本、CD、映画日記

目標は年間読書100冊。その記録と目標管理をかねたブログです。

Future Pop

2018-08-25 10:59:14 | Weblog
■本
68 テレビ最終戦争/大原 通郎

 最近の潮流でタイトルがやたらと刺激的ですが、内容はサブタイトルの「世界のメディア界で何が起こっているか」の通り、テレビに変わって台頭しつつある、ネットフリックスやアマゾンプライム・ビデオといったOTT(オーバー・ザ・トップ/高速通信網で配信する有料映像コンテンツサービス)プレイヤーや、ユーチューブ、フェイスブック、アップルといったプラットフォーマー、DAZNで日本進出も果たした新進のスポーツコンテンツ配信会社のパフォーム、さらには、ディズニーなどの老舗メディア・コングロマリットも含めて、世界の映像メディアの力関係がどうなっているか、についての最新情報を俯瞰的に把握できる興味深い内容となっています。例によって日本の存在感がソニー以外ほとんどないのが不安ですが、訪日観光客向けコンテンツの充実など、国内メディアの生き残り策についての筆者の意見も書かれていてとても参考になる本です。


■CD
13 Future Pop/Perfume

 タイアップ曲、ヒット曲が満載ですが、かなりコンセプチュアルでアーティスティックな作品という印象です。ブリッジとなるインスト曲を収録するなど、決してとっつきやすい構成ではないですが、聴くたびに味わいが増してきます。何と言っても収録されている楽曲が優れたものばかり。特に「無限未来」はここ数年で最もオリジナリティーのある曲だと思います。完全に独特の地位を築きましたね。ポジショニングとしても素晴らしいです。


■映画 
64 銀魂/監督 福田 雄一
65 バリー・シール/監督 ダグ・リーマン

64 豪華俳優陣によるコント集のような作品です。笑いどころがたくさんあり観ていて楽しいです。鼻をほじる橋本環奈さん、全裸の中村勘九郎さんをはじめとして、これまでのイメージを壊すようなリスキーな役柄をみなさん楽しそうに演じられていて好感が持てます。開始数分で世界観を端的に示す手際も見事。原作漫画のギャク側面が強調され過ぎて、もう一つの特徴のシリアスなセリフの掘り下げが若干浅い気がしますが、原作漫画映画化作品としては、よくできた作品です。原作者、役者、ファンの誰にとっても特にならない原作漫画映画化作品が多い中で、ウインウインウインの関係が気づけているのは、結構すごいことだと思います。

65 こちらもこれまでのイメージと異なるダーティーな役柄を楽しそうに熱演しているトム・クルーズが印象的な作品です。「ウルフ・オブ・ウォールストリート」を観たときにも思ったのですが、ハリウッドってこういう、えげつなく人を騙して荒稼ぎする犯罪モノをテンション高く描くのが好きですね。直接ヒトの生き死にに関わる犯罪じゃない(といっても武器の横流しとかやってますが)ってこともあるのでしょうが、犯罪行為であっても金を多く稼ぐ人に対しての憧れのようなものさえ感じられ、文化の違いを感じます。「オール・ユー・ニード・イズ・キル」のダグ・リーマン監督なので、飛行シーンや銃撃シーンの描き方も手馴れていて、トム・クルーズとの相性もよさそうです。ただ、やはり主人公が美形過ぎますね。汚くメイクした、レオナルド・ディカプリオあたりが怪演したら、もっと引き込まれたと思います。
コメント
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