昨年(平成16・2004年)の2月末、宮脇俊三著「時刻表2万キロ」を再読した。
最初に読んだのは、小学校の3~4年(昭和61~62・1986~87年)ごろである。
当時は鉄道ファンになりたてで、子ども向けの「○○入門」というような名前の本を読んでいた。
堀淳一著「地図のたのしみ」とともに、父から借りて読んだのが、もう十数年前。
鉄道や地図は好きになったが、車両の構造なんぞは分からず、また、方向音痴でもあり、地理の成績も悪い。
勉強の役には立っていないが、今でも鉄道ファンであるし、地図や地名が好きだ。
「時刻表2万キロ」は、宮脇氏が出版社勤務の頃、休みを利用して全国の国鉄線を完乗する模様が描かれている。
後に国鉄自体が「チャレンジ20,000km」というキャンペーンを始めるほど、観光目的ではなく、乗車そのものがブームになるが、宮脇氏の時代は、当然ながら奇異の目で見られたと言う。
一昨年(平成15・2003年)2月、宮脇氏が亡くなり、久しぶりに読んでみようと探してみたものの、見つからない。書店で取り寄せようとした(当時は書店でアルバイト中)が、在庫切れ。
1年ほど経って思い出し、今度は取り寄せることができた。
再読して、<全線完乗を成し遂げたい>と思うようになった。道外は修学旅行以外ではほとんど乗っていないので後に廻して、まずは地元の北海道内全線完乗を目指すことにした。
去年の3月・5月・今年の3月・5月に集中して乗ったので、現在の乗車状況はこうなっている(JR北海道乗車区間一覧(H17.05.12現在))
以下、各回の乗車記録を書いてみる。写真はないが…。
平成16年3月12日限りで、石勝線楓駅が廃止となった。
この駅は早朝、隣の新夕張から楓まで1駅だけの列車、しかもすぐに戻ってくる1往復のみが走っているだけで、日曜日は運休と言うありさま。このような状態であり、ついに駅自体が廃止されることになったという。
これを受けて、当日や直前の休日に臨時列車が設定され、実際に駅に行けるらしいことが判明。上手い具合に12日はバイトも休みであり、出向いてみることにした。
そして、楓往復後の待ち時間が長いので、夕張支線(新夕張~夕張)に乗車することにした。“JR北海道乗りつぶしの旅”第1号である。
JR北海道の営業キロは2,499.8km。これまで1,088.7kmに乗っており、乗車率は43.60%。ほかに廃止された 万字線 23.8kmと 幌内線 18.1km、ルートが変わった室蘭本線(志文~岩見沢)5.4km。これらは営業キロ数には入らないので、乗車率算定の対象外としておく。
16年3月11日現在の未乗区間は次のとおり(未乗キロ順)。
・根室本線(新得~根室)307.5km
・石北本線(新旭川~網走)234.0km
・宗谷本線(士別~稚内)205.5km
・釧網本線(東釧路~網走)166.2km
・日高本線(苫小牧~様似)146.5km
・函館本線(長万部~倶知安)81.0km
・札沼線(桑園~新十津川)76.5km
・留萌本線(深川~増毛)66.8km
・富良野線(富良野~旭川)54.8km
・江差線(木古内~江差)42.1km
・石勝線(新夕張~夕張)16.1km
・室蘭本線(志文~岩見沢)7.1km
・室蘭本線(東室蘭~室蘭)7.0km
当日は、普段出勤するよりも早い時間に、家を出る。
バスで岩見沢駅へ行き、8:18「スーパーホワイトアロー4号」で札幌へ。9:06「スーパーおおぞら3号」で、新夕張10:05着。既に人(基本的にはマニア)でいっぱい。
岩見沢から夕張と言うのは、車ではたいして時間はかからない。列車の場合も、室蘭本線廻りであれば、距離もそんなにない。しかし、そこはローカル線であり、目的の列車には間に合わない発車間隔である。遠回りした方が早いとは…。
臨時列車は10:20発。たった1駅なのに2両編成、しかも超満員(キハ40系気動車)。29分楓着。
周りは雪でいっぱいだが、ここも既に人(基本的にはマニア)でいっぱい。近くの人も見に来ているようだ。
新夕張~新得間で、普通列車が走るのは楓までしかない。駅舎側のホームには、隣駅表示がなく、まるで終端駅のよう。“楓支線廃止”ではないか?
当然無人駅なので、運転士と車掌に花束贈呈。車掌自身、この列車が最後の乗務だとか。
10:50楓発。これで楓駅の役目も終了。59分新夕張着。ホームの駅名標も、隣駅表示から「かえで」の文字を消している。
駅内で記念に入場券や「新夕張―楓」の乗車券を買い、11:39発の夕張行きに乗る。さっきの臨時列車と同じ車両、運転士も同じ…。あっという間に到着し、石勝線(夕張支線)16.1kmの乗車終了。
駅舎内には目ぼしいものはない(無人駅)。中学校のスキー授業で近くのスキー場へは来たことがあるが、駅舎に入るのは初めてだった。
12:16発千歳行きで折り返し。12:38新夕張着。
しばらく停車しているので、近くの紅葉山郵便局へ。実はわたしの変名「紅葉橋律乃介」の名字部分は、「紅葉山」が語源になっている。
13:07新夕張発、42分追分で降車。55分の岩見沢行きに乗り換え、14:41岩見沢着。旧貨物線にルートが変わった室蘭本線(志文~岩見沢)7.1kmを初乗車し、今日の旅は終了。
今日は2線区計23.2kmに乗車し、乗車キロ数は1,111.9km・乗車率は44.50%となった。
次回は同年5月5日、「道央環状線」編である。
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最初に読んだのは、小学校の3~4年(昭和61~62・1986~87年)ごろである。
当時は鉄道ファンになりたてで、子ども向けの「○○入門」というような名前の本を読んでいた。
堀淳一著「地図のたのしみ」とともに、父から借りて読んだのが、もう十数年前。
鉄道や地図は好きになったが、車両の構造なんぞは分からず、また、方向音痴でもあり、地理の成績も悪い。
勉強の役には立っていないが、今でも鉄道ファンであるし、地図や地名が好きだ。
「時刻表2万キロ」は、宮脇氏が出版社勤務の頃、休みを利用して全国の国鉄線を完乗する模様が描かれている。
後に国鉄自体が「チャレンジ20,000km」というキャンペーンを始めるほど、観光目的ではなく、乗車そのものがブームになるが、宮脇氏の時代は、当然ながら奇異の目で見られたと言う。
一昨年(平成15・2003年)2月、宮脇氏が亡くなり、久しぶりに読んでみようと探してみたものの、見つからない。書店で取り寄せようとした(当時は書店でアルバイト中)が、在庫切れ。
1年ほど経って思い出し、今度は取り寄せることができた。
再読して、<全線完乗を成し遂げたい>と思うようになった。道外は修学旅行以外ではほとんど乗っていないので後に廻して、まずは地元の北海道内全線完乗を目指すことにした。
去年の3月・5月・今年の3月・5月に集中して乗ったので、現在の乗車状況はこうなっている(JR北海道乗車区間一覧(H17.05.12現在))
以下、各回の乗車記録を書いてみる。写真はないが…。
平成16年3月12日限りで、石勝線楓駅が廃止となった。
この駅は早朝、隣の新夕張から楓まで1駅だけの列車、しかもすぐに戻ってくる1往復のみが走っているだけで、日曜日は運休と言うありさま。このような状態であり、ついに駅自体が廃止されることになったという。
これを受けて、当日や直前の休日に臨時列車が設定され、実際に駅に行けるらしいことが判明。上手い具合に12日はバイトも休みであり、出向いてみることにした。
そして、楓往復後の待ち時間が長いので、夕張支線(新夕張~夕張)に乗車することにした。“JR北海道乗りつぶしの旅”第1号である。
JR北海道の営業キロは2,499.8km。これまで1,088.7kmに乗っており、乗車率は43.60%。ほかに廃止された 万字線 23.8kmと 幌内線 18.1km、ルートが変わった室蘭本線(志文~岩見沢)5.4km。これらは営業キロ数には入らないので、乗車率算定の対象外としておく。
16年3月11日現在の未乗区間は次のとおり(未乗キロ順)。
・根室本線(新得~根室)307.5km
・石北本線(新旭川~網走)234.0km
・宗谷本線(士別~稚内)205.5km
・釧網本線(東釧路~網走)166.2km
・日高本線(苫小牧~様似)146.5km
・函館本線(長万部~倶知安)81.0km
・札沼線(桑園~新十津川)76.5km
・留萌本線(深川~増毛)66.8km
・富良野線(富良野~旭川)54.8km
・江差線(木古内~江差)42.1km
・石勝線(新夕張~夕張)16.1km
・室蘭本線(志文~岩見沢)7.1km
・室蘭本線(東室蘭~室蘭)7.0km
当日は、普段出勤するよりも早い時間に、家を出る。
バスで岩見沢駅へ行き、8:18「スーパーホワイトアロー4号」で札幌へ。9:06「スーパーおおぞら3号」で、新夕張10:05着。既に人(基本的にはマニア)でいっぱい。
岩見沢から夕張と言うのは、車ではたいして時間はかからない。列車の場合も、室蘭本線廻りであれば、距離もそんなにない。しかし、そこはローカル線であり、目的の列車には間に合わない発車間隔である。遠回りした方が早いとは…。
臨時列車は10:20発。たった1駅なのに2両編成、しかも超満員(キハ40系気動車)。29分楓着。
周りは雪でいっぱいだが、ここも既に人(基本的にはマニア)でいっぱい。近くの人も見に来ているようだ。
新夕張~新得間で、普通列車が走るのは楓までしかない。駅舎側のホームには、隣駅表示がなく、まるで終端駅のよう。“楓支線廃止”ではないか?
当然無人駅なので、運転士と車掌に花束贈呈。車掌自身、この列車が最後の乗務だとか。
10:50楓発。これで楓駅の役目も終了。59分新夕張着。ホームの駅名標も、隣駅表示から「かえで」の文字を消している。
駅内で記念に入場券や「新夕張―楓」の乗車券を買い、11:39発の夕張行きに乗る。さっきの臨時列車と同じ車両、運転士も同じ…。あっという間に到着し、石勝線(夕張支線)16.1kmの乗車終了。
駅舎内には目ぼしいものはない(無人駅)。中学校のスキー授業で近くのスキー場へは来たことがあるが、駅舎に入るのは初めてだった。
12:16発千歳行きで折り返し。12:38新夕張着。
しばらく停車しているので、近くの紅葉山郵便局へ。実はわたしの変名「紅葉橋律乃介」の名字部分は、「紅葉山」が語源になっている。
13:07新夕張発、42分追分で降車。55分の岩見沢行きに乗り換え、14:41岩見沢着。旧貨物線にルートが変わった室蘭本線(志文~岩見沢)7.1kmを初乗車し、今日の旅は終了。
今日は2線区計23.2kmに乗車し、乗車キロ数は1,111.9km・乗車率は44.50%となった。
次回は同年5月5日、「道央環状線」編である。
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