マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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大宇陀・万六の年中行事

2017年11月14日 10時10分43秒 | 楽しみにしておこうっと
すべてのカンセンギョ(寒施行)巡拝が終わって戻ってきた一行。

大宇陀・万六自治会館に戻って食事を摂るというのであるが、お酒が飲めない男の人たちは自宅に戻っていった。

お仕事の関係もあって、巡拝が終われば開放のようだ。

町内のご婦人たちは、あっけに取られていたが、どうぞ休んでくださいと、熱々のお湯を注いでくれたきつねうどんのカップ麺をよばれた。

温かいもてなしはキツネの施行ではなく、取材に同行していた私への施行である。

昔は子どもも大勢おった万六のカンセンギョ(寒施行)。

ぜんざいと呼んでいたイロゴハンは炊き込みご飯。

いわゆる混ぜご飯で巡拝者を慰労する直会であるが、やがてちらし寿司に替えた。

その後に子どもも極端に少なくなって、手間のかからないカップ麺にしたようだ。

ありがたくいただいたお部屋に高さが1mほどもある長細いヤカタがある。

ヤカタは2本。右の黒ずんだ方が古い。

色具合から判断して明治時代を下った江戸時代のものであろう。

昔は愛宕さん、お伊勢さんの参会に近所の人たちがヤド家に寄っていたようだ。

ヤカタはどちらになるのか、聞きそびれたが、毎年に交替するヤド家に祭っていたそうだ。

なんせ大きなヤカタはヤド家からヤド家に運ぶのが困難になってきたことから、新築した自治会館の納めることにしたという2体はともに動いたというから人手が要ったわけである。

ちなみに万六の参会(さんかい)は御日待(おひまっつぁん)である。

万六は15軒で組織する自治会。

1月24日、5月24日に9月24日の年3回の御日待参会に2幅の掛軸も掲げる。

1幅はアマテラスオオミカミ(天照皇太宮)のようで、もう1幅は愛宕社であろう。

神饌は小豆を混ぜた洗い米に塩と水。

自治会館に提灯を揚げてめいめいが手を合わしているという。

また、3月の初午(旧の初午)はオゴク(御御供)を搗いて佐多神社でゴクマキをする。

朝の10時から三方に五品の神饌を供えて祭っている自由参拝。

午後3時に「なればゴクマキをする。

ちなみに万六が崇敬する神々は佐多大明神、地車大明神、朝日大明神、朝照大明神。

御日待の際には4神にお参りされて町内安全を願っているようだ。

(H29. 1.28 EOS40D撮影)


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