本、CD、映画日記

目標は年間読書100冊。その記録と目標管理をかねたブログです。

Syro

2014-10-13 06:54:38 | Weblog
■本
88 ソーシャルシフト 新しい顧客戦略の教科書/斉藤 徹、 伊藤 友里

 ソーシャルメディア活用コンサルの老舗「ループス・コミュニケーションズ」さんによる新作です。今回はビジネス小説風アレンジで、企業のソーシャルシフト(「ソーシャルメディアを活用しながら社内外に裏表のない情報発信と対話の姿勢をとって、組織や経営そのものを変えていくムーブメント」、と私は理解しました)のプロセスを教えてくれます。同業の「トライバルメディアハウス」さんの「ソーシャルメディアマーケター美咲」をかなり意識した内容になっていますが、コンサルタントではなくて企業のソーシャルシフト担当者を主人公にしている点が、導入企業側の問題点がよりクリアになりわかりやすかったです。単純な企業のソーシャルメディア活用に留まらず、その浸透や現場のマインドセットの変革にまで踏み込んでいる骨太の内容になっています。あとがきでも書かれている通り、一番肝心で難しい管理部門の変革についてまでは踏み込みきれていないので続編に期待したいと思います。


■CD
46 Syro/Aphex Twin
47 Art Official Age/Prince

46 Aphex Twinの13年ぶりの新作です。前作「Druqs」が攻撃的でかつ斬新だったので、本作を初めて聴いたときは「意外と地味」というのが率直な感想でしたが、繰り返し聴いているとじわじわとその世界観に引き込まれていきます。「Selected Ambient Works 85-92」がAphex Twinの最高傑作だと思っている私のような人間には、じっくり浸れる本作はかなりしっくりときます。

47 Prince名義での久しぶりの新作。しかも、メジャーレーベルからのリリースということで期待していました。時代の先端を常に進んでいたPrinceが時代に追い抜かれた感はやはり少し寂しいですが、1周抜かれて前を走っているかのような、今の時代から振り返った「ちょうどよい懐かしさ」が心地よくもあります。楽曲はどれも安定のクオリティで、奇を衒ったはずれ曲がないのもまた、うれしくもあり少し寂しくもあります。情報過多な現代においては、既知の情報が多く聴いていて妙に落ち着く作品です。


■映画
67 映画 謎解きはディナーのあとで/監督 土方政人

 映画館でお金を払って観る気はしませんが、テレビ放送で観たのでそれなりに楽しめました。伏線の設定とその回収が雑で(登場人物がたくさんいる割には犯人の可能性のある人はほとんどいません)、私が勝手に名づけている「サスペンスで中盤まで出番の少ないビッグネームの俳優の役は犯人(かそれに準ずる重要な役割)の法則」にぴったりと当てはまったこともあり、途中でほぼ謎は解けてしまいました。櫻井翔さんをはじめキャラ設定に忠実な演技は原作やテレビドラマを観ていない私にもわかりやすく(北川景子さんと椎名桔平さんはやり過ぎな気もしましたが)、漫画を読んでいるようなお手軽さが印象的です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする