本、CD、映画日記

目標は年間読書100冊。その記録と目標管理をかねたブログです。

ボーン・スプレマシー

2007-12-01 08:02:58 | Weblog
■本
89 ウェブ時代をゆく/梅田 望夫

 就職難により閉塞感を感じていた、20代中後半から30代前半の人に是非読んで欲しい本です。これからはより生き抜くには厳しい社会になるという的確な現状認識を持ちながらも、それでも、ネットの普及により自分の好きなことを追求して生きていける可能性が拡大しているという希望を示してくれます。ネットにより個人の知識や実力を世界に向けて発信し、議論・評価できる仕組みが整ったので、自分の好きなことを追求していけば身の丈にあったレベルで生活していくことができる、そのような新しい働き方、生き方も選択肢として考慮すべき、というのがこの本の趣旨だと思います。「好きなこと」を見つけるためにはどのように考え、行動すればよいかという、具体的なノウハウも盛り込まれていて、ただのお題目に終わっていないところもいいです。ただ、知的レベルとしてはかなり高い層を対象に書かれている気がしますので、新卒時に就職先が見つからず、日々バイトで生活をなんとか送っている人たちに、この梅田さんのメッセージがどの程度届くかについては注目したいと思います。彼らが求めているのは、希望のメッセージではなくて、彼らを不当に搾取しているこの社会制度を破壊する方法なのかもしれません。いずれにしても、ネットにはこれらの体制を破壊する絶大なパワーがあり、そのようなメッセージもこの本にはたくさん含まれているので、是非読み取って、希望ではなく、破壊が動機でも、現状から抜け出す行動をとって欲しいと思います。

■CD
40 Mothership/Led Zeppelin
41 Hvarf/Heim/Sigur Ros

40 セカンドしか持っていなかったので、amazonで輸入版が安かったので購入しました。デジタルリマスターという触れ込みに騙されているだけかもしれませんが音がいい気がします。意外とポップな曲が多いのが新鮮でした。Immigrant Song の「アアア~ア」ってところはテンションがあがります。ただ、なんとなくアルバム単位で聴くべきアーチストって気はします。

41 今一番オリジナリティのあるサウンドを聴かせるバンドかもしれません。今回も静寂の中に深く染み入る詩を歌ってくれています。既存曲のアレンジも含まれているのですが、少し親しみやすくなっている気がします。孤高の存在から、少し世間に歩み寄った感じもしますが、過去の作品と比べて遜色のないクオリティです。アルバム全体の統一感はない気もしますが、僕は好きです。これから寒くなる夜に、ウイスキーでも飲みながら浸るには最適な作品です。

■映画
39 ボーン・スプレマシー/監督 ポール・グリーングラス

 このシリーズは21世紀に入ってからのアクション映画では最高傑作だと思います。スピーディーな展開、くどすぎないアクション、難解過ぎないストーリー、それでいて知的な設定、全てのバランスがとにかくいいです。予告編を見れば内容がおおよそわかるアクション映画が多い中(というか、見せ場は予告編のところしかない)、際立って派手な見せ場はないものの、逆に全編が見せ場と言わんばかりに世界の各地を舞台に完成度の高い映像を見せてくれます。マット・デイモンもなぜか格好よく見えます。おもしろい映画を観たなあという満足度の高い作品です。
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