銀河後悔日誌、つぶやき

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名門の誉れ低し

2007-10-02 23:59:00 | 大相撲観測日誌
 さて、“時津風問題”である。

 事件の詳細は今さら感があるので省くとして、朝青龍に続いて、またも一般紙の一面に記事が載った(朝青龍より扱いは小さいが)。

 これがワイドショーや週刊誌の記事であれば、知らないうちにほとぼりが冷めて忘れてしまうところだが、一般新聞紙やスポーツ紙の一面にデカデカと記事が掲載されては、我々好角家も“奇人”に数えられやしないか…と、妙な心配も出てくる。


 いやいや、事件の詳細を聞くと悪質極まりないし、今さら親方の「人柄が…」と言ったところで、どんな事件でも繰り返される「そんな人には見えなかったのにねえ…」と同じであるから、それはどうでも良い話だ。


 さて、親方が「解雇」となるのかどうか。また、時津風部屋が存続するのかどうか。この2点が揺れている。

 「解雇」となれば、もと前乃臻の山響親方(当時)以来であるが(前乃臻なんておぼえてる人いるかな?)、この場合は場所中に行方をくらましたため。即ち職場放棄の結果であるから、別に相撲協会に限らず、どこの会社でも出勤しないで連絡も取れなくなっているのであれば、くびになってもしょうがない。

 一方で、今度は「傷害致死」の容疑者になるかも知れない人物。同じ「解雇」と言っても、状況がまったく違う。

 で、解雇されてしまえば、相撲協会の手が届かなくなってしまい、真相究明は警察の手に任せるしかなくなる。

 さらに、部屋経営の親方が退職した場合は、後継者がいないと部屋が消滅し、力士が全員廃業を余儀なくされる。時天空・豊ノ島・時津海・霜鳳といった関取衆を初め、多数の力士が所属している。今回は若い衆の仕業により…ということだが、最悪の場合は、連帯責任ということで、皆廃業ということになるかも知れない。


 部屋には、もと幕内蒼樹山の枝川親方がいるが、存続ということになれば、とりあえず継承するしかない。しかし、これでは弟子が集まらないだろう。いや、このような部屋に入ろうという奇特な人間がいるのか?


 一門の総帥部屋が、一転して人殺しのならず者集団に落ちぶれてしまった。

 大阪相撲時代は“泣く子も黙る”と言われた時津風部屋。それを双葉山が一代でイメージを一新したわけだが、なぜ平成のこの世に黒い歴史を蘇らせたのか。


 今週末で、部屋の命運が決まる。さて?

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