誘いで、高円寺・ショウボートの<October Wind>を観に行く。出演は中野重夫withながはら元(per) 、MINIE MYME TRAIN(永潟三貴生vo.g、大谷レイブンg)、澄田健(Moto-Psycho R&R Service)、佐藤周造(sexperience)。
澄田さんのギターが凄く良くて、中でも「スージーQ」をソロで聴けたのは良かった。あのリフが大好きで、オレもギターを持つとまず必ず弾く、本当にロック史に残るご機嫌なリフなんだけども、出だしの一発目を聴いて「お!…やるか」と思い、スリリングな展開に嬉しくなってしまった。
SHIGEOさんはながはら元さんとのユニット。
「ジャンベと演ってみたかった」ということで、アコースティックユニットとしては、この日が初めてのチャレンジだという。
ながはら(永原)さんは、彼が本田竹広さんのThe PUREのドラマーで活動していた頃にずいぶん見ていた。あの頃も充分威圧されるような雰囲気があったのだけれども、ステージも緊張感に溢れていた。モニターの調子が良くなかったということもあるのだろうけれども(MINIE MYME TRAINの時もレイブンさんがしきりに指示を送っていた)一触即発的な雰囲気すら感じた。SHIGEOさんのキャラクターから言ってステージが壊れるようなことはないだろうとは思っていたんだけれども、最初のステージ、手探りのセッション、PAの不調、ちと怖かった(まあ、それが面白い)。この先どうなるんだろう、このユニット…という印象は捨て切れませんがw
<それで気がついたんや。マーシャルのボリュームはベースのコントロールも兼ねてるんだって。でも、最近ライブハウスで『ギターの音を下げて』といわれなくなった。以前はどこへ行っても『小さくしろ』っていわれて結構フラストレーションになっとったんやけど。(中略)ロールオーバーはジミ・ヘンを演っているので音が大きくて当たり前という先入観があるからか、あまり最近は音の大きさを言われなくなった。でも、あれは単に音の大きさだけじゃなくて、トーンが問題なんやと思う。おいしいところがどれだけ出ているかということ。無闇に音を小さくするということは、おいしいところも削ってしまうことにもなるわけだから注意せなアカン。特にマーシャルはそう。ボリュームはマスター・トーンでもあるワケ。だから、音量を変えるということはトーンを変えるということを意味するワケや。(中略)そう。キャパが小さいところでは本当のトーンが出せやんからね。トーンを追求しているものにはちょっと辛いものがあるな。>(Marshall Blog: 中野重夫、マーシャルを語る)
このブログ・インタビューでSHIGEOさんはエレキとマーシャルについて語っているわけだが興味深いです。
確か3月に入ってから「拠点を関東に移す!」という勇ましいお葉書を頂いた直後に<3.11>が起こって、「ツイてないなァ」と思いつつ、最近も過去のナカスの記事をたまたま読んじゃったりして「どうしてんかなァ…」と思っていた、SHIGEO ROLLOVERこと中野重夫さんから連絡があったので、来月5日はコレに行きます!
シゲオさんはアコースティックセットだそうです。
October Wind
10月5日(水)高円寺ショウボート
18:30open/19:00start
出演:中野重夫(SHIGEO ROLLOVER)+ながはら元/MINIE MYME TRAIN(永潟三貴生+大谷レイブン)/澄田健/佐藤周造(sexperience)
前売¥2700/当日¥3000(ドリンク別)
シゲオさんはアコースティックセットだそうです。
October Wind
10月5日(水)高円寺ショウボート
18:30open/19:00start
出演:中野重夫(SHIGEO ROLLOVER)+ながはら元/MINIE MYME TRAIN(永潟三貴生+大谷レイブン)/澄田健/佐藤周造(sexperience)
前売¥2700/当日¥3000(ドリンク別)