本、CD、映画日記

目標は年間読書100冊。その記録と目標管理をかねたブログです。

ファシリテーション入門

2009-02-16 06:31:03 | Weblog
■本
13 狂人三歩手前/中島 義道
14 ファシリテーション入門/堀 公俊

13 中島先生の本はたまに無性に読みたくなります。日常生活の悩みは、「いずれは死んでしまう」という悩みに比べれば瑣末なものであるということを改めて認識したくなるからでしょうか。この本は連載エッセイ集ということもあり、変な言い方ですが、筆者の作品の中で最もエンターテインメント性が高いような気がします。筆者のに期待されている「反社会的」な性質があえて誇張されています。拉致問題に関する見解は、筆者特有の裏の意味があるということがなんとなくわかりつつも、かなりの嫌悪感を感じました。それでいて、息子さんの話や学部長になられた話など、俗っぽい話も結構出てきて、意外ときちんと社会生活をされていることがわかります。読み手を選ぶ本ではありますが、生きにくさを日々感じている一定の人(この本にも書かれていますが、中島先生の本で売れるものは万単位で売れている)には読む意味のある本だと思います。好影響だけを受けるとは限りませんが。

14 ファシリテーション能力の高い人と仕事をする機会があったので、読みました。網羅的によくまとまっていて入門書としては最適です。次は実践的な技術についてもう少し掘り下げて勉強してみたいと思いました。ロジックツリーなどロジカルシンキングの基本的な内容も含まれていて、いい復習になります。今まで「構造化」という言葉がいろんなビジネス本に説明もなく出てきて、かなり戸惑っていたのですが、この本で初めて「構造化」(「同じものを束ねる」と「順番に並べる」のふたつを組み合わせて整理する)の意味がよく理解できました。読んでみてわかったのですが、以前に勉強した「傾聴」、「共感」などのカウンセリングの技術が意外とファシリテーションでも使えます。メンタルヘルス的側面だけでなく、組織の生産性向上という意味でも、これらの技術は身につけるべきものであると思いました。カウンセリング技術のビジネスでの応用というテーマでファシリテーションに限らず、今年は少し突っ込んで勉強してみたいと思います。
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