本、CD、映画日記

目標は年間読書100冊。その記録と目標管理をかねたブログです。

そうだったのか! 現代史

2010-05-23 06:17:26 | Weblog
■本
41 そうだったのか! 現代史/池上 彰
42 残念な人の思考法/山崎将志

41 中国、アメリカニ引き続き「そうだったのか!」シリーズを読んでいます。現代史の基礎知識がわかりやすく理解できる本当によい本です。支配しやすいように知識者層を虐殺する政府や自分を批判する者を許さない独裁者のことを知ると人間の限界を強く感じてしまうと同時に、その人間の限界を補う社会システムも未だ未完成であることがよくわかります。とはいえ、各国のさまざまな社会問題にその類似性(独裁者の無知や見栄を原因とする食料問題、大国や一部指導者の権力維持のために利用される民族間対立、など)が見られることからもこれらの歴史を学ぶことの重要性は一層高まっていると思います。この本で得た知識をわかりやすく子どもたちに伝えていきたいです。

42 タイトルに惹かれて読みました。プライオリティをつけて効率的、効果的に思考することの大切さを主なテーマとしている本です。最近の新書にありがちな刺激的なタイトルで注目を集めるパターンですが、「仕事は年下の方が頼みやすい(ので、年長者はコモディティ化しない能力を身につけないと淘汰される)」、「やりたいことは『やりたくないこと』から見えてくる」など、書かれていることは説得力があると思いますし、また、参考になりました。ただ、それぞれのトピックを思いつきで並べた印象が強く、コーヒーにストローを挿すマクドナルドのオペレーションを賞賛する部分などは筆者の主観に偏りすぎている傾向もあり、テーマに一貫性がある割には、飲み屋で熱血上司から思いつきで毎回繰り返されるダメ出しに近い印象を持ちました。熱血上司の説教のように有益ではあると思いますが、そんなに楽しい読書体験ではなかったです。


■CD
18 FUNKASTiC/スガシカオ

 ジャケットを見た印象ではもっとアゲアゲな感じの作品かと思いましたが、いつもどおりの内省的な曲も多く、バランスのとれた構成となっています。「サヨナラホームラン」はすごくいい曲であると同時に怖い曲です。単純な「ポップミュージック」で収まらない何かを付加しようとする高い志を感じる作品です。といっても、肩の力を抜いて聴いても十分楽しめます。
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