本、CD、映画日記

目標は年間読書100冊。その記録と目標管理をかねたブログです。

Sap

2013-06-30 06:43:21 | Weblog
■本
54 これからの広告人へ/笠松良彦
55 新・野球を学問する/桑田 真澄、 平田 竹男

54 NEC、博報堂、電通で働かれフリーマガジン「R25」を立ち上げたのち、独立された方の「広告人」論です。熱くバイタリティ溢れる内容で、広告業界志望の学生の方が読むにはよい本だと思います。広告業界以外の方も仕事へのスタンスや、成功する人のメンタリティを知る上では参考になると思います。まあ、成功するための方法や仕事から得られる満足感は人それぞれなので、こういう考え方もある、といった感じで読むのがよいのではないでしょうか。全く飲みの付き合いをせずとも、人と信頼関係を築け、大きな仕事を成し遂げる方法はきっとあるはずです(と考える時点でダメなのかもしれませんが)。

55 元巨人のエース桑田さんと彼の早稲田大学大学院での指導教官であった平田教授との対談形式により、桑田さんの研究成果やその視点からの現状の野球界を解説してくれる本です。現状の野球界で蔓延している「練習量の重視」、「精神の鍛錬」、「絶対服従」という野球道は、外来スポーツである野球を守るために戦時中に生み出された、いわば戦時国家に過剰適応した概念なので、その組み換えが必要、という従来の価値観を論理的に打ち破る姿勢がまず素晴らしいです。野球界に対する桑田さんの大きな愛情も感じられ、従来の慣習を全否定するわけではなく、サッカーでは希薄になりつつある先輩への敬意は残すべきだと主張されるなど、バランス感覚も非常に優れていると思います。日本サッカー協会専務理事のご経験がある平田教授のサッカー界の話と対比して、現状の野球界の長所、短所、課題などが浮き彫りにされている点も興味深いです。「体罰」問題にも様々な示唆を与えてくれ、子どもが学校のスポーツクラブに入られている方々にもお勧めの本です。


■CD
56 Yeezus/Kanye West
57 Sap/Alice in Chains
58 Jar Of Flies/Alice in Chains
59 Unplugged/Alice in Chains

56 激しく緊張感漲る作品です。いくつかのレビューで書かれているように、初期のナイン・インチ・ネイルズを思わせるようなインダストリアルな重いサウンドです。作品を出すごとに新しいことに挑戦する姿勢は素晴らしいのですが、カニエ・ウエストの叙情的でセンス溢れるメロディやサンプリングが好きな人には賛否が分かれるところだと思います。ドラマティックな展開を見せる曲も数曲ありますが、基本的には剛球中心で若干単調、アルバム全体を通して聴くと疲れます。ただ、間違いなく2014年の最新の音ですし、インパクトが大きい問題作だと思います。

57~59 持っていなかったアリス・イン・チェインズのミニアルバムやアコースティックライブの企画盤3枚を集めたセットが1000円ちょっとの激安だったので購入しました。アコースティックな穏やかでリラックスした楽曲が中心なので、このバンドのメロディセンスのよさとヴォーカリストであるレイン・ステイリーの魅力的な声、そしてコーラスの巧みさが堪能できます。内面に大きな絶望を抱えつつも、それを包み混むようなやさしさと崩壊へと向かっていく過程での美しさが感じられる点がこのバンドの一番の魅力だと思います。


■映画
44 セックス・アンド・ザ・シティ2/監督 マイケル・パトリック・キング

 前回がヒットしたので派手に中東(本当はモロッコらしいですが)に海外ロケしました、って感じの作品です。下ネタもより下品で直接的になっています。主人公達にはますます共感できなくなりました。続編で失敗するパターンの典型です。前も書きましたが、それでも4、50代の女性が主役の映画がそこそこヒットするところにアメリカという国の懐の深さは感じました。
コメント
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