本、CD、映画日記

目標は年間読書100冊。その記録と目標管理をかねたブログです。

そうだ、葉っぱを売ろう!

2009-02-02 06:29:51 | Weblog
■本
 9 そうだ、葉っぱを売ろう!/横石 知二
10 戦略PR/本田 哲也

9 料亭など向けにツマモノ用の葉っぱを売るという事業を年商2.5億円以上のビジネスにまで育て上げ、過疎や異常寒波の影響でどん底だった徳島県上勝町を、全国各地から視察が来て、Uターン、Iターン居住者が増える活気ある町に再生することに貢献した立役者の本です。文章の端々から情熱が溢れかえる、読んでいて元気の出る本です。泥臭い現場の知見に溢れている一方で、卓越した分析力も備わっており、新規事業成功のための教科書としても十分役立つ本です。ドキュメンタリーとしてもビジネス本としても一流です。ただ、横石さんのような溢れかえる情熱のない僕にとってはこの乏しい情熱で、いかに職を失わずにサバイブしていくか、ということをいろいろと考えさせられました。筆者の横石さんは魅力溢れるすばらしい人ですし、文字通り「余人をもって代えがたい」人ですが、誤解を恐れず言えば、梅田望夫さんが言うようなパラノイアしか成功できない世界はやはり嫌だなあという思いも新たにしました。西原理恵子さんの言うような「最下位には最下位の戦い方」を僕は極めていきたいと思います。

10 少し他の本(明日の広告)の引用やバズワード(「空気を作る」とか)の使用が多すぎるかなという気もしますが、「戦略PR」という、日本人には理解しにくい概念をわかりやすく、実例も交えて書かれているよい本です。消費者を動かす空気感を表す「カジュアル世論」や、そのために必要な要素を表す「おおやけ(公共性)」、「ばったり(偶然性)」、「おすみつき(信頼性)」といった、伝えたいことを簡略化し適切に伝えるための言葉遣いが秀逸で、さすがPRのプロと言う気がします。
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