くらげほのぼの日和

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亡国のイージス(上)(下)

2011年09月03日 04時06分25秒 |  -本

上巻552ページ、下巻559ページの超大作です。
ひさびさに読み応えのある大作を読んだというのが感想でしょうか。

冒頭に登場人物のバックグラウンドも説明されています。
そして難解な専門用語に数多い登場人物。
まずそこが最大の難関で難問であり最初に挫折しそうになるポイントです。

そこを抜け、事件がおこりだすと次から次へとおきるスピーディな展開に読むことを中断することをはばかられます。

普段機密情報につつまれているからなのか、意識的に遠ざけようとしているのか、知ろうとしらない大切なことについて次々と設問をなげかけてきます。

理屈もなにもなく平和は正義だとおもっているけど、だけど日本人はあまりにも平和ボケをしすぎていて、個々人がちゃんと平和のことや国防について考えることなく世界からみて幼稚な議論をしているってところは同意してしまいます。

事件解決のために多くの人が犠牲になっても自分の権力を守ろうとする政治家や官僚は現実の世界を彷彿させます。
実際にこんなことおきたら、今の政治家や官僚たちはもっと何もできないんじゃないだろうかと、指導力の欠如や決断力の欠如が平時からかけていることを憂います。

大作なだけあって、ほんといろいろなことを考えさせられます。
そういう難しい硬い話から、親子愛や人間の限界、孤独。
わたしの言葉だけでは表現できないいろいろなことをいろいろ考えさせてくれる作品です。

映画化されてるけど、映画は正直あんまり面白くなかった。
だって2時間くらいじゃ、この作品の本質を語れない。
ドラマくらいのコンテンツ量がいると思うけど、
制作費にお金かかりそうー
じゃアニメでもいいんだけどねー

自衛艦をかっこいいと騒ぎ立てるだけではなくもう少し知識をもって国防に興味をもっていきたいと思ったのです。


  

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