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徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

2月11日 2-7(ジュビロ磐田/テストマッチ)

2005-02-14 04:37:02 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス04~05
★山西
「これが現実。キャンプで何となくうまく行っていたから、それぞれがこのくらいでいいと思っていたように見える。一人ひとりの意識が甘いし、弱さがあると思う。ちょっとした意識がやはりジュビロと違う。ドゥンガがジュビロに来たときの気持ちが分かった。僕はそんなにすごい選手じゃないけど」「常勝するチームにはこだわりがある。清水にはまだ足りないと思う。疲れとかの問題ではない。この敗戦をどう感じるか。感じなければ去年と変わらない。真剣に考える機会が与えられて、かえってこの結果は良かったと思う」「進む方向は間違っていない。健太さんの目指すサッカーに向かって続けていけば、強くなる」日刊静岡

★健太
「すみませんでした」「(開幕戦の対戦相手)広島が偵察に来ていたので、あまり見せたくないという部分があった。参考にならないでしょう」「何をしてくるか分からないほうが面白いでしょ?」日刊静岡

清水のことについて考えてみる

2005-02-07 15:49:30 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス04~05
清水サポーターは実際にサッカーをプレイする<サポーター>が非常に多いという。手元に統計がないので、本当かどうかわからないが、確かにそれは想像に難くない。サッカーへの興味も、サッカーどころとしての意識も高いだろう。それゆえに、当然のようにJリーグ発足時に、ヤマハ(現ジュビロ磐田)を抑え、清水エスパルスは選出された。しかし一部で言われるように<サッカーの存在が身近にあるが故に強くないエスパルスは見向きされない>。問答無用のサッカーどころの静岡、清水なのに、このところ観客動員は頭打ちが続いている。

<サッカーっつーのは、サポがスポーツからエンターテインメントたらしめているカルチャーなんだと。サポは自分の声を聞くために、自分の「カラー」を見せるために集まってるんだと。サポは試合見に来ているのではなく、戦いにきているんだから、それを取り上げれば、みんな買うよ、普通に雑誌を。「自分たちの試合」を見たいから。聞くところによると、CS前後に一挙に出た浦和特集の雑誌で、かんばしくなかったのはnumberだけだったと。その原因は、サポに焦点を当て切れなかったことかと思われ。>フットボールは未来の武器である

所謂Jリーグのサポーターのコア層に共通しているであろう認識がここにある。
そして編集者として、吉沢康一さんを介して何度か浦和レッズを取り上げている根拠もこれに近い。確かにここ数年の彼らのサッカーは面白いし、作り上げる空間も圧巻である。
しかしここにサッカーどころ清水の観客動員が頭打ちする要因のひとつがある。まず新しい<層>が入りにくいスタイルになってしまっているのではないかと思うのだ。サポーターの平均年齢の高さと保守化、さらに言えば<サポーター論>の不在(もしくは軽視)に現れている。何もこれは今始まった話ではなく昔から感じていたことだが、一部清水サポーターは<サポーターとしての自分>と<スタジアムにいる自分>を対象化できずにいるのではないか。<観戦>している自分を対象化できずにいるとも言えるんじゃないか。

つまり<サッカーを観戦するということはどういうことなのか>ということだ。
衛星放送の重要なコンテンツであるサッカーは<観る>スポーツでもあり、<プレイする>だけではなく、観ることで<参戦>するスポーツ文化であることをまず再確認したい。プロ野球も<観るスポーツ文化>であろう。ただそれは昨年の混乱で露呈したようにいくぶん歪な形で熟成されてきた面は否めない。あれほど熱狂的な応援がありながら、結局観客不在が露呈してしまったのだから報われない。Jリーグはそれを繰り返すべきではないし、その側面ではとか何とか持ちこたえていると言えるだろう。
清水に話を戻します。

そのひとつに、あまりにサッカー的な環境が整い過ぎている土地柄だということを挙げることができる。これは<サッカー的な環境>を自ら作り上げなければならなかった他クラブの<サポーター>とは明らかに違う環境だ。<サッカー>と<サポーターである自分>の根拠と裏づけがなければ、熱狂は生まれない。おのずと他クラブにサポーター論が熟成されていくのは自然の理というものだ。
Jリーグ発足時には<サッカーどころ>が有名無実化していた浦和でも、この過程は必要だった。吉沢康一さんたちクレイジーコールズが刊行した『RED BOOK 闘うレッズ12番目の選手たち』(轟夕紀夫編集・大栄出版/品切れ中)の中で書かれていた、戦略的な<サポーター論>に裏づけされたレッズサポーターが、今日のJリーグであまりにも突出した存在になったのは象徴的だ(清水と浦和のゴール裏の成り立ちもかなり対照的。これはアンタッチャブルな側面もあると思いますが……)。しかし他クラブに必然的に訪れた一連の過程が清水にあったようには思えない。あるはずがない。やはり清水、静岡はそういう土地だからである。
練習場、クラブハウスといった施設はなかったが、92年当時、ゼロから強豪クラブを作ることができる素地はあった。その意味で清水にクラブができるのは当然だとほとんどの静岡県民は思っただろう(藤枝の人ごみんネ)。そこにはクラブができる根拠と環境があったのだから。オレたちは正統派である。Jリーグの正義である、というわけだ(←これが他クラブから嫌われる原因かもしれないが)。
しかし、92年以前には、日本には(後藤健生さんくらいしか)ほとんどいなかったであろう<サポーター>は、当然清水にもいない。<観客>と<サポーター>は違う。それだけは他クラブと同一のスタート地点にいたのだ。それが<サポーター論>の出発点とも言える。それをなおざりにしてきてしまった面は否めないだろう。スタイルの変遷はどのクラブでもあるはずだが、その中で清水サポーターが唯一、Jリーグ黎明期を彷彿とさせる統率されたゴール裏を演出し続けるクラブであることはあまりにも皮肉な話である。

サポーターも、エンタテイメントたる<フットボール>の一部である。新しい層(ファン、サポーター)をスタジアムに呼び込む重要な要素である。新しい層、若い世代にとって魅力あるスタジアムを作るのはとても難しいことだ。しかしそれは考え続けなければならないことだろう。

99年に清水とそのサポーターは美しく輝いた。経営危機から優勝へ、あれは幸福な時間だった。
あれから5年。降格争いまで演じた昨シーズンからの捲土重来を期し、清水の象徴とも言える三羽烏のひとり、健太を監督に迎え、今季<清水愛>を掲げ大胆なチーム改革を行うエスパルス。翻って、数年前から若い世代を中心とした一部サポーターに動きがあるとは言え、サポーターの根っこにある特殊な<清水愛>の問題は解決されるのだろうか。

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マフラー

2005-02-07 01:43:16 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス04~05
SHIMIZU-KOPという清水エスパルスのサポーターサイトがある。そこで冬のサッカー観戦のマストアイテム、今年のオリジナル・マフラーを注文した(今回の受注はもう〆切り)。
マフラー好きなのである。バルサ、バレンシア、リバプール、フットボール関連を中心に併せて30本以上あるだろうか。デブの冬は薄着(基本Tシャツ)でも、マフラー1本があれば十分。が、しかしJリーグのオフィシャルマフラーはいかんせん、デザインがどうにもこうにもいただけない。さらに清水グッスというのは基本的にファミリー、子供向け主体でとてもカワイイ。ということで、スタジアムに「マフラー文化」のない清水でオリジナル・マフラーを作っていこうというKOPさんの姿勢には深く共感するものである。更に言ってしまえばマフラー文化がないのは、静岡が温暖だということもあるんだろうけれども(静岡の子供はちょっと雪が降っただけで庭駆け回っちゃうから)。
やはり漢はオリジナル・マフラーである。
管理人(?)のKさんとメールをやりとりして、今回のマフラーの製作を依頼しているというマフラー屋さん腹巻屋さんの情報を教えて頂いた。デザインを考えて、近いうちに、発注ついでに取材へ行ってみたいもんである。石川県らしいけど…。

ご覧になってますよ

2005-01-26 04:01:27 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス04~05
チョ・ジェジンに続いて2人目の韓国人プレーヤー、チェ・テウク(アテネ五輪代表)の加入が発表された。健太のインタビューを読んでも歯切れが悪く、いまいち意図のはっきりしない補強だが、とりあえずこれでキャンプ突入。

今日エスパルスニュース2月号が届く。健太就任会見が表紙。根拠もなく期待させる。

<プレーする側もエスパルスに愛着を持ってプレーしないと、どうしてエスパルスが誕生したのかという、もっとも大切な部分がぼけてしまうと思います。(中略)もう一度ほかにはないエスパルスの存在意義をしっかり理解して戦ってもらいたいと思います。><チーム創設当初は専用の練習場もクラブハウスも、何もないところからやってきました。富士川の河川敷で練習をやってきましたから>(エスパルスニュース2005年2月号)

だからこそもう一度地域密着を訴える生真面目健太。(サッカーファン的には)全国区である健太の監督就任でもう一度注目が集まるのは当然のこと。一度離れた地域密着を今度こそ根付かせるように頑張っていただきたい。てか日本平行け、静岡県民。

Q(チェ・テウクは)アテネでご覧になってますよね?
健太「(ご覧に)なってますよ
Sの極み 1月25日付け)

バカー!

今日出陣

2005-01-23 02:30:53 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス04~05
<全国高校サッカー選手権で初の単独優勝を飾った鹿児島実業高校サッカー部で主将を務めた岩下敬輔選手=伊集院町麦生田=が18日夕、母校の伊集院北小学校で同小サッカー少年団(前鶴賢士監督)の練習に参加、指導した。卒業後、Jリーグ・清水エスパルスに入団する先輩とボールをけった子どもたちは、感激した様子だった。>南国新聞

岩下はエスパルスのジャージ姿で練習に参加した模様。

<これに先立ち、岩下選手は町内各所を回り、優勝と清水エスパルス入団を報告。伊集院町役場で応援のお礼など述べると、宮路高光町長は「全国大会の中継では岩下君の活躍にみな注目していた。プロ入り後もさらに活躍を」と励ました。>

伊集院町でサポゲット。
先週からチームトレーニングも始まり、明日は静岡市内で必勝祈願と出陣式。29日から岩下の故郷でキャンプが始まる。今年はちょっと違うと思うです。
今季の背番号も決定。レプリカに背番号入れる予定はないが。

1黒河貴矢(変更)
2斉藤俊秀
3山西尊裕(新加入)
4高木和道(復帰)
5吉田康弘
6杉山浩太(変更)
7伊東輝悦
8平松康平(変更)
9北嶋秀朗
10澤登正朗
11森岡隆三
13兵働昭弘(新加入)
14高木純平
15久保山由清
17鶴見智美
18チョジェジン
19和田拓三
20佐藤由紀彦(新加入)
21西部洋平(変更)
22太田圭輔
23岡崎慎司(新加入)
24平岡康裕(新加入)
25市川大祐
26青山直晃(新加入)
27村松潤
28鈴木真司(新加入)
29前田高孝
30岩下敬輔(新加入)
31山本海人(変更)
32枝村匠馬(新加入)
33財津俊一郎(新加入)

カムバックサーモン

2005-01-20 22:30:02 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス04~05
山西尊裕「まあなんか自分の中でホントに最後の最後って言うのかな、できたら良いなっていうのを思ってて、まあ僕の中ではなんかそれがたまたまこのタイミングで来たのかなっていう風に思ったんですけど。(中略)いや、だから僕はもっと……例えば31(歳)だったり32(歳)だったりホントにアバウトって言うかね、全然その先のことで考えてたんですけど、そういうお手伝いができれば良いなっていうのはすごい思ってたんですけど。(中略)まあそういう意味ではホントにそういうタイミングが来たのかなっていうことで僕は判断したんですけど」(Sの極み)

ジュビロ磐田から山西尊裕の移籍が正式に決定した。
四都主なきあと、露骨に弱体化していた左サイドの補強として、まずまずの健太効果が出た模様。ジュビロもエスパルスも過渡期を迎えて本格的にチームを変革していこうという意志を感じる。またJリーグも13年目を迎えて山西のようなベテランが清水に回帰してくるのもこれまた当然のこと。やっぱり時代もひと回りしましたかね。カムバックサーモン!
西澤も帰って来て欲しかったなァ…。

優勝

2005-01-11 03:05:17 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス04~05
サッカーの第83回全国高校選手権は10日、東京・国立競技場で決勝戦が行われ、鹿児島実業(鹿児島)が市立船橋(千葉)をPK戦の末に破り、9年ぶり2度目の優勝を飾った。
スポナビ
鹿児島実業キャプテンのDF岩下敬輔君は今季清水に加入することが決定している。
めでたい。本当に優勝おめでとう。
しかし、こんなに静岡県代表がどうでもよかった高校選手権もない。他県の代表の優勝でこれほど嬉しいことはない。もちろん岩下君、そして同じく加入が決定している滝川二高(兵庫)の岡崎君が今大会に出場していたということもある。藤枝東の中心プレーヤーに清水にとって遺恨を生むような進路決定をしていただいたということもある。清水はそれどころではない、という状況もあった……しかし今はもうどうでもいい。
ジュビロ磐田が、ジェフ千葉から村井、茶野というレギュラー級2人を(強奪という名の)獲得を事実上決めている中、今週にはキャンプをスタートさせるはずの健太エスパルスは、移籍の発表ばかりで一向に“即戦力”の補強をせずにいる。そんなストレスのたまる状況で、久々に明るい話題。
キタ━━━ヽ(∀゜ )人(゜∀゜)人( ゜∀)人(∀゜ )人(゜∀゜)人( ゜∀)ノ━━━ !!!

鹿実の応援席に清水サポーターが太鼓を持って乗り込んだらしい。
サポーターはそんなに追い詰められているのか。

おそらく追い詰められ…て…んのか…なァ。

へんな人たち

2005-01-10 06:38:53 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス04~05
ネットサポーターさん実態調査 調査結果報告
http://sankouchou.com/enqcross/result1.html

<特に清水の72%が10年以上というのは随分と執念深い思い入れの深い期間です。>(「執念深い」の部分に訂正線入る)
<元祖ダービー磐田と清水については、清水は相当意識しているようですが磐田さんはそうでもない模様( ´∀`)。>

本心はどこにもない。しかし悪意だけは充分ある。それは相当気持ち悪いことだ。

兵働君

2004-12-22 06:45:47 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス04~05
2月号もようやく終わり、昨夜は袴田さんと今年の打ち上げ第一弾。
で、今日は江戸川区陸上競技場・全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)決勝トーナメント1回戦で来季清水入りが決定している兵働君チェック。

精度はともかくミドルは撃つし、サイドへ長めのいいロングパスも何回か決めていた。ちょっと太田とのコンビをイメージできた。で、結果は筑波大学2-0広島修道大学。前半は際どい場面が何回かあり、マジで負けるかもと思ったが、ああ良かった。次は23日(祝・木)、西が丘で福岡大。そういや桃山学院大の監督って副島さんなのね。

昨日郵送されて来た『GOAL』にも彼のインタビューが乗っていて顔をよーく見たら、競輪選手の山口幸二に似てた。実力(勝負強い)も性格(バカ、ができる男)もヤマコーみたいだといいんだが。大会プログラムの選手紹介にはこうある(おそらく学生が書いたと思われる)。
「このチームに欠かせない男……って言うじゃなーい」。
……なんだギター侍か。

戸田発言

2004-12-07 04:39:56 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス04~05
「どうして僕がここを離れたいと思っているのかというのは、ずいぶん時間をかけて話をさせてもらってたので」「ここは決して厳しい環境とは言えませんし、それを誰かが作るんじゃなくて、全員が当たり前のプロ意識として持ってなきゃいけないんですけど、残念ながらそうだとは思わないですね、やっぱり」(戸田和幸)
(Sの極みより)

四都主というのは、昨年末、浦和へ移籍したアレックスの別称(蔑称)である。2002年、日本へ帰化した際に名前の「サントス」の当て字に、“ブラジル、高知、清水”という自分を育んだ「三つの都」という意味で「三都主」と名乗ったアレックスの四つ目の都、浦和。まあシャレが効いていていい別称だ。遺恨はプロスポーツのスパイスである。アレックスがいる限り、浦和とのゲームは清水サポーターにとってある種の遺恨戦になる。

そして今年の年末も戸田和幸が移籍志願を表明した。それも手痛くクラブ批判をした上で。その批判は真面目に考えれば考えるほど共鳴できるもので、今季の成績から想像できないような0円提示ゼロ(戦力外ゼロ)というフロントの甘い総括に釈然としないオレにとっては、至極まっとうな意見だと思った。それに、今季最悪のゲームだったヴェルディ戦で多くのプレーヤーがうな垂れている中、戸田はブーイングを真正面から受け止めた。そんな姿勢にも共鳴してきた。
しかしだ。本格的に変わりつつある(変わらざるを得ない)クラブの状況で、本来ならば崩れかけたチームを支えるべき主力から「見捨てられていくサポーター」は、恨み言のひとつも言いたくなる。

あるロックバンドのリーダーにインタビューした時、こんなことを言っていた。
「一度脱退を言い出したメンバーは、いくら引き止めて一旦元に戻っても、“辞める”という言魂がお互いに残ってしまい、結局辞めてしまう」
戸田も同じことだったのだろう。2001年のことだったか、前々監督のゼムノビッチと、新聞記事になるほど派手に衝突したものの、日韓ワールドカップがあったがために清水に残留し、大会が終わった途端にオランダへ強硬レンタル移籍……彼にとって清水との関係は2、3年前に終わっていたのだろう。まあファンやサポーターはいい時も悪い時もクラブと付き合っていかなきゃならない。だからこそ味わえる快楽がある(今のレッズがまさにそれだ)。

クラブを捨てて出ていこうとする戸田に叩きつけてあげよう。
ホント、これで強くならなかったら負け犬だぜ。

「(選手を)獲って獲って獲りまくる」で健太監督?

2004-12-02 05:16:15 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス04~05
清水が来季の再起のために、大量補強を敢行する構えを示した。11月30日、久米一正強化本部長が「新監督を決めるのが先決だが、チームを強くするには(選手を)獲って獲って獲りまくる」と補強を積極的に行うことを明言。さらに「選手をうまく回して強くする」と現有戦力の放出も辞さないとした。
http://www.nikkansports.com/ns/shizuoka/p-sz-tp0-041201-0001.html

結構な反響を呼んでいる久米っちの「獲って獲って獲りまくる」発言。獲りまくるのは結構だが、その前に今シーズンの総括はできているんだろうか。
最終節直前までノブリン続投のつもりだったのだろうし(来季以降の成熟を前提に、今季の成績は不問に付しているはずだが?)、ノブリン退任によってフロントが独自に補強しようとも、新監督の構想によってはチーム編成も変わらざるを得ないだろう。
監督就任~キャンプイン、そして来季開幕時点で「構想外」になってしまったプレーヤーはどうする? それともフロントがコントロールしやすい日本人監督を前提にリストアップしているのか? 想像したくないような人物の名前も挙がっているが……頼むから外国人監督にしてくれ。
正直「獲りまくる」レベルが、他クラブの戦力外程度(失礼)では心許ない。さらに言えば、補強について他クラブに出遅れたくないのはわかるが、やはり新監督の決定の方が大事だろう。

……とここまで書いたところで、スポニチに「長谷川健太の監督就任が濃厚」と掲載されているとの情報があった。J1新人監督にはちょっと荷が重過ぎる状況だが、もし決まったら、それはそれで熱烈支持と応援を前提にするけれども、候補が絞りきれなくて安易に「生え抜き」を選択したんだったら勘弁して欲しい。クラブにとっても、クラブの宝である健太のキャリアにとっても、現状で安易な決定はリスクが大きすぎる。
大学選手権の浜松大次第で発表されるか……。

新聞買ってこよ。

終戦

2004-11-29 06:56:31 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス04~05
清水の今シーズンのゲームがすべて終わった。そしてノブリンの退任も決定した。ゴール裏ではまたトラブルがあり、近々にフロントとの公開ミーティングも行われるようだ。現場だけでなくフロントの意識にも問題がありそうな雲行き。これは決まり次第、参加してみたい。
一方、案の定柏レイソルの入れ替え戦も決定。

柏がユニークトレで気分転換を図った。午前9時半、朝の散歩で別府市内の砂浜に着くと、早野監督が「だるまさんが転んだをやる」と突然、提案した。選手は最初戸惑ったものの、始まると真剣そのもの。約20分間だけだが、玉田らは楽しそうに汗を流した。「散歩と体を動かしただけ」と早野監督は言葉を濁したが、波戸は「何年ぶりかな。楽しかった」と笑顔。選手会長の下平も「リラックスできた」と話した。気持ちをほぐしたイレブンは27日、大分市内に移動し最終調整を行う。
http://www.sponichi.co.jp/soccer/kiji/2004/11/27/03.html

何で早野は言葉を濁したのか。その理由は↓

J1残留へ崖っ縁の柏は28日、最終節で大分と対戦する。最下位のC大阪とは年間勝ち点差1。27日は大分市陸上競技場で直前練習を行い、完全非公開で最終調整した。勝てば残留が決まるだけに、小野寺重之社長(57)も「負けたら死ね」と強烈なゲキ。(中略)この日、練習終了直前に現地入りした小野寺社長は報道陣に囲まれると「ここまでやってきたんだから勝つしかない。負けたら死ね!だ」と過激な言葉で選手を鼓舞した。小野寺社長は「人間力野球」で知られる明大野球部の故島岡監督の教え子。
http://www.sponichi.co.jp/soccer/kiji/2004/11/28/03.html

もちろん入れ替え戦があるので死ぬわけにはいかないのだが、フロントの頓珍漢ぶりじゃ清水も大して変わらない可能性もある。こわっ。

「普通」に戦うということ

2004-11-24 02:10:40 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス04~05
セレッソ大阪戦、負け。
やはり柏戦で彼らが見せたモチベーションは「勝利への渇望」ではなく「残留争いの恐怖」であったのかもしれない。それ以前にセレッソの純度の高いモチベーションには敵わなかったかもしれないが。浩太は「普通にやろうと思った…」とコメントしていたけれども、結果的にセカンドステージで一度も連勝することもなかった清水に「普通」の状態などあり得なかったのだから、根本的な危機感の欠如があったのだろう(比較的「普通の状態」があったとしたらファーストステージのFC東京戦から静岡ダービーまでか)。

今のJで「普通」に戦って勝てるクラブは少ない。

柏レイソル対浦和レッズ。このゲームの浦和こそ「普通」に戦って、順当な結果を得ることができたチームだ。今だに浦和の実力が抜けたのか他クラブが相対的に伸び悩んでいるのか判断がつかないが、その意味で浦和の実力は本物だったと言わざるを得ない(前節の「負けて優勝」に対する勝利への渇望、「バックアップのメンバー中心」というゲームプランに対する、スタメンの高いレベルでのモチベーションがあったと思う)。それにしても、最近特に清水と似たようなメンタリティの香りがする柏は、「今ごろ普通に」浦和と対峙してしまい、あり得ない大敗を食らってしまう。とても今日の柏にゲームプランなどなかった。スローガンのような掛け声はあったんだろうけどね。絶対に負けられない戦いがそこにある@テレ朝みたいなヤツ。

神戸戦をどう戦い、12月をどう過ごすのか、これは注目である。
ま、その前に更改が来る…。

クレバー

2004-11-21 01:43:58 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス04~05
ノブリン「まあ残留が目的じゃなしに、やっぱり試合に勝つことが大切だと思ってましたのでね、まあその結果が残留という形でもあったんじゃないかなと」

早野「今日のエスパルスさんとうちの場合も、非常に下の方の争いということを意識して戦いにいかなければいけないというゲームだったと思います」

やっぱりノブリンの方がクレバーだったなー。大人だわ。
先日の新入団選手に加え、兵働君(筑波大MF)、財津君(東海大五FW)の入団も公式に決まった。ノブリンの監督続投を要請された模様。しかし、2ゲームを残しているとはいえ、天皇杯も早々に敗退して、スケジュール真っ白になった12月をどうするつもりなのか…そっちの方が不安ではある。裏天皇杯やってくれないかなー。
ま、個人的にはチャンピオンシップのチケットも買ってあるんで例年通りの師走になりそうなんだが。