本、CD、映画日記

目標は年間読書100冊。その記録と目標管理をかねたブログです。

ルールを変える思考法

2014-02-02 08:10:14 | Weblog
■本
12 ルールを変える思考法/川上 量生
13 ON THE WAY COMEDY 道草 愛はミラクル篇/木皿 泉
14 奇跡の営業/山本 正明
15 「原因」と「結果」の法則/ジェームズ・アレン

12 ドワンゴ代表取締役会長川上さんによるゲームを切り口にビジネスに必要な思考法について語られている本です。川上さんの地頭の良さを強く感じる興味深い本でした。人を惹きつけるコンテンツのつくり方について語られた部分の「人の感情を動かすのは『わかりそうで、わからないもの』」という表現に象徴されるように、あいまいなものをあいまいなまま受け入れつつも、そのまま放置するのではなく、自分に腹落ちできるまで考え抜く強い思考力を感じました。いいかげんなようでいて、会社のマネジメントや日本のコンテンツ産業の将来にまで広い視野を持たれています。バズワードに踊らされずに自分の言葉で語られている点も好感が持てました。ビジネスの思考法を学ぶにはとてもよい本だと思います。お勧め。

13 前回に引き続き木皿泉さんが脚本を書かれたラジオドラマの脚本を読みました。先週読んだ方は家族(平田家)が舞台でしたが、こちらは小人化したり、奥様が上司になったりした、いくぶん変わった境遇の夫婦関係が描かれたものが多いです。個人的にはトゥクトゥクという車の精霊が出てくる話が、輪廻転生までもテーマにした壮大で切なくもおもしろい話で大好きです。

14 ソニー生命保険のトップ営業マンである山本さんお本です。営業で成功する方法論や心構えが語られますが、何よりも「実践すること」が重要であることがよくわかる本です。書かれている方法論はおそらくはさほど目新しくはないと思われますが、44歳で転職して成功を収めた山本さんのサクセスストーリーとして読むと抜群に面白いです。

15 少し前にベストセラーだったような気がしたので読みました。いろんな自己啓発本の元ネタと言われているだけあって、書かれている内容はその通りだと思いますが、その根拠や背景が抜け落ちているので、今一つ納得感は得られませんでした。意識は変わりますが、行動につながるにはもう少し別の本を読んで納得する必要があるかもしれません(だからこそ、自己啓発本が次々に出版されて売れているのだと思いますが)。正論過ぎて、「そりゃそういう人間になれれば最高だけど、そうならないのが不完全な人間の特徴でもあるの、、、で」と思わずつぶやきたくなる本です。理想とする人間の到達点を把握する、という意味では参考になる本ではあります。


■CD
6 Human's Lib/Howard Jones

 中学生時代にすごく流行っていたのを思い出して購入しました。友人にカセットテープにダビングしてもらった記憶がよみがえりました。シンセサイザーの音がもっと安っぽく聴こえるかと思っていましたが、今聴いてもキャッチーなメロディは古ぼけず、21世紀にも十分通用する作品です。シンセサイザーの弾き語りのイメージが強いので、宅録的なミニマルなサウンドという先入観を持っていましたが、意外とスケール感の大きい曲が多く、新たな発見もありました。


■映画
8 エレニの帰郷/監督 テオ・アンゲロプロス
9 ワンピースフィルム ゼット/監督 長峯達也
10 全然大丈夫/監督 藤田容介

8 僕の一番好きな監督であるテオ・アンゲロプロス監督の遺作ということでとても楽しみにしていました。本作は20世紀3部作の第2作目と位置づけられていて、前作「エレニの旅」は美しくも悲しく壮大な傑作でしたのでかなりの期待値でした。同じ「エレニ」が主人公ですが、本作のエレニは前作のエレニとは別人物であると理解するまで少し時間がかかりました。過去を舞台にすることが多いテオ・アンゲロプロス監督が撮る20世紀末のベルリンの美しくも現代的な風景が興味深かったです。ただ、エレニと彼女をめぐる男性二人およびエレニと同じ名前の孫とその父親(エレニの息子)との間の人間関係、心情描写が中心で、アンゲロプロス監督の最大の特徴である、長回しによる壮大な情景描写が少なかったことが少し物足りませんでした。ストーリー的にも、ベルリンが舞台のひとつであるためか、ヴィム・ヴェンダース監督の映画で観たような既視感を感じてしまいました。3部作の2作目ということでつなぎ的要素があったのかもしれません。そういう意味でも、3部作の3作目撮影中の事故でアンゲロプロス監督が亡くなられたことがとても残念です。ご冥福をお祈りします。

9 原作の世界観を見事に踏襲し、スピーディーな展開で楽しめました。登場人物が多い割りに、キャラが立っていましたし、戦闘シーンは、ルフィ、ゾロ、サンジに主に絞っていた点がわかりやすくてよかったです。海軍を辞めた青キジもいい味だしていました。今回の敵である元海軍大将のゼットが島を丸ごと沈める程の怒りを持つに至った葛藤がもう少し丁寧に描かれていたら、もっと感動的になったかもしれません。

10 いかにもインディーズ作品っぽい、ユルくも独特の世界観を持った作品です。悪くない映画だと思いますが、その「インディーズ」っぽさが、紋切り型な印象も受けました。大好きな荒川良々さんが主演ということで楽しみにしていましたが、演技的にはヒロイン?の木村佳乃さんと岡田義徳さんの好演の方が印象に残りました。それにしても映画でのココリコ田中さんはおいしい役が多いですね。人徳なのでしょうか。
コメント
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