マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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修理枝八王子神社垢離取りの石積

2009年01月20日 09時29分39秒 | 楽しみにしておこうっと
今夏風鎮祭取材された調査員に案内してもらった桜井市修理枝の八王子神社。

小夫のすぐ近くであった。

畑仕事をしている人にお聞きすればここが境界線だという。

そこから神社を眺めた。

その下は谷になっている。

12月と1月の8日。

ここに勧請縄を掛ける。

ところが近年は平日が集まりにくくなったので12月から11月の23日に替えたそうだ。

1月もおそらく土、日曜日だという修理枝は16軒の集落。

祭礼を維持していくことが困難になってきていると82歳のY氏は仰る。

風鎮祭取材の際に聞きそびれたこと何点かを教えてもらった。

風の祈祷とも呼ばれる風鎮祭は元々8月17日。

いまはそれに近い日曜に行われている。

夕刻、午前中に垢離取りを済ませた氏子らが集まってくる。

拝殿前に灯明を点けて祭礼される。

風鎮祭に欠かせないのが33枚葉を付けたナンテンの木とお垢離取り。

化粧川に下りてナンテンの葉を川水に浸けて浄め同神社へ参る。

これを三十三回繰り返す。

ナンテンの葉はその都度葉っぱをちぎって33回参ったことを確認する。

最後に参るときに小石3個を拾って神社北角に置いて帰る。

小石はお垢離取りをちゃんと終えましたよという報告を意味するという。

積まれた石が山のようになっているのがその証しだ。

吉野川辺りで祭礼されるオナンジ参りと同じようなものと考えられる。

秋祭りは10日前後の休日にトヤ祭が行われているそうだ。

松明持ってお渡りするという祭礼は早めに取材したいもの。

Y氏の話では毎年12月22日ころにイノコモチが届くそうだ。

都祁の小山戸(藺生も)から届けられるというからにゃこちらも現地取材したい。

取材対象が増えるに連れ休日は忙しい。

(H20.11.22 SB912SH撮影)

針で食事

2009年01月20日 09時28分31秒 | 食事が主な周辺をお散歩
下笠間のイノコ、山の神の取材を終えたらお腹が減ってきた。

午後は特に行かなきゃならんところはないという三人。

修理枝を一度教えてもらおうと同行のお願いをする。

ならば食事を済ませてから行こうということで室生から通り道にあたる針へ。

針といえば針テラス。

私が最近よく利用している食堂でもいかがとお誘いすれば同意されたビンカメさんと学徒さん。

トレーをもってレーンに並んで品定め。

私しゃ定番の浪速うどん。

少し足らないと思ってヤキソバも注文した。

パサパサや。

(H20.11.22 SB912SH撮影)

下笠間の山の神

2009年01月20日 09時23分42秒 | 楽しみにしておこうっと
山の神さんを祀る室生の下笠間。

数カ所あるうちの2ヶ所を教えてもらった。

T家の裏にあるねんと案内してもらった。

ウツギの木のカギヒキ。

山の神の歌はないという。

枝には二本の藁束を上に三つ編み。

中には削った小判型のモチに五円玉(入れない家もある)を入れたホウレン(ホウデンが訛ったと考えられる)、或いはホウサンを枝にぶら下げる。

家族の男性の数だけモチをいれる。

それにアブラゲを入れたご飯を供えて般若心経を唱える。

山の神さんは女性とされ祭事には女性が参加できないというが、最近は山の仕事も女性がしているんだと参加型に変わっているそうだ。

もうひとつはI家の裏の谷川と岩壁の間の木々に吊されていた。

1月7日の朝日が昇るころに各在所単位で行われる山の神。

一度に2ヶ所が拝見できたらいいところでしょう。

(H20.11.22 Kiss Digtal N撮影)

下笠間の亥の子餅

2009年01月20日 09時19分19秒 | 大和の郷土料理
出来上がった亥の子餅をヨバれた。

ほのかに香る豆の味がほどよい甘さにくるまれたモチ。

とろりとした舌触りとともに口いっぱいに広がる。

ついつい2個目、3個目と箸がすすむ。

下笠間でいただいた美味しい亥の子餅は大和の郷土料理。

持って帰ってやといただいた青豆とモチ(団子モチ)。

家で砂糖と塩で味付けして食べた家族。

うまいやんと喜んだ。

亥の子クルミ餅が各家で作られる地域は広域にわたる山間部。

私が存知しているだけでも奈良市の田原、大柳生、水間、都祁の小山戸、藺生、天理市の上仁興、山添村の春日、北野、桐山、平野部では大和郡山市の井戸野。

まだまだあるかと思われるが機会あれば尋ねてみよう。

(H20.11.22 Kiss Digtal N撮影)